表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
つぶつぶレモン  作者: 檸=
25/60

俳優、三浦春馬さんが気付かせてくれたこと

先日悲しいニュースがありました。俳優の三浦春馬さんの訃報です。あまりにも突然すぎて、まだ彼が死んだことを受け止めきれません。本人にしかわからない理由があったにせよ、なぜ死を選んだのか、頭からその疑問符が消えません。

偶然予約録画していたのが幸いでした。「コンフィデンスマンJP ロマンス編」を見て、改めてその恵まれた容姿と役者としての才能を再確認し、本当に貴重で凄い俳優さんだったんだなと実感しました。イケメン俳優とか、演技派俳優とか若い方でいろいろいますが、その中でも彼は見た目も演技力も抜きん出ていると改めて思いました。均整の取れた体、西洋人のような所作、軽妙な表情の使い分けなど、これから世界に羽ばたこうとしている人にしか見えませんでした。まるでそのための準備が始まっているような…

俳優として多くの作品に出演し、評価され、名を残し、成功しているとしか思えない誰もが羨むような俳優人生、憧れの存在だったはずなのに、彼をもう過去の映像でしか見れなくなってしまったのかと思うと残念で仕方ありません。


一瞬死にたいと思ったことがある人は結構いると思います。私もその一人です。でもできないのは死に対する恐怖心とまだやりたいことがあるからです。その悔いを残して死ぬことはできません。

いくら死にたいと思っても、死に対する恐怖心がない人なんておそらくいないでしょう。痛みや苦しみがない死なんてないですし、死んだらそれで終わりなのか、そのあと続くなにかがあるのかなんて死んだ人にしかわかりません。天国があればいいですけど、なかったら……。そう考えるととても恐ろしいですし、自分の存在が消えてしまうのは切ないです。積み重ねてきた何かがある人はそれを手放し、やり残した何かがある人は悔いを残し、この世を去る。それを自ら。その選択はどれだけ勇気がいることでしょうか。私には絶対できません。


自ら死を選んでしまった人はきっと、そんな恐怖――「死ぬこと」よりも「生きていること」のほうが辛かったのでしょう。そんな辛いことがあるなんて。どれだけ深い悩みを抱えていたのか……


でもそれは態度や言葉で示さなければわからないでしょう。俳優さんなら尚更です。演技をするプロなんですから。明るく、悩んでいる素振りなど見せなかったら周りの人は気付けないと思います。

心配をかけさせまいと隠す人もいるでしょう。せめてその声を吐き出せる場所があれば、少しは気が楽になれるかも……


例えば会社のパソコンから匿名で悩みなど心の声を吐き出せる「掲示板や相談窓口」を作ってみるのはいかがでしょうか?(※既にあったらすみません)

誰かが見ていてくれる、その声が届いていると思うだけで、誰にも言えない悩みを一人で抱えている――から→「誰かには届いている」に変わり、少しは気が楽になるかもしれません。そうすることで事務所側はそのシグナルに気付くこともできるはずです。

それから本人のほうがもし勇気が出たら、事務所のほうに打ち明けると。


昨今有名人が不祥事を起こすと、ネット上で誹謗中傷が飛び交うようになりました。誰でもネット上で簡単に意見を言えるようになったからだと思いますが、酷い時はそれが原因で相手を自殺に追いやってしまうこともあります。悪いことをしたなら言われる側にも否がありますし、もし好きな有名人が不倫や警察沙汰になることを起こしたら、自分もそこまではしないまでも裏切られたような気持になり、落胆すると思います。


でも今回三浦春馬さんのことがあって気付かされたことがあります。

生きていればやり直せるということ。生きていれば…

不祥事を起こすことは勿論よくありません。ですが生きていればやり直すチャンスはあるのです。

だから私はもし応援している有名人にそういうことが発生した時は、その人を擁護はしないけど、反省して考え方や行動を改めてくれるのを見守ろうと思いました。

生きていれば、それができるはず。

悪いことは悪いこと。でもやっぱり死ぬのはなしです。

死んでしまうのは辛すぎます。

だからもし悩んで、何か思い詰めている人がいるなら、死を選んでしまう前に、その苦しみを吐き出せる場所を提供していただけることを願います。そうすればら救える命があるかもしれません。


こんな悲しいことがもう絶対に起きないように……




  三浦春馬さんが天国で幸せに暮らしていることを願います。

  辛いけど「コンフィデンスマンJP プリンセス編」も見ます。あなたのお芝居が好きでした。


  自分が生きている間に、次に生まれ変わったあなたにまたテレビで会えたらうれしいです。


  今までお疲れ様でした。

  謹んでお悔やみ申し上げます。



    

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