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『ダイヤモンド柱爵は 我が家だ!』選手権(起) 頑張ります!

夏休みは ダイヤモンド領の領主代行として カシェット達と共に ダイヤモンド領の領政を行う日々。。殿下の護衛をする事は無かったからか サードストーンの館には 結局行きませんでした。

まぁ サードストーンの館には 行けなくて良かったんだけど。夏休みがーー、、


ちなみに 元ダイヤモンド柱爵『ジェイド』 つまり『デスストーン』の行方は不明のままです。


そして 夏休みが終わってしまい またあの『悪役令嬢』! 学園生活が始まるのかと思われましたが 今年は何と!特例との事。


『ダイヤモンド柱爵は 我が家だ!』選手権 


開催があるらしい。簡単に説明すると 4大柱爵家に問題が発生して 空席となった場合 8大子爵家から 1番優れた家が 陞爵する決まりらしい、、

その1番を 決める方法が 8大子爵家対抗 剣術大会らしい、、『脳筋か!』


何でも不正を防ぐ為に 王国国民を観客として 国家イベントとして開催する。国家の一大イベントであり 王都の王立学園の闘技場を使用する為 しばらく 学園は休みとなる。


そして 何と! その前に 陞爵する8大子爵家が 1つ空席となる為『8大子爵は 我が家だ!』選手権もあるらしい、、

こちらは 国内の 13大貴族に属する筆頭男爵家の内 不祥事を起こしたダイヤモンド家の筆頭男爵『モルダバイト』を除いた12家から 1番優れた家が 陞爵する決まりとの事。こちらもまた 剣術大会で決めるらしい、、『脳筋か!』


一体いつまで 学園は休むんだ。。


うん?? 国家の一大イベントである。当然 ゴブキ王太子殿下も観に来られる。王立学園の闘技場を使用する?? 当然 ゴブキ王太子殿下は学園に来る。


「な、なんで?? こうなるーーー!!」

現在 私はゴブキ王太子殿下の隣に座っております。えっ? カシェット宰相家の長女だから どうせ観に来るのでは。って? カシェット宰相。つまりお父様が来れば良いはずなのに、、『ちぐしょーー』


「観てみろ ヴィラン! あいつ なかなかだぞ!」

「はいはい」相槌。

「そこだーー!」

「はいはい」頷く。

「なんで! 避けないんだ」などと 殿下が横で ひたすらに騒いでる。私は超絶『暇』である。

正直 どうでもいい!! 私は家で ゴロゴロしたいだけなんだ。。


私の感想とは裏腹に 闘技場は 連日超満員である。1日目『8大子爵は 我が家だ!』選手権 1回戦 3試合。2日目 1回戦 残り3試合。3日目 準決勝 3試合 4日目 決勝戦 3人による三つ巴戦 5日目 『ダイヤモンド柱爵は 我が家だ!』選手権 1回戦 4試合 6日目 準決勝 2試合 決勝戦。の日程である。雨天決行。。


遂に 本日4日目 『8大子爵は 我が家だ!』選手権 決勝戦である。


私は いつもの如く 日課である。歩いて トボトボと 殿下の通学路見回りをしていた。

不審者くん達は 国家の一大イベントによる警備増強につき ここ数日全く見ない。殿下も国王陛下や王妃様とご一緒なので 正直 闘技場の特別観戦席に入るまで 警備がバッチリである。殿下は学園の学生である為 観戦時だけは 学園学生専用席である。そこまでは私の警備は不要だと思うのだが。。


のんびり歩いていると学園に到着した。学園の中には 屋台がやたら大量に出店している。私も食べたり飲んだりしたいのだが 動けなくなると困る。視野を狭めて通過を試みる。人混みが凄い! 前を歩いていた3人組により 杖を付いたご婦人が倒される。 


私は 急ぎ駆け寄る。ちょっと お前ら 謝れよーー!


「大丈夫ですか?」

「いたたた。もう凄い人混みね」

「立てますか? さぁ 手をどうぞ」私は 手を差し出して ご婦人を起こす。杖を拾って手渡す。

「ありがとうね。お嬢さん お優しいのね」


「いえいえ あいつら 顔を覚えてます。ここへ必ずや連れて来て 謝らせます」私は怖い顔をしているはず、、

「いいのよ。私 右足が不自由でね。杖を付いてて 歩くのが遅いから、、私が悪いのよ」

「その様な事はございません。あいつらを確実に仕留めてやります。しばらくお待ちを」

「あははは、、『ヴィラン』ちゃんは 優しい上に とても面白いのね。ありがとう」

「いえ お怪我はございませんか?」

「大丈夫よ。あら連れが来ましたわ。それでは『ヴィラン』ちゃん 後程ね」


そう言うと ご婦人が杖を付き直して歩き出す。女性騎士3人が 慌ててご婦人を迎えに来た。

「勝手に 出歩かれては困ります。どれ程 私達が心配したとお思いですか。戯れも程々にして欲しいものです」

「そうね。ごめんなさいね。でもその戯れで 大きな収穫がありましたよ」


3人の女性騎士に囲まれて ゆっくりと歩いて行く。


『あれ? 私、、名乗ったかな? 会った事無いご婦人だったと思うけど、、ま いっか』

私は また トボトボと周囲を探索する。


「見付けた!!」

私は 見付けたのだ! 『うははは!見付けたぞ!!』

私は3人組に向かって歩く。すれ違い様 『てんちゅーう!!』

人差し指を 3人の脇腹に 突き入れる。


「いたたたた」「いたっ」「いってぇー」3人が 三者三様の声を上げる。

『その程度で済んだ事を 有難く思うのだな』

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