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レッテル屋さん

作者: 篠崎

日本語が苦手なので敬語の誤りはご勘弁願います。

はじめまして。わたくしはレッテル屋さんと呼ばれております。

呼び名のとおり レッテルを売る商売をしているわけであります。



桜の花の季節が近づくころの主なお客は 少年少女と相場が決まっております。

『このあたりで有名な高校になんとか入学できたが、きっとまわりは優等生だ。頭の良さそうにみえるレッテルを売ってほしい』と。最近はこんな注文が多いようです。

そういう場合、わたくしは“優しそう”なレッテルを売っております。


『友達ができるか不安でたまらない。友達ができるレッテルを売ってほしい』と、こんなお客様もおりました。

そういう場合、わたくしは“知的そう”なレッテルを売っております。

いまのところ苦情くれえむがきたことはございません。


まぶしい太陽の季節と木枯らしの季節にいらっしゃるお客様は滅多にいませんが、これは別の機会に話すことにいたしましょう。


雪がこんこんと降る季節が近づくころ、お客様がわたくしを必要とされます。

イエス・キリストの誕生日が間近になると、大人の男性の方がいらっしゃいます。

『子どもにプレゼントを買ってやれない。子どもが喜ぶレッテルを売ってほしい』、と。

そういう場合、わたくしは“つよくてやさしい”レッテルを売っております。

いまのところ苦情くれえむがきたことはございません。



わたくしはレッテル屋さんと呼ばれております。

呼び名のとおり、レッテルを売る商売をしているわけであります。

ふと思いついた、不思議なおみせのおはなしです。

本当にこんなお店があったら…本当にこんなお店のひとがいたら…と思いながら書きました。


ご意見・ご感想をよろしくお願い致します。

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