『ダイヤモンド柱爵は 我が家だ!』選手権(承) 頑張ります!
この度は お読み下さり ありがとうございます。
明日は 入学式 新学年での新学期が初まる皆様が 多いかと思います。
初めての場所は 慣れるまでは緊張するかも。です。焦らず じっくりと進んでいけましたら良いですよね。
私も 頑張ります!
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「今日の決勝戦から お祖父様とお祖母様が 王都にお越しになっている。後で ヴィランを紹介したい。試合が終わったら 一緒に特別観戦席に行こう。どうだ?」殿下が嬉しそうに言う。
「ゲホゲホ、うん? サードストーン様達?」
「なんだ、その呼び名は、、はぁ 仮にも前国王と王太后だぞ、、不敬にも程がある、、でどうだ?」
『おそらく 私に拒否権は無い』
「承りました」
「そうか! 楽しみだ!」殿下は とても嬉しそうである。
決勝戦試合前の進出者紹介が始まる。
「決勝戦に勝ち残りましたのはーー! エメラルド子爵家筆頭男爵『ルチルクォーツ家』! カシェット宰相公爵家筆頭男爵『チャルコパイライト家』! パール柱爵家筆頭男爵『ジャスパー家』!・・・」
司会が 一生懸命説明している。
『うん? カシェット宰相公爵家??』
そこへ アイオライト様が 殿下と私のところへやって来た。
「ご無沙汰しております。お元気そうでなによりです」私は ご挨拶をする。
「ほほ ヴィラン様 その節は大変お世話になりました。ありがとうございました」
「おう! そうか そなたの孫が決勝戦に残っておったな」
『うん? 孫??』
「はい。決勝戦に残ったと聞き 応援に参りました」
私は 横でおそらく かなり呆けた顔をしていたらしい、、
「ほほ ヴィラン様 ご挨拶が遅れまして 『アイオライト チャルコパイライト』と申します。先代『ワンデレル カシェット』様の元で 筆頭男爵をしておりました。ご存知無かったですかな?」
アイオライトが ニヤッとした。
『な、なにーー、、『カシェット家』で筆頭男爵ーーそ、それで 何となく『ヴィラン カシェット』の事をーー 道理で只者では無いはず!』
「おほほほほほほほ」私はごまかす、、『じ、、じらなかった』
闘技場は超絶満員である。学園学生席も空いていない。
「アイオライト様 こちらにお座り下さい」私は座席を譲る。
「いえいえ ヴィラン様は いつ何時も殿下のお隣が 1番お似合いです! それに その様な事をすれば 殿下にお叱りを受けます。私は向こうに座席を取っておりますので お気遣いなさらず。これからも 殿下の事を『公私』共によろしくお願い致します」
アイオライト様は そう言って 頭を下げると ご自分の座席に戻って行かれる。
私は 殿下を見る。目が合う。互いに照れ合う、、『夫婦か!』
決勝戦が 始まった様である。
「観てみろ ヴィラン! あいつなかなか 良い構えだ」殿下が 騒ぎ出す。
「はいはい」相槌。
「うん!? あいつ 今までと違って 本気だな、、」
「はいはい」頷く。
確か カシェット宰相公爵家に属する者は みな例外なく『カシェット』から選ばれている。とお父様から聞いた事がある。って事は、、
私は 今まで 全く興味が無かったが 初めて闘技場を真面目に見た。
チャルコパイライトが 高く跳び上がり 唐竹に模擬戦剣を振り下ろす。ルチルクォーツが模擬戦剣で受けるが 剣が砕けて 左肩から打ち下ろされて倒れる。すかさず チャルコパイライトが ジャスパーに向けて身体をずらす。剣を左腰に沿わせて ジャスパー目掛けて居合。 ジャスパーが倒れる。
勝負は 一瞬であった。
「わぁーー!! 凄い!!」闘技場内は大歓声に包まれる 3人による三つ巴の決勝戦が終わる。
「凄かったなー!ヴィラン」殿下は興奮冷めやらぬ様子。
「はいはい」
『確かに凄かった。さすがは『カシェット』。?って事は 次の8大子爵家に『チャルコパイライト家』が 入るのか、、もしかしたら『カシェット』は結構 13大貴族に居るのかも?』
「では 特別観戦席に行くぞ」私は 殿下に連れられて 特別観戦席に行く。
入口に 先程見かけた女性騎士3人が居る。
「ゴブキだ。こっちは『ヴィラン カシェット』カシェット宰相公爵家の長女だ」
『こっち? こっち 呼ばわりとは』「ヴィラン カシェットです」
「は! どうぞ中にお入り下さい」
「お祖父様 お祖母様 ご無沙汰しております。先日はお伺いする事叶わず 申し訳ございません」
ゴブキ殿下が 今までと全く違って 凛々しく見える。私は目を擦る。『やるな』
「うむ。ゴブキ 元気そうで何より。先日の件は報告を受けておる。そなたが無事ならそれで良い。気にするで無い」重厚な低音ボイスである。
「ゴブキ 大きくなりましたね。良き友人、、婚約者候補かしら? 良き出会いがあった様で 嬉しく思いますよ」優しい声。
って?? うん?? 先程のご婦人! あれ?
「ヴィランちゃん 先程はありがとうございます。ご挨拶が遅くなったわね。私『エンヴィダル バースストーン』 王太后なのよ」
王太后様が ちょっとお茶目な感じで挨拶をして下さった。
『え? え?? さっきもあった様な?? 既視感が、、』
「うむ? なんじゃ 王太后は既に『ヴィラン カシェット』と知り合いであったか。世は『ミブキ バースストーン』だ。可愛い娘さんだな」
「その節は 大変失礼を致しました。また ご挨拶が遅れました事 申し訳」私はご挨拶をしようとして 王太后様に抱き締められる。
「ヴィランちゃん その様な堅苦しい挨拶は駄目よ。私はあなたに助けられました。元々『ヴィラン』ちゃんは 大好きなのです。あなたにお会いして もっと大好きになりました」
『うん? デジャブ?? 既視感が、、』
「ほほ 『ヴィラン』なら 王太后は大好きであろう。だが 尚の事 いたく気に入られた様じゃな」
「ゴブキ ヴィランちゃんを 逃しては駄目ですよ」
ゴブキ殿下は 顔を少し赤くしている。
「おほほ ゴブキもその様な年齢になったのね。ねえ ヴィランちゃん 宜しければ この後 夕食をご一緒にいかがかしら? ヴィランちゃんと もっとお話がしたいわ」
『うぐっ!! 大ダメージが、、ぐふっ』
「喜んで。よろしくお願い致します」大人な私の『返事』
結果 その後 ミブキ前国王様と エンヴィダル王太后様と ゴブキ殿下 私の 4人に 何故か シブキ国王陛下 ヴィエンダル王妃様の 合計6人で 王宮に於いて 夕食をしたのである。
『何を食べたのか? 覚えとらん』




