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 緊急会見として、うちららしくネットだけでライブ配信を行う。うちらは所詮TVを使うほどのアイドルになれなかった。5人がそろって姿を現す。中心のうちだけが話す予定だ。


「ここ最近アイドルの活動を抑えてきました。それについて理由があります。思えば私がクローンであると認めた事件がきっかけだったと思います。あの頃からずっとミラシスの活動を休止し、ソロで皆それぞれの道を行く計画を立てていまいた」


「私一人が対応することで、皆と離れたほうが良いと考えていました。それ以前から様々な問題があり、あの事件でもうダメだと決断に至りました。ただその後なんとなく事件が沈静化して、進み始めたソロ活動によるグループの休業は止められなくなっていました」


「妹に押し付けるのがためらわれるのですが、あの事件の前からあった問題が檸檬の俳優業とアイドル業の両立が苦しくなっていた点です。子供のころ売れなかった私達の知名度を上げてくれたのは妹の檸檬です。だからその恩返しを今するべきじゃないか?とずっと考えていました」


「ただ私自身もこれから何をやれば良いか?ずっと煮詰まっていました。それであの事件が起こり、もうグループとしてはやり切ったのじゃないか?という思いを持つようになりました。グループを離れてやりたい事は頭の中にいろいろあります。それゆえに妹だけが原因ではありません」


「私達姉妹のわがままをメンバー皆に認めてもらい、それぞれのメンバーも独立してやる事が出来ソロ活動開始と言う結論に至りました。そのため全体での活動のミラシスでの活動は休業します。なお私のやりたい事に妹グループであるリトシスのアドバイザーと言うものがあり、グループとしての思いはリトシスに繋ごうと思っています」


「最後になりますが、ミラシスはまだ解散しません。数年のソロ活動後に時間に調整がつくなら再始動もあると考えていてください。ただし、それは皆さまの反応を見てになります。今回突然の休業となったためもうミラシスはこりごりだと言うファンがいて当然だと思っています。また見たいって肯定的な反応が多ければの再始動です」


 突然の休業ソロ活動開始でなかなかの混乱になった。ただもう沈静化していたのでミラシスのファンの間だけの混乱となった。


 なんというかぶん投げ崩壊の面があるな。ただどうすれば良かった?がある。根本がやはり性恋愛に行きつく。どういう形にしても謝罪ってのは明らかにおかしい。一つだけあった、ファンに捨てられたら恋愛すればいいんだ。ああこれを知ったらこれでよかったと思う。滅茶苦茶だ…。


 それに中心メンバー2人が完全に別のソロ活動に目を向けているため以前のような活動は絶対に戻らない、あれは5人が学生と言う縛られた時期であり都合が良いから成しえたのだ。再始動後頻繁に5人そろった活動はほぼ考えられない。今よりマシになる未来に過ぎない。


 上記2つを満たすには条件にそぐわないメンバーを抜いて、新規メンバーを入れていく方法しか無理。うちらはこれを、次世代に託すことにした。理由は簡単だ、最終的に年齢でファンに捨てられるから。ファンの身勝手さに対してそれゆえ納得させずに強引に行動を起こした。それがぶん投げ崩壊なんだろうな。


 納得してもらうための無意味な時間の経過、これが多分唯一の方法なんだろうな。そう考えるとそんな無駄な時間を過ごすより、これで良かった。ファンに対等とは言えない身勝手さが許されている以上、アイドルもそれらに対して身を守る必要があると言う事だ。


 うちはまだアイドルを続けたいのにファンに見捨てられたアイドルを見た事があるんだ。確かにここから25歳までアイドル黄金時代を過ごせるのだが、その後はどーせやっても30歳まで、それを過ぎたらあれだけ抜ける事にうるさかったファンが掌返して追い出そうとして、捨てられる。



檸檬「妊娠したみたい」


胡桃「はい??」


「良かったじゃない、これで罪悪感減ったね」


「うちらよりこれやばいんじゃない?」


「そうかもね、まあ自分の事は棚に上げて、私にかなりおしつけた意趣返し?」


「桃姉がずらしてって言ったんだよ」


「ああそうなんだ。まあ良いや」


「相手誰?ってやつか」


「多分ね」


「多分??」


「別れたから」


「はーー、これ母さんに話した?」


「まだ、でもシングルマザー認めざる得ないだろうって思ってる」


「こてこてのおまゆうだからな…、あいつ知ってるの?」


「知らないー、何か言われたら、誰の子か分からないって誤魔化すつもり」


「嫌いなの?」


「別れたけど憎悪とか全くないよ?まあ少女チックな恋愛が好みのお姉ちゃんには分からないだろうね」


「はいはい、うちは永遠の愛を誓う相手と結婚するつもりなのでー」



 ソロになって無謀かと思うけどアメリカ進出について考えていた、アメリカ進出の目的として早川雪舟がキーなんだけど、彼の伝記映画作ってしまえばいいのじゃないか?確か綺麗な奥さんいたはず…。もちろんうちは似てない。だが、大事なのは雪州で綺麗な奥さんは多分アメリカでうちで伝わると思う。うち日本じゃそれなりに大人っぽいからアイドルではなく雪舟の奥さんならアメリカ人の美にもある程度あうし。


