2.初めての戦闘そして…ピンチ
勢いで連続投稿です。
空いた時間にコツコツと頑張ります。
頭の中で映像を思い浮かべながら編集しているので、少し時間をいただきたいです。
明らかに変異種であった。
その変異種は先に産まれたての兄弟たちを一瞥し、次の瞬間には飛びかかる様にして跳び出し発達した巨大な前腕で2匹の兄弟たちの首を挟み込む様にして切断した。
「キィ?」 「キィ?」
切断された身体からは緑色の体液が滴り落ち、ピクピクと痙攣して暫くするとそのまま動かなくなった。
瞬く間に兄弟2匹の命を刈り取った変異種は今度は別の個体に狙いを定めた。
目の前で2匹の兄弟を殺された光景を見せられた2匹の個体は直ちにこいつは敵だと認識した。
「キィイイイイイイイ!!」
「キィイイイイイイイィィ!!!」
甲高い音を発しながらその内の1匹が即座に両方の鎌状の前脚を振りかざし右側から跳びかかった。
少し遅れて左側から同じ様に別の個体が前脚を振りかざし接近してきた。
が、変異種が先に接近してきた個体の両前脚を自らの盾状の前脚でガードした。
カキンッ!
金属同士がぶつかる様な音がなった。
「キィィィ!?」
まさか自分の攻撃が防がれるとは思わず、弾かれた反動で大きく仰け反るキーメックス。
ザシュッ!
「ギチィィィイイイイ!?」
右側からの攻撃は防いだものの左からの攻撃をもろに受け変異種の左前脚と脚1本が切断されてしまった。
それでも後ろに仰け反るキーメックス目掛け懐に跳び込み変異種は頭部を顎でそのまま噛み砕いた。
ブチィッと音をさせ1匹のキーメックスを絶命させた変異種はバランスを崩しながらも最後の個体に向き合う。