元ダイヤモンド柱爵『デスストーン』のお話 頑張ります!
◇デスストーンのお話
俺は なんで『死』を司る神として 生まれてきたんだ。。双子の妹『バースストーン』は『生』を司る神。
俺も どうせなら そっちが良かった。
『生』! 煌びやかで華やかなで 力強い! 生命の初まり 創造 万物の表!
『死』! 暗くて陰湿で 何より息吹を感じない! 生命の終わり 終結 万物の裏!
この世界に生まれて 何百年 毎日毎日 思い返しては どうにもならないと諦める日々。
妹が 正直羨ましかった。。それでも 俺は日々の修行を頑張っていた。
私達 双子には 指導して下さる『師匠』が居た。
親の事を全く知らなかった私達双子にとって『母親』を感じさせてくれる『暖かくて 優しい『神』だった』
厳しくも優しい『師匠』の修行は とても楽しくて 俺の生き甲斐であった。心の柱。支えだった。。
修行も最終過程を終えて ようやく『一神前』として 独り立ちする事が決まった。
私達双子は 先生の前で 片膝を付き 臣下の礼をとる。
「デスストーン バースストーン ここまで とても良く頑張りました。あなた方は 私の大切な自慢の弟子達です。最終過程も終えましたので あなた方にお渡ししたい『力』があります」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「まず デスストーン。そなたには『六道』を授けます」
「バースストーン。そなたには『四柱』を授けます」
『な、なに!! 私は『六道』で 妹は『四柱』だと、、』
「師匠! お待ち下さい。何故? 私が『六道』で 妹が『四柱』なのでしょうか?」
「デスストーン。。そなたが『死』を司る事を 不服に思っている事は 私も感じておりました。ですが 私達は『神』なのです。持って生まれた『魂の力』によって 生まれた瞬間から決まっているのです。。」
「またしても『生』!! 生まれた瞬間に決まるだと!! では『死』は一体何の為にある!! 何の為に死ぬんだ、、」
「そなたの言いたい事は わかります。この長い修行の期間に そなたの思いを受け止めて 変えてやる事が出来なかったのは、、師匠たる私の罪なのかもしれませんね、、ですが『死』も大切なのです。『死』は『生』にとって 大事な過程。万物は『死』により また新しく『生』を迎えるのです」
「そんな事は わかっている。師匠から何度も何度も 聞いたからな、、だ、だけど、、」
『俺は『四柱』を 授かった妹が 羨ましかった。それでなくても『生』を司るというだけで それだけでも 羨ましくて 俺は惨じめだったのに、、 さ、更に『六道』なんて、、』
「師匠 妹の『四柱』と変えて欲しい」
「に、兄さん な、何を言っているの? 私達には『役目』があるんだよ」
「はぁ! お前はいいよな『四柱』を授かるのだからな! それは満足だろう。。だけど、だけど、、俺は『六道』だぜ、、」
「デスストーン。それは出来無いのです。修行中からも ずっと教えて来た様に 魂の持つ力があり あなたには『四柱』は使役出来無いのです。そのままでは『六道』すら 使いこなせませんよ」
『『四柱』は『四神獣』を使役して 万物の繁栄を司る。方や『六道』は『地獄 餓鬼 畜生 修羅 人間 天』 万物の魂を司る。。こんな不公平があって 良いのか?』
そうだ! 大事な事を忘れていた。そう! 俺は『神』なのだ!! なら 誰に遠慮する必要がある。 俺は『死の神』 そう『死神』なんだ!! だったら万物に『死』をくれてやろうではないか!!




