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No.106 予感

 朱雀高校体育館。早朝にもかかわらず、部員たちの練習する音が体育館の外まで響いていた。


「あっ…」 

 

スリーメンの練習で博司が最後のレイアップシュートを外した。コートの端にいた薫が、反対側にいる博司に聞こえるような声で叫んだ。


『物には順序がある。 焦らなくていいし、ゆっくりでいい。ただ、同じ事の繰り返しだけにはなるな! ずっと同じ場所にいる事になるからな!』


『ふぁい!』


それは当然ながら、決して反復練習を否定している言葉ではない。


――常に意識を持ってプレーを。


それを分かっていた博司は力の抜けたような声で返事をするとコートの周りを走り始めた。

博司に続いて他の部員たちも走り始める。


スリーメンで誰かがシュートを外すたびに全員が走る事になっていた。


「ご、ごめん」


博司が前を走っていた亮に言った。亮は前を向いて走りながら言った。


「あまり気にするなって。誰が見ても進歩はしてきてるんだ。そう思うなら次に活かせ」

 

博司は申し訳なさそうに返事を返す。そして亮がスピードを上げる。


『おっとごめんよ。小さすぎて気付かなかったよ。許してくれたまえ。ははは』


そこに純也がわざとらしく肩をぶつけ、猛ダッシュで追い越して行った。


「てめぇ!」


亮もスピードを更にあげ純也を追い掛けたのだった。


――――――


――――


――




「ふぅ、ダリィぜ」


朝のホームルーム。純也は机の椅子に座るとそう言って背中を掛け、腕をブランとさせた。


「今日も随分と頑張ったみたいだな」


優が後ろを向いてそう純也に言った。


「いやー、まったく…ダルイったらありゃしねぇ」


「そうか? 最近随分と楽しそうに見えるが」


「ちっ、久留美と同じようなことを…」


純也はそう言って久留美を見た。隣の生徒と話をしながら軽く笑っていた。

突然、優が真面目な顔をした。


「ストバスの大会の時の決勝で当たったチームを覚えてるか?」


「ああ、ヤツラがどうした?」


以前ストバスの大会で戦ったケルベロスというチームの事だ。


「京介から聞いた話なんだが、どうやら奴らはお前を探しているらしい」


「へぇ…」


純也は興味無く返事をした。そして優に問掛ける。 

 

「どうしてその話を京介が?」


「ああ、二日前に京介が町を歩いていたときに変なヤツラに絡まれたそうだ」


「ああ」


純也はすぐに展開が読めたらしい。続きをいい始めた。


「そんで京介に喧嘩売って返り討ちにされて理由を吐かされたんだろ?」


優が苦笑いをして「その通り!」と言って話を続ける。


「四人だったらしいが京介に怪我はなかったらしい」 


「ヤツに喧嘩売るとは…。まだ馬鹿なヤツもいるもんだな。ここらで赤髪を知らないわけねーだろうに」

 

「それなんだよ。京介を知っていて喧嘩を売ったんだ。どうやら後ろに危ないヤツがついているらしい。そいつらは最後まで後ろの名前は出さなかったらしいがな」  

 

「危ないヤツ?」


「ああ、今回は純也と京介にストバスの時の借りを返すのが目的だそうだ。誰か強いヤツにお願いしたんだろ」


 純也は「だっせぇ」と、馬鹿にしたように笑った。


「何人束になろうが変わらねーよ。京介が居れば尚更だ」


その様子を優は心配そうに見つめる。


「部活やってて喧嘩はさすがにマズイだろ…。ただ何かあったら京介が俺を呼べって言っていた。注意してくれよ」


「へいへい」


純也はそう言うと窓の方を目をやった。合宿三日目の朝。今日も雲一つない快晴が広がっていた。



 私が最初にバスケットボールに触ったのは五才くらいの時でした。

私には同い年の幼馴染みがいました。その幼馴染みのお姉さんは小学校でバスケットをしていて、たまたま練習を見ていた私と幼馴染みにドリブルを教えてくれました。


実はNo.78のお話は実際の経験を書いたものでした。 

「ドリブルを一回ついて、二歩歩く…」


と、真剣にやっている幼馴染みを「すげー」といった様子で見ていたのを覚えています(笑)

78はそんなことを思い出しながら、懐かしいなーと考えながら書きました。

 

 

この小説は僕の周りの人物やNBA選手、漫画の人物などをモデルにして書いています。

もちろん、木ノ下薫のモデルはその幼馴染みだったりします 。


そんな彼も、中学では有名な選手になり、高校ではチームを引っ張り、見事全国制覇をしました。

今では某有名団体で活躍しているみたいですね。


言うことがすばらしく、性格もまっすぐで人気者でした。私の憧れの人物第一号でした。もちろん今でもですが…(笑)


努力はなにかしら力になる ということを証明していた気がします。小さな時から毎日のように外から『ダムダム』ボールのつく音が聞こえていました。

1on1もしましたが勝った記憶がまったくありません(笑)


この小説の人物はカズといった素晴らしいプレイヤーや博司のような初心者さん、更にあの純也のようなヤツまで、なにかしら『努力』を繰り返して上手になっています。一応テーマも(あったのか!?)そんな感じなイメージです。個人差はあるかもしれませんが、積み重ねてきたことは、なにかしら力になっていく…。

 そんなことを少しだけでも感じとっていただけるような、そんな物語が書けているのなら、それだけで私は幸せです。(ギャグも多いですが!)


何様!といった感じですみません(汗) <(_ _;)>あう

 

ここまで読んでいただき、本当に感謝しています(*^^*)

これからも、どうかこの『1on1』をよろしくお願いいたします。



あ! あと、文章力がなくてすみません(汗) 誤字も多いですね;

見つけ次第修正していますが、大体は物語が終わったら後に修正していきたいと思います。



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