徹夜3日目の悪夢、守り抜いた夜明け
徹夜のテンションで少年漫画っぽいの書いたぞぉ!
暇な時に続き更新するね~
ここは地球とは似て非なる星 【アッドプラネット】通称【加星】 この星に住む住民の7割は、【ブラスト】と呼ばれるなんらかの超能力を持っている。ブラストは、使いようによっては人に豊かさを与える事が出来る可能性はあるが、それと同時に危険を及ぼすとされ、特殊な状況下以外での使用を、法律によって禁じられている。
しかし、法に反してブラストを悪事に使用する人間も、少なからず存在する。
この物語は【ブラスター】と呼ばれる、超能力で犯罪を行う人間たちを捕まえる者【ブラスターハンター】達の物語である。
加星歴3090年 ニーリス国
海牛の月 15日 午前4時
ヤチママタタ地区ライドットシティ
「ふわぁ~あ。今日で3日目かぁ......」
俺の名前は大丈夫。趣味で徹夜をしている!!!19才!フリーターだ!!!
今日で、徹夜は3日目。
「そんなに起きてて大丈夫かにゃー?心配にゃー?」
幼馴染のキャトラ=オニャンコバリエが心配そうな目でこちらを見ている。
「大丈夫だ、問題ない。だいもんじ ますらお だけにな!!」
「つまんないにゃー。」
どうやら受けたみたいだな!
(これのどこが受けてるっていうんだにゃー。)
(なに!?こいつ直接脳内に!?)
(いつもやっている事だにゃー、何をいまさら驚いてるんだにゃー。)
(くっ、そうだった!そろそろ徹夜の影響が脳に来たか......)
キャトラは人の脳内に直接話しかけるブラストが使える。ブラストって何かって? 簡単に言うと「超能力」みたいなものかな?危険だから法律上使用は禁止されているんだけど、まぁ迷惑かけない程度なら使ってもいいよって暗黙の了解があったり無かったり......
(誰に話しかけてるにゃ?)
(あの星たちにさ☆)
(きも にゃ!)
(そろそろ普通にしゃべらないかにゃ?)
「そうだな。キャトラ。」
「にゃーは今からコンビニに行くけどおっちゃんは何か買ってきてほしい物あるにゃ?」
「キャトラ、その呼び方はやめてくれって何度も言ってるだろう。」
「ごめんにゃ~!ごめんにゃ~!許して♡おっちゃん!」
変なテンションで抱きつこうとするキャトラ。
「だからやめろぉ!」
「行ってくるにゃねー!」
「夜遅いし、気をつけろよ!」
ヤウチューブで動画を見てキャトラを待つこと2時間。
「キャトラのやつ......遅すぎないか?」
心配だ、様子を見に行こう。
家を飛び出す俺、コンビニ「バブリーマート」に向かう。
コンビニの近くに来た
「ぎにゃあああああああああああああ!うんぎにゃあああああああ!!」
この声はキャトラ!?大声を上げているようだが!?
コンビニの周りを見渡す俺。
「キャトラ!?どうしたんだ!!」
駐車場のはじに男3人とキャトラの姿が!?
駆けつける俺 男らに叫ぶ。
「お前ら、何をやっているんだ!」
「うぅぅ......おっちゃん......助けてぇ......」
それを見た男たちの一人、小太りでパンチパーマのおっさんがこちらをにらむ。
キャトラが傷だらけだ......
「なんだぁ?てめぇは!!???なめとんのか!あぁ?」
頭に血が上ったのか......俺に殴りかかる。
俺は体を横にそらし回避!背中に回り込んで拳一発食らわせる!
「いってぇ!」
倒れこむパンチパーマ。
「ひええええ!こいつつええよおおおおおおおびええええええん!」
逃げていくパンチパーマ。
それを見ていた残り二人の男。
バンダナを巻いた厳ついやつとスーツ姿のやつ。
「こ、こいつやべぇですよ!俺もにげるぁ!」
バンダナ野郎も立ち去ろうとする。
「なんだ、お前ら言葉だけの腰抜けか。もういい、私がコイツをしまつするから、そのバンダナしゃぶって待ってろ。」
スーツ野郎はポケットからたばこを取り出した。
「おいおい、追い込まれてんのに悠長におたばこかよ!」
煽る俺!
