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ブラスターハンターズ ヤチママタタSAGA  作者: えのしぃ
第1章 日出
7/30

俺達の力、共に戦う仲間

戦闘演習を終えて。

「戦闘シミュレーション終了です。お二人ともお疲れでした。」

 戦闘演習が終わり、ホログラムが解除されロボットも停止する。なずなさんが終了後の処理を行ってくれた。


「見ていたぞー、結構余裕そうだったなー!このレベルのブラスターなら楽勝ってところかー!明日の任務の活躍も期待できるな。」

 薺さんの隣には網楽あみらさんが立っていた。どうやら二人で一緒に俺たちの戦闘を見ていたらしい。彼女は演習が始まった直後から来ていたらしい。


「ありがとうございます!そうだ、この銃凄いですね!物凄いエネルギーが解き放たれてビックリしました!」

 俺は破銃はじゅうヘーニルを片手に話した。

「確かにその銃の性能もだが、丈夫ますらお、君に膨大な破力があるからこそ、そのような力が発揮できるのだ。全国のブラスターハンターの破力を数値化して平均すると42万になるのだが、君は訓練などをしていない現時点で、すでに95万。平均の2倍以上だ。」

「95万!?」

「ちなみに私は112万だよ。」

「112万!!??」

「わざわざ数字を復唱して驚くの、なんか面白いな。因みに破力が100万を超えた者は、百万越え(オーバーミリオン)と呼ばれていて、これは1年に数人ほどの逸材だ。君はそれに届きうる。」

 衝撃を受ける俺。

 ブラストを持っていないから、自分には才能が無い、と言うかそれ以前の問題だと思っていた。だけど、今は違う。俺も誰かを守るための戦う力はあるんだ。

「ま、必ずしも数値が高いほど強いってわけではないからな自惚れるなよ!それに、さっきの訓練で分かったと思うが、任務に必要なのは戦闘力だけでは無い。冷静さ、知識、あらゆるものを問われる。」

「はい、もちろんです。精進していきます。」

「うぬ!」


「あ、すいませーん、僕の破力って因みにどれくらいなのでしょうかー。」

 仰扇も自身の破力について知りたいようだ。

「89万だよ。君も努力次第では100万越え(オーバーミリオン)も夢じゃない。」

「89万......なるほど、ありがとうございます。」

 仰扇は軽くお辞儀をし、礼を言った。


「では、改めてお疲れ様だ!私はそろそろ行くよ!さらば。」

網楽さんが帰って行く。


「では、残りの1階から3階も案内しますね。」

 薺さんの誘導で、エレベーターに乗りこむ俺と仰扇。

 エレベーター内のボタンをよく見ると、一応屋上にも行けるようだったが、そちらには案内されず3階へと降りていく。まあ、わざわざ行ってまで説明しなくていいと、省いたのだろう。


 3階 食堂

「3階は食堂になります。ここは主に、この支部に寝泊まりしているハンター達の食事に使われています。勿論そうでない方々も利用していますけどね。」

 今まで見てきたフロアが特殊と言うか、ブラスターハンターの仕事場だな、というような特別な雰囲気だったが、ここに来て一気に非日常から日常に戻った様な気持ちになった。


「まったくー忙しいったらありゃしねぇーよ!あっち行ったりこっち行ったりで、昇給の一つもしてくれなきゃ不満だぜ!」

「仕方ないよー、他の支部の人達が手伝いにくるまで我慢だよー。」

 遠くから男女二人の声が聞こえる。

 食事をとりながら話しているようだ。

「あの人たちは?」

 気になった俺は、薺さんに問う。

「あの方々は貴方達と同じ、この支部のブラスターハンターですよ。」

「そうか、あの人たちも......」

 俺と仰扇は、これから共に仕事をするであろう、二人の所へ挨拶をしに向かう。

「あのー。」

「ん、なんだ?お前たち?見ない顔だなー。」

 さっきまで忙しい忙しいと怒っていた赤髪の男が、俺たちを見てそう話す。

「はじめまして、今日からここのブラスターハンターになりました!大丈夫だいもんじますらおと申します。」

「右に同じく、村雲仰扇むらくもぎょうせん。どうぞよろしく。」

 自己紹介をする俺たちを見て、笑顔になる赤髪の男。

「うおおおお!?新入りかー、よろしくな!オレは炎のブラスターハンター!紅蓮柳京平ぐれんやなぎきょうへい!一緒に頑張ろうぜー!」

「はい!」

「あー、タメで良いぞー。そっちの方が話しやすいしな。」

「あ、分かった!よろしく!京平!」

 二人で握手をする。


 京平と一緒にご飯を食べていた、黒髪でおだんごヘアーの女性も箸を置き、挨拶をする。

「ワタシは夜桜鈴音よざくらすずねだよー。よろしくだねー。お二人さーん。」

「ああ、よろしく。」

「よろしく。」


「先週のキーリンタウンのテロ事件でさー、この支部の殆どのハンターがやられちまったんだけど、それ以来オレと夜桜含めて4人で怪我したやつら全員分の仕事をやらされてるんだぜ!酷すぎるよなぁ?」

「3日後に他支部から何人か手伝いに来るらしいんだけど、それまではこんな感じっぽいんだー。」

 京平と鈴音が俺たちにこの支部の現状を話す。文句を言いながらも大量の仕事をこなしている残された4人も只者では無いと、俺は思った。


「はい、ごちそうさまでしたー!」

「ごちそうさまー。」

「それじゃあ、俺たちは宿に帰るから、またなー!」

 二人が食事を終え、去っていく。

「ああ、じゃあなー!」


「建物内を見終わったら、俺たちもここで食事をとろうか。」

「ああ、そうだな。」

 二人で薺さんの元へ戻る。

「すいません薺さん、何度もお待たせしてしまって。」

「おはえいあさいふたりもも。」

なんか食べてる!何言ってるか分からない!


 残りは2階と1階だ。

タメで話そうと言ってくれる先輩。

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