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1話 プロローグ

これは私の初作品となります。至らぬ点なども見受けられるかも知れませんが、どうか温かい目で見ていただけると幸いです。

「よお、最近はどんなゲームをやっているんだ?」


 私は月白(つきしろ)美幸(みゆき)。高校一年生になって少し経ったばかりの学生です。


 そんな私は今、金曜日の学校の授業も終わり、さあ帰ろうとしたところで声を掛けられました。


 声を掛けてきたのは、幼馴染で同級生の深剣(みつるぎ)悠斗(ゆうと)です。悠斗とは幼稚園からの付き合いで、家もすぐ近くでよく遊んでいたのです。なのでゲーム仲間でもあります。


「最近はずっとバレットフェスタオンラインというゲームをしていますね」


 悠斗の言葉に、私はそう返します。


 バレットフェスタオンラインとは、銃のみで一対一、多数大多数、バトルロイヤルなどのデュエルを行うゲームです。


「でももうマンネリ化してきて飽きてきたんですよね…」


 そんな私の言葉通り、そのゲームではもうほとんどのプレイヤーが相手にならなくてつまらなくなってきてしまっていたのです。なので、新しいゲームを探してもいたのですよね。


「じゃあ一緒にこのゲームをやらないか?」


 そう言って悠斗が出してきたのは、『Memorial Story Online』というゲームです。


「でも私、買えていないですよ?」

「ああ、少し話は変わるんだが、実は俺、このゲームのベータテストに参加できたんだよな」

「そうなのですか?」


 それは驚きです。道理で春休みの頃は勉強が疎かになっていたのですね。


「それで、ベータテストの最後にプレイヤーの頂上決戦みたいのがあってさ、それの上位に入った人にはゲームソフトが送られたんだ」

「あれ、もう持っていますよね?」

「ああ、だからこのソフトは美幸にあげようと思ってな」

「え!いいんですか!?」


 実は私もベータテストには応募したのですが、落ちてしまったのですよね…

 そしてゲーム自体も予約が遅くて買えなかったんです…


「いいぞ、俺はもう持ってるしな」

「ありがとうございます!今度お礼になにかご飯でも奢りますよ!」

「おう、サービス開始は明日の一時からだから、忘れるなよ」

「はいっ!」


 ソフトを受け取った私はるんるん気分で家に帰るのでした。




 そして家についてから、自室のパソコンで詳しくゲームのことを調べます。


『Memorial Story Online』

 貴方だけの物語を!が謳い文句にオープンベータテストから話題沸騰中の大人気VRMMORPGらしいです。


 VRゲーム、それは近年開発されて生み出された新しいゲームのジャンルです。


 今までのゲームとは違い、画面に写ったキャラを操作して遊ぶのではなく、頭にヘッドギアと呼ばれる機械を装着して起動することで、もう一つの世界と言ってもいいほどのクオリティの仮想世界に飛び込み、そこで銃を撃ったり魔法を放ったり、なんなら格ゲーやホラゲーみたいなことも体感できる、まさに凄まじい技術の結晶なのです。


 まあ、私が生まれる前の話なのですが。


 そして、今私の手元にあるのはその話題の最新作VRゲームというわけです。


 VRMMO 『Memorial Story Online』略してMSO。このゲームを作ったユグドラシル社からの情報では、その世界観は中世を基盤とした剣と魔法のファンタジーというテンプレ世界観で構成されていて、完全スキル制のゲームとなっており自分だけのスキル構成に出来るうえ、自身のプレイの仕方で新たなスキルを獲得も出来るそうです。


 そして特殊なクエストをクリアすることで、自分だけの武器やスキルを手に入れることも出来るようなのです。これはワクワクが止まらないですね!


 スキルの極め方は人それぞれで、派生のスキルなども無数にあり、オープンベータから新たに追加されたスキルも存在するみたいです。


 プレイスタイルはまさに自分だけ、と悠斗は言ってました。


「とりあえず、私の武器はいつも通り銃にしましょうかね…」


 初期スキルは10個まで選べるようなので、色々と見て考えておきましょう。武器のスキルは【刀剣】や【槍】、【斧】などの一般的なものもあれば、珍しいものでは【鎌】や【爪】なんてものもあるようです。


 あ、そうそうこのゲームでは、ステータスはこんな感じになっています。


 HP 生命力

 MP 魔力

 ATK 攻撃力

 STR 筋力

 INT 魔法攻撃力

 DEF 防御力

 MND 魔法抵抗力

 AGI 素早さ

 DEX 器用さ

 LUK 運


 といっても、詳しい数値は隠されていて見れないのですけどね。この数値は武器や防具、スキルのレベルアップや行動で徐々に上がったりするみたいです。


 例えばSTRを上げたければ、剣などの素振りや筋トレ、AGIを上げたければ走りまくるなどなど、そういう行動でも少しづつ上がるそうです。


「ふむふむ、おお、こんなのもあるのですね!」


 私はパソコンで調べながらスキルを決めていきます。スキルは色々とあるみたいですが、私の選ぶものは結構簡単に決まりますね。


「とりあえずはこんなものですか」


 ゲームが始まるのは明日のために、今日は早めに寝ておきましょうか…!

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