 これをマイノリティ視点で描くんじゃなくて、重視すべき点はマジョリティを興奮させたマイノリティが居た。こっちで描くべきだと思う。昨今のハリウッドの気持ちの悪いマイノリティをなるべく見せようって面の批判。一番多くのマジョリティに受けるものを作るのが何が悪いんだ?


 この点今のアメリカの映画界の在り方説教臭くて気持ち悪いと思ってる。不自然で無意味なマイノリィの露出は、サイレントマジョリティによる反感に繋がると見てる。



 うちは、細々とした対応をこなしつつ次の段階に行くため動いていた。以前から目をつけていたネットフリ〇クスの関係者とつながりを作っていて、クローンガールであるうちを使ってみたいような話があると教えられた。


 以前から計画してきたブラック〇グーンの実写化に〇ヴィ役として是非出演してほしいからとカメラテストを受ける事になった。中国系アメリカ人だが、日本人は容姿は韓国人より中国人のばらつきに似てると思う。遺伝的には韓国人の方が近い。


 ただいわゆる濃い顔のばらつきが韓国より中国の方が日本に似ている。それゆえ日本人が演じる事にほとんど抵抗がないと確信していたし、かつあれは日本の漫画だ中国人としての描きわけなんてしてない。多少の筋トレをして、あの服装をしてカメラテストに及んだ。


 どこにでもあるランニングシャツに過ぎない。まああの服は凝った服装じゃないのに意外と胸がある〇ヴィのセクシーさを出すためだとみている。それゆえありきたりな服だが、意外とらしさを出すための大事な服だと思っている。


 ほとんどのテストは良好に終わるが、銃を持つシーンだ。そのためちょっと鍛えてきた。これ日本でやってよかったのか?まあ別の要件でスタッフが来ていていきなりテストとなったのだが。銃は重さだけ同じにしたモデルガンで試す事となった。


 ただ実際は本物の銃を使う。ただ実弾は使わず火薬だけは使うのか検討中らしい。反動がどうなるか?分からないがその事は分からずじまいだった。銃を持った姿で合格となった。上の人が考えたらしいが、オーディションを行うことが多いため、監督が不満を口にしため実際見て判断してくれと委ねられたらしい。


 うちらの過去の映画の完全犯罪グループの映画を見て考えを変えて是非うちを見たくなったらしい。この話を聞いて英語で、


「監督、それなら主人公の俳優に心当たりがあるのですが、紹介させてもらえませんか?」


 とお願いした。


「それは無理だ、今回の日本行きは、君とのコンタクトと主人公の役者を日本人にしようとオーディションを行うためだ。どうしても組みたいならそこに出て勝ち取ってほしい」


 すぐに信也に連絡をした。これ元々ネットフリ〇クスから話を聞いて二人で話し合ってたてた計画だ。準備万端でオーディションを行う。うちもそこに同席することに、最終的に複数の役者に絞られる。監督が迷っていたので、


「監督、彼が私が紹介したい役者です」


「あああの映画の相棒か」


「はい」


「今回まるで雰囲気が違うのだが?」


「彼の持ち味は相手に合わせる部分です。あの時は私が従で彼が主でした。今回は逆じゃないか?と思います。迷ってるなら彼との掛け合いを見てくれませんか?」


 別室で、二人で英語で漫画の二人の掛け合いのシーンを演じる。これで監督の気持ちは固まった。


 オーディションとしてはイレギュラーなやり方になったが、うちを交えた話し合いで決定したことにしてごまかした。そもそも迷っていたのは他の役者も分かってるので特に揉めたりせず決定した。すべて漫画の通りの現地で撮影を行う。他のメンバーの事もあるので、うちらだけ数名のスタッフと共に現地入りする。


 そこでその前にネット配信で緊急会見を行って、千葉信也との交際宣言をする。


「以前からの友人である千葉信也と岸田胡桃は交際することになりました。以前から友人だったのですが、役者ではなく素の彼とは距離ありました。ですがクローン発覚後に親身になって一緒に対処してくれて、交際するならこの人しかいないとそう思うようになりました」


 そう、海外ロケに行くので、その後の騒動を見ずに逃げてしまうのだ。当然すべてうまく行ったらこうするのは社長に伝えてある。この後どうなるか?はもううちは知らんぷり。やがて現地で撮影が始まった。



 さあこれからうちらのアメリカ進出の幕開け開始だ。

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