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遠い日の黒魔術師-月夜-  作者: 船崎 終夜
見習い魔術師-月夜と氷美駆-
7/8

第5話-魔力を力に、力を魔法に-

家に着いて自分の部屋に入った瞬間倒れてしまった。床にはクッションやカーペットとかで守られてそんなに痛くはなかった。


…ここは?霧の中だ。少し歩いていくと紫色の羽根につの…悪魔?と思いつつ近づくと誰だかだんだん察してきた。これ以上近づきたくない…そう思っているのに体は前に進む。ふと前の人が振り向いて目が合った。


「…?!」


はっ!

目が覚めると朝の10時…いつの間にか寝ていたようだ。なんだか肌寒い。そうだ…今は11月後半。少しづつ寒くなっていっている。ふとポケットの中に手を入れると少し暖かい…


「あっ…」


自分のラマジ・ビージュが何かに反応しているのかいつもより強く光っている。

そういえばゾールドが経験値やらなんやらすれば魔力とかが溜まって色んな魔法が使えるようになるとか言っていたな…


やってみるか!と思ったけどやり方知らないし…ゾールドに聞いてみるか。


あたいはすぐに着替えて裏山へ向かった。


裏山を登っている途中、ビージュが反応し空間が一瞬歪んだように見えた。ハッと意識をハッキリさせるとゾールド達とであった小さな家があった。


「今はビージュがあるから行けたけどあの時はなんで行けたんだろう…やっぱゾールドは凄いんだな」


しみじみと思う。家の中に入るとゾールドがいた。あたいは早速魔法の使い方を聞いてみた。


「ねぇ!ゾールド、あたい魔法を使いたいんだけど使い方が分からないの…だから教えてよ」


「?!あー…あんたか…てかあんた挨拶も無しに…まあいいダロウ、そういえばあんたに魔力を魔法に変える方法を教えてなかったナ」


魔力を魔法に…?ちょっと言っている意味がわかんなかった。ゾールドが言うには自分が持っている魔力…通称シャルムというらしい。


「シャルムを特定のステッキやらなんやらに入れて呪文を唱えたら魔法が使えるノダ!ここにあるステッキになるものを用意したからこの中から選ぶノダ」


ほう…ステッキとやらを見てみると…魔法の杖やそれっぽいのやらいっぱい置いてあった。


なんだかどれもピンと来ない…全部見ようと一つ一つじっくり見ていたらなんだろう…あの扉の向こうからなにか引っ張られる感じがする。

ゾールドが台所でご飯作っている間にあたいはその中に入っていた。

その中にあったのは一丁の銃、これに呼ばれてたの…?手に取った瞬間物凄くビージュが反応し変な紫のオーラが出てきた。


「すごく…苦しい…」

目の前に人影が見えた瞬間あたいは意識を手放した。


「…?」

目が覚めたらふわふわのベッドで横になっていた。近くにはアップルパイが置いてあった。美味しそうだったしフォークが置いてあったから食べてしまった。


食べているとゾールドが部屋に入ってきて、

「大丈夫カ?!」

と言ってくれた。意外と心配してくれるんだなぁ…


「さっきアンタが触れた銃は封印されていた銃…かつて白魔術師になろうとした者が何らかの理由で黒魔術師になりかけた時、愛用してたこの銃に呪いやシャムルを入れて息絶えたンダ…だけどこの話は100年以上も前ナノダ、今になって封印が解けたという事ナノカ?」


そんな深い話があったのか。でもあたいはこの銃に呼ばれてる気がするの。使ってくれって言われている気がする…

気づけばあたいはこう言っていた。


「ゾールド!あたい、この銃をステッキにするよ!!なんか呼ばれている気がするし気も合いそうだし!」


「?!…その銃をつかうノカ?!もしもまたあんな風になったら…いや、でもアンタがそこまでの想いがあるならいいダロウ!ただしアンタは普通よりシャムルがあるからそこら辺は制限させてもらうゼヨ」


こうしてステッキは選び終わった。そして空を見たら夕焼けになっていて時計を見ると5時…


結局今日魔法のやり方教えてもらってないじゃん!!!



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