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『イブキ バースストーン』の結婚 頑張ります!

◇イブキ バースストーンのお話

イブキは 家でゲームをしていた。突然何かに呼ばれた気がした。気付いた時には 意味もわからず この地に降り立っていた。見た事が有る様な無い様な風景。目の前には 荒野が広がっており 2柱の巨大な龍がいる。

白と黒の龍が 言い争っている。


「あなたを滅する事は おそらく 私には不可能でしょう。でも 封じる事なら可能です。『デスストーン』!」

白い龍が言う。

「なるほどな 『バースストーン』よ。最初から 我を封印するつもりだったのだな。だがその様な事をすれば そなたも只では済むまい」

黒い龍が答える。


「あなたの行いを見過ごす事は出来ません。私の『神龍力』を失っても構いません。兄上 お赦しを!」


「『四柱封石』!」


バースストーンがそう言うと バースストーンの身体が 優しい金色の光に包まれて 玄武 青龍 朱雀 白虎 4柱の神獣が浮かぶ。神獣達は 光となって デスストーンの身体に入っていく。


「うぐっ! 我はいずれ復活する。必ず復活する。そして 今度こそ そなたの居ない世界で 我が覇道を成す。今は 封じられてやろう。妹よ!」


「だが 抗わせてもらうぞ」

そう言うと デスストーンの身体から 黒い霧が立ち上がって来た 男性の人型の様にも見える。直後に霧散した。


「しまった! まだ そんな力が残っていたとは!! 止む得ない 神位を保つ残りの力を使わねば」


「『六道輪廻』」


「くそ! 我に『六道』を回らせて 時間を稼ぐつもりか! 姑息な手段を。だが いずれ来る そなたの居ない世界が楽しみだ。復活など 直ぐにだ。さらばだ 妹よ」


デスストーンの身体は 大きな荒々しい金色の光に包まれて 身体が4つに分かれていく。

イブキは 眩しくて 目を開けておられず 目を閉ざす。


「ゴロゴロ」音に気付いて目を開けて見ると 足元に ダイヤモンド サファイア ルビー パール が転がっていた。


そこで この状況に思い当たる。

『うん? デスストーン? バースストーン? 四柱封石?って さっきまでやってたゲーム?』

『えっ もしかして 此処って ゲームの中? ゲームの世界?』イブキは困惑する。

『夢か? 寝ぼけてる? 103年復活するんだけど。。なんて半端な設定と思って 調べてみたんだよねーー。理由が 素数だからって! なんでやねん』


とりあえず 足元の ダイヤモンド サファイア ルビー パール を拾ってみる。

『何か 夢っぽくなくね。現実っぽいかなぁ』


手の中 合計4個の石がある。『あっー! このシーンも見覚えがある』


突然 目の前に 綺麗で美しい女性が現れて 声をかけて来た。


「あなたを この世界に呼んだのは 私です。私自身 神龍の力はもう残っていません。それどころか 神位も失ってしまいました。だからよく聞いて欲しいのです。異世界の強き良き人間よ! 私達は元々 1柱の双頭神龍でありました。先程のデスストーンは この世界の人類を惑わせ『いずれは世界を我が手に』と狙う私の兄です。此度は何とか身体の封印に成功しましたが いつか必ず復活します。霊体を逃してしまいましたので」


『あっー。。やっぱり! ゲームの開始前にプロローグで流れる設定と一緒だ。って事は103年後に デスストーンが復活する。それまでに いろいろと『イベント』があったよなぁ』


「それまでに 何とかデスストーンに対抗する策を講じて欲しいのです。勝手な願いを押し付けて 申し訳ありません。ただ あなたしか居ないのです。あなた程 この世界の知識があり 対抗出来る策を講じれそうな者が! この世界の人類を救って欲しい! 私の神龍力の分身達は 必要であれば 力を貸すはずです。ただ 私の真名『ヴィラン』を名乗る者であり 私の神位を感じる者にしか従わないと思います。神位には 私の持つこの赤い石を使って下さい。後の事はくれぐれも よろしくお願いします」


『確か 1柱の『生死を司る双頭神龍』の双頭が揉めて 分裂して『バースストーン』と『デスストーン』になる。バースストーンが デスストーンを封印してから 3年後『バースストーン王国』が建国されて始まる 物語だったよなぁー』

『って言うか この流れ? 俺が初代国王だったのかぁーー。って事は 基本的には『学園物語ゲーム』なんだよなぁー。学園での王太子暗殺を阻止しつつ なんとか直後の 柱の崩壊も阻止する。そして最終的には デスストーンは復活するんだけど 『人型』で復活するか?『龍型』で復活するか? で 攻略がだいぶ違ってくる。それまでの『イベント』で 準備万端整えて なんとか『人型』で復活させないと。。万が一 デスストーンが『龍型』で復活したら 確か攻略は不可能だったはず。って事だったよなぁー。王太子が暗殺されても 柱が崩壊しても 国が滅ぶ。デスストーンが『龍型』で復活しても 国が滅ぶ。うーん』


『俺やれんのかなぁー。何から初めれば 良かったけ? あっ! そっかそっか』


イブキは いきなり ゲーム内に召喚されて 困惑もしていたが。ゲーム内では無い 実在の世界で 自分の力で物語を進めて行ける事に 喜びと興奮も噛み締めていた。


初代国王って 確か『英雄』で『賢者』だったよなぁ。

しかも 奥様は元神様のはず。って事は。。


イブキは 目の前で赤い石を差し出している女性 バースストーンの瞳を見つめた。

「あなたも勝手に私に 後の事を頼むのでは無く。私と共に 戦って欲しい。だから、、」


イブキは バースストーンの目の前に片膝を付く。


「私と結婚して下さい」

イブキは 女性となったバースストーンに いきなり求婚した。


「え!? え?? け、結婚?」

突然の出来事に バースストーンは返答に困惑している。


「あなたに 一目惚れしました。是非私の妻になって下さい」

イブキは バースストーンを見上げる。


「だ、だけど 私は『神龍力』を失いました。神位も既にありません。もはや ただの人間ですよ。長く生きる事が出来ないかもしれません」


「それでもです。それに ただの人間ではありません。とてもお綺麗で お美しい女性です! 一目で惚れました」


「き、きれい、、う、、うう、美しいって」

バースストーンの顔は真っ赤である。元だが 神様も照れる様である。

「わ わかりました。こ こちらこそ よ、よろしくお願い致します」


まぁ 俺なりに頑張るぞーー!!

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