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ダイヤモンド領の後片付け 頑張ります!

この度は お読み下さり ありがとうございます。

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「・・・と言う事です」

殿下が ここまでの経緯を 陛下に説明した。そう! 現在 陛下の執務室に於いて 陛下 お父様 殿下 私の4名 殿下が報告している。


「そうかーー」陛下は 椅子に背を全部預けて 後ろに座り込む。表情は疲れた感じである。

だが 身体を起こして 私の方を真っ直ぐに見る。


「先ずは ヴィラン。よくぞ! ゴブキを護ってくれた。そなたが居なければ 命も危うかったであろう。礼を申す」

陛下が私に頭を下げる。

「いえ お役に立てて光栄です。陛下 頭を上げて下さい。アイオライト様 騎士皆様のおかげでございます」

「おー! 懐かしい名前だな アイオライトも居たのか。それは確かに心強いな」

『陛下もご存知なのか、、一体何者?』


「しかし 陛下 いかがなさいますか? 表立って ダイヤモンド柱爵家と事を構えますと 周囲の国々に 内乱と受け止められかねません。かと言って このまま 無かった事として放置も出来ません」


「そうだな、、ここはすまないが ヴィランよ。王都に戻って直ぐで 申し訳無いのだが 王家の使者として宰相の娘として 今直ぐに再度ダイヤモンド領に赴き 折衝と調整 ダイヤモンド柱の調査をして来てはくれまいか? もし ダイヤモンド柱に歪があった場合 『改善』出来るのは そなただけだからな」


「はい。私も ダイヤモンド柱の事が 気になっております。ダイヤモンド柱爵がおっしゃった『デスストーン』という言葉も気になります。加えて『餓鬼』『畜生』『修羅』を出した ダイヤモンド柱爵が『人』とは到底思えません。フローライト様の事も気掛かりです」


「な、何? ダイヤモンド柱爵は 確かに『デスストーン』と申したのだな?」

「はい。間違いありません。『我が『デスストーンの力』と」


「そうか、、そうか、、その力で 餓鬼 畜生 修羅を出したのだな?」

「はい その場で 全て斬り伏せました。特別周囲に被害は無かったです。最後に確認しております。ですが ダイヤモンド柱爵はもうその場には居られず、、逃がしてしまいました、、」


「な、なんと!! 全てを斬り伏せたのか? その場で?」陛下とお父様が驚嘆 驚愕している。。

「はい」


「柱の力を借りたのか?」

「柱の力を借りる??」私は質問の意味が分からず 首を傾げる。


「どの様にだ?」陛下が問う。

「修羅と畜生は 剣で真っ二つに斬り裂きました。餓鬼は2体おりましたが 動きが遅く 相対するまでも無く 剣撃を飛ばしまして 真っ二つに致しました」


「はぁ、、なるほど、、やはり『終結の3代目』だな、、王妃が 命を賭け2柱に力を借りて やっと倒した修羅を、、柱の力も借りずに、、真っ二つとは、、」

「カシェット家が 倒しきれなかった餓鬼を、、その様に いとも簡単に、、」

陛下とお父様が ぶつぶつと言っている。


陛下は ゴブキ殿下に向く。

「よいか! ゴブキよ ここでの会話は他言無用だ。ヴィランについての詮索も駄目だ!『ヴィランは特別な任務を遂行している』との認識だけにしておく事だ。そなたは王太子だ 決して深く関わってはならん。よいな?」

「そうですか、、父上がそうおっしゃるのであれば 止む得ません、、従います」

「うむ」

ゴブキ殿下は 半ば諦めた表情である。ダイヤモンド領での 私の戦闘を見たと話す訳にはいかない。もどかしいのだろう。。


「では ヴィランよ 早々に『カシェット』数名を連れて 向かってくれ。そなたが居れば大丈夫だろう。ダイヤモンド領家が抵抗する様なら そなたの力で壊滅させて 領地を制圧して欲しい。王家から派兵して戦争にでもなれば 周囲国への疑念を生む。国の安寧に障る。ましてやダイヤモンド領内の民達が迷惑する。よいな?」

「確かに 抵抗する場合 私の力での制圧の件 承りました」


「う、承れる内容には 到底聞こえ無かったが、、承れるのか、、ダイヤモンド領内の騎士達は 総勢だと2万は下らないと思うのだが、、さ、さすがだな、、ヴィラン、、」

殿下が 何とも言えない表情をしている。。


「まぁ そうなるな。。でだ 抵抗が無かった場合は 領有権をしばらくそなたが代行 近衛騎士団は解体で良い。近衛騎士団には ダイヤモンド家に属する『男爵』『準男爵』の 次男や三男などが多く在籍している。過度な処罰は反感を生む。近衛騎士団もダイヤモンド柱爵には逆らう事は出来まい。ましてや忠義を主人に捧げた騎士なら尚更だろうからな」

「抵抗無き場合の件も 承りました」


「では 私の代理頼んだぞ」


「承りました。では 早速に。お父様 数名 カシェットをお借り致します」

「うむ。気を付けてな」


そして 私は今 カシェット数名と 馬の早駆けで ダイヤモンド領都にある ダイヤモンド屋敷に到着している。

驚く事に ここまで 一切の襲撃が無かった。


ダイヤモンド屋敷 来賓室に於いて 使節団団長として ダイヤモンド柱爵家の代表と折衝する。

「ダイヤモンド柱爵様から 領主不在の際 領主代行を命じられております。『コーラル モルダバイト男爵』にございます」

「私は シブキ国王陛下の代理で参りました。カシェット宰相家が長女『ヴィラン カシェット』と申します。単刀直入にお伝え致します。本日は ダイヤモンド柱爵家の意思確認と ダイヤモンド柱の調査に参りました。ダイヤモンド柱爵家の近衛騎士団が ゴブキ王太子殿下を襲撃した件は ご存知かと存じます。王家としましては 非常に問題視しております。陛下は 戦闘によるダイヤモンド領制圧も考えておりますが 領民などの被害も考慮なされ 私を先遣使節として派遣されました。この場で 即答願います」


「ダイヤモンド柱爵様は ご不在であり 所在も不明です、、一昨日の件は 近衛騎士団より報告を受けております。ダイヤモンド柱爵家と致しましては 王家に対して反逆する意思は全くございません。早急に 屋敷の明け渡し 領有権の返還 近衛騎士団の解体 を行います。私共は いかなる処罰も覚悟しております。ですが 近衛騎士団の者達は 柱爵様のご命令に逆らう事など出来ません。どうか温情ある沙汰を お願い致します」


「確かに 承りました。では たった今この時を持ちまして ダイヤモンド領の領主代行は 私が行います。モルダバイト男爵には こちらの誓約書に署名をして頂きます。今後 私の命令 指示には従います様 領内に通達をお願い致します。近衛騎士団は解体する事により 処罰は受けたと陛下にはご報告致します。ダイヤモンド領内におけます『男爵』『準男爵』の処罰に関しましては 陛下のご采配にお任せ致します。ひとまずは以上となります」


「確かに 承りました。ヴィラン様の近衛騎士団に対する温情 感謝致します。速やかに手配致します」

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