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生産職が行く

作者: 張果老

 古き時代、さまざまな通り名を持った者達が居た。

剣で身を立てた剣王は『千剣千墓』また、弓で世間を圧巻した『矢の草原』数多の通り名が在れど、その中でも異才を放つ者が彼であろう。


 『城崩し』バーホーデン


 彼の前には城壁が意味を持たず崩れ去り、重装歩兵は物置となり、騎馬隊も無力化され、矢も砲も打ち落とす。

 さながら戦場崩し、当時の吟遊詩人も彼の者を題材にと思ったらしいが彼は英雄ではなかった。

 敵対すれば危険だが、懐柔しようとすれば簡単でホイホイ鞍替えする始末、かといって対処の仕方がないので双方金貨を積む事と成り戦場はグダグダ、傭兵も離れ残ったのは崩れた街壁と請求書と言った事もざらだったとか。


 そんな彼の名言がある曰く『ワシ?英雄じゃ無いぞ?英雄は戦闘職が成るもんじゃし、一介の生産職に何を求めてるんかの?』


 そう言って右手にエールのジョッキ、左手に玄能を持ってあり得ない速度で街壁を再築し、またエール樽を空にしていったと言う。

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