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産後仕事復帰した魔法使いの日常(短編人生編)

作者: まっぺま

「あとちょっとよ!今よ、りきんで!!」

助産師さんの優しくも心強いサポートにより、

「オギャー」

、、、かつて魔法少女だったミリは妻となり、そしていま、母となった。

そんな幸せな1日から遡ること2年前、ミリは大きな薬草畑をもつ師匠のもとでポーション作成の名手となるべく修行をしながら研鑽していた。

師匠は、部屋を片付けるのが苦手だったので、ミリはポーション作りを教えてもらう傍ら、師匠の家の家事手伝いなどをして暮らしていた。

将来はのんびりこの近くに自分も小さな家をたてて、師匠の仕事の手伝いをしながらいずれはポーションで自立した暮らしをするのがミリの夢であったが、1年前の予期せぬ出来事により、ミリは思いがけず結婚し、そしてすぐに未亡人、はたまたシングルマザーとなるのであった。。。


ある日師匠の家から街に買い物に出かけると、藍色の髪の青年を野菜売り場でみかけた。

いや、みつけた。ミリは出会ってすぐにピンときてしまったのだ。

「彼はわたしの旦那さまになる人だ。」

そこからのミリの行動は、

すぐに野菜売り場に足を向けて藍色髪の青年に話しかけ、、なかったのだ。

「はずかしい、私には大根に話しかけるよりむずかしい」

何を言っているのだこの少女は、、、というはじまりからのすったもんだで周囲のよっこいしょなサポートがあり、なんとか夫婦になることができたミリ夫妻。ちなみに藍色髪の青年の名前は、ボブ。またの名をリュックサックのボブという。

なんじゃそりゃである。

そんなすったもんだ、夫婦の日々をおだやかに過ごしていき、

ある日妊娠がわかり、それから10か月後、無事に玉のような男児を出産となったのである。


ミリはすったもんだでその後未亡人となってしまい、玉のような男児ビリーを育てながら師匠のもと

へ空中ベビーカーで通いながらなんとか上級ポーション作りが成功するようになり、手に職をつけることができた。

それからミリは小規模作業所のフルタイムパート募集をみかけて応募して子連れでもいいと、合格してビリー生後4か月から子連れ出勤生活がスタートした。

なんだかんだ綱渡りでミリとビリーは2人できちんとすこやかな生活を送り、ビリーが25歳の結婚式をあげて子どもが2人できた頃に、ミリはある日死んだ。

なんだかんだ、いい人生だった。

ビリーはミリに育ててもらったことを感謝しながら、妻と子どもたちと仲良く暮らした。

終わり。






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