ヘイト管理の重要性
読者のヘイトを解消することは大切だと思う。
僕が好きな漫画の一つに「そばもん」という漫画がある。
そばを題材とした料理漫画で、その中に「さのじ」と呼ばれるキャラが出てくる。
このさのじは典型的ダメ人間キャラで、何か問題があるごとにそば職人である主人公に泣きついてくる奴だ。
解決しても次に登場した時には別の問題が起こる。
ヒロインが嫌がっているのにしつこく迫る。
そのくせ、そばの修業にあまり身が入っていない。
見た目はぽっちゃりで顔もイケメンとは言い難い。
初登場時の印象は良くなかった。なんでこんなキャラを出したんだろうとさえ思った。
彼は実家の評判が悪いそば屋を立て直す為に上京して、老舗で修行中だ。
貧乏そば屋で必死に働いている父親の姿に胸を打たれて喜ばせようとしている。
挫けそうになったところで父の顔を思い出して奮起する。
ダメな奴だけど、いいところもある。
問題解決の際には改心する。
そして最後には……と、良いところと悪いところがあるキャラだ。
読者から愛されるキャラ、憎めないキャラというのはヘイト管理がしっかりしている。
さのじが愛されキャラかどうかはわからないけど、ふと彼を思い出してヘイト管理について語ってみた。
このそばもん、面白い料理漫画なのでお勧めです。
扱う料理はほとんど蕎麦です。途中でかつ丼の話もありましたけど。
そばが嫌いとかじゃない限りはたぶん楽しめます。