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春の赤 と 冬の白銀  作者: よづは
25/26

い哂は影で側裏のて全



















「あの時は、ガラスに映った春樹を冬哉だと勘違いしていたな。」

 春樹が飛び降りるのを、ガラスに映っている私は同じ体制をしながら見ていた。

 火葬場で、春樹は弥生の血に染まって『赤』い髪になっていたのだ。それに気付かずに、泰祐は冬哉と春樹を別人だと思い込んだ。

 だから、疑わなかった。

 春樹は、確かに『弥生』を愛していた。だが、『弥生』よりも愛していた弥生を、『弥生』を愛していたことを知っただけで殺したのは西が、春樹を引き取った日に『弥生』のことを決して口にしなかったからだ。


 私は鏡像だ。春樹が死ぬと同時に死ぬだろう。



 結局、全てを知っているのは『冬哉』で。最初から壊れていたのは春樹だったのかもしれない。


 だが、それの確かな答えは――、永久に出ないのだろう。








ガシャンッ、!



 

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