「何を、言っているんだ?アホめ。本当に追い込まれているのは お前なのにねえ。」
「なん...だと...」
困惑する俺。
キャトラは声を張り上げる。
「逃げて!おっちゃん!」
何!?煙!?
「喰らいつくせ【灰色の狼】!」
あいつのブラストか!?
スーツ野郎のたばこの煙が狼の姿になり俺に襲い掛かる!
「くっ......いってえええええええええええ!!」
右腕を思いっきり噛まれた。激痛がはしる。
俺は今、煙に噛まれたんだよな!?
左手でいく!狼に向かって思いっきり殴る俺!!
「らぁ!」
もくぅもくぅもくぅ~もくぅ~
感触が......ない!
「君は頭が悪いのかな?煙に拳での攻撃が通用するわけなかろう。」
こっちは噛まれて痛みを感じるのに、こっちは殴っても効かないなんて......どういう事だ!?
「何をぼーっとしているんだい??意地張ってないで早く君のブラストを使って戦いなよ。」
ブラスト!?
「使わねぇ!ぜってえ使わねえ!」
嘲笑するスーツ野郎。
「こんな状況でお利口さんか?それともここでブラストを使って犯罪者と同じ扱いを受けるのが嫌なのか?......いや、違うねぇ。これは、これはこれは、っはっは!」
笑い出すスーツ野郎。
一歩退く俺。
「君、ブラスト、持ってないねぇ?」
ぐっ......バレちまったか!?そう、俺はブラストを持っていない。
「なーんだ、少し芯の強いやつだと思って期待したが、まさかブラストを持っていないなんてねぇ。つまらない、ああ、つまらない......こんな奴には興味ないね。僕はもう去るよ。」
はぁはぁ......クソッ。
「と、言うとでも思ったかい?ガキが。撲のスーツを汚した害虫を駆除しないまま帰るわけがないだろう!喰らい尽くせ!【灰色の狼】!」
「うぐぉぉあああああ!!!」
貪られる俺。
にやにやと笑うスーツ野郎。
あたかも自分が勝利したかのように喜ぶバンダナ野郎。
怯えるキャトラ。
見て見ぬふりをする通行人。
俺は、こ ん な と こ ろ で 死 ぬ の か?
俺は望まない......
こんな現実認めたくない......
俺がここで終わること......
あいつらみたいな奴らが笑ってること......
大切な人が泣いていること......
だから......
だから......
だから......
俺はここで......
死ぬわけにはいかない!
「おっちゃあああああん!おっちゃあああああああん!」
「キャトラ、もう大丈夫だよ。」
泣き叫ぶキャトラを、慰める俺。
胸の鼓動 透き通った視界 ありえないほどに軽い体......
俺は生きてる! ここに立ってる!
何故だか分からないけど、戦える。
「なんだこいつ......化け物か?あれだけ喰らってどうして立ち上がれる?」
本当に化け物を見るかのように俺を見つめるスーツ野郎。
「なんでかなぁ?俺もわかんねぇやぁああ!」
笑顔で殴り掛かる俺!
奴の頬に拳が届くまで1秒もかからなかった!
まるで昔漫画で読んだ瞬間移動のようだ!
ばごおおおおおおおおおおおおおおおおん!
「お......ちゃん......」
鳥肌をたてるキャトラ。
気づいたら倒れてるスーツ野郎。
風に流されて消えた煙の狼。
バンダナ野郎もいつの間にか消えている。
微笑む 俺。
「倒しちゃったよ。驚いたな......あぁ、でもなんだか眠く......」
ばたぁ......
「おっちゃん大丈夫にゃ!?」
心配するキャトラ
倒れる 俺 ライドットシティの夜が明ける......
数分後
「君たち、いったい何を!?」
シルクハットを被った謎の大人が、倒れた俺を見つめるキャトラに話かける。
「おっちゃんが!おっちゃんが!」
「このおっちゃんがどうかしたのか?」
倒れているスーツ野郎の方を見るシルクハット。
「ちがうにゃー!ちがうにゃー!そっちは悪い人にゃあ!」
そりゃあおっちゃんって言ったらそっち見るだろ。
「これは!?」
「あー状況は後でゆっくり聞かせてもらおう。」
丈夫の物語が、始まる!