表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/152

No.20 悩み


『おねがいします!』


両チームが向き合いお互いにあいさつをする。

コートの上には10人。

まさに試合の始まる寸前である。

ちなみに朱雀高校のスターティングメンバーは、


4番 木ノ下薫 SF

5番 永瀬勇希 C

7番 小田原君 PF

8番 負け犬亮 PG

9番 我利勉翔太 SG


俺がベンチなのは気に入らないが、まあ、高みの好物といこうか……


※見物です。


試合が始まる。


朱雀は得意のパス&ランで走るバスケをみせる。

さらに木ノ下薫の活躍などもあり大量に得点する。

前半終了時点で

42―33とリードすることができた。


しかし、黙って負けている池山工業ではなかった。

相手の攻撃が木ノ下薫中心とみて、薫に二人ディフェンスをつける。

そして肝心なノーマークとなった我利勉翔太だったが、スタミナが続かずいつもなら決まるスリーポイントもはいらない。


しかたがなく我利勉翔太は同じ二年生の背番号10番吉原よしはらさんと途中交替となる。


「おい久留美、薫にマークが二人ついたぞ?大丈夫か?」


俺はベンチで隣に座っている久留美に話し掛ける。


「きっと大丈夫よ。薫さんにマークを二人ついたのは別に初めてじゃないもの」


久留美の言葉どおりだった。二人のマークなど気にせず次々に点数を決める。

後半になってみんなのペースが落ちているのだが木ノ下薫は逆にペースがあがっているようにも見える。

薫につられてメンバーも必死についていってるようだった。


『試合終了!』


『ありがとうございました!』


終わってみれば

86―58で勝利した。


――――――


――――


――


――体育館


部員たちもみんな帰った後木ノ下薫は一人シューティングをしていた。


「どうしたらいいものか……」


――たしかに試合には勝った。しかし、我利勉のスタミナ、永瀬のリバウンド、他にもインサイド強化など課題は残った試合だった。たまたま、戦った相手が池山工業だからよかったものの、もしも白川だったら……



そう思いながら薫はリングに向かってシュートをする。

そのボールはリングの淵にあたり、リングの外へと弾きとばされてしまった。


「くそっ……」


――こうなったら……少々問題ありだがアイツらを使うか……


薫のシューティングは夜遅くまで続いた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