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「まだまだ利用するつもりだけど、信也いつこれ終わるん?」
「いつでしょうね。クローン人間、それが日本でも有名なアイドル。僕もいつ静かになるか分かりません」
「一番期待してたのはアメリカなんだけどな。うちの夢だからね信也を早川雪舟を超える日本人俳優にするって、うちのこの知名度は大いに役に立つよ」
「くるみんが直接じゃないですからね」
「アイドルは諦めたアメリカじゃクローンアイドル以上の価値は無いよ。な〇けんさんもさ〇ださんも日本人平均からはくそ濃い顔だからな。べたな日本人臭い顔のお前売り出したい」
「縄文系弥生系ってやつですか?」
「うんただちょっとうちのこだわりがお前の顔にはある、腫れぼったすぎない眼。これは日本人の美的センスだ。世界を知った日本は、やや西洋よりの顔のセンスになってる。早川雪舟はちょっと腫れぼったすぎる。若い時は良かったけど老けたらもろ日本人の老け方になったな」
「まあ別に年齢考慮してじゃないんだけどね。すごく分からないけど君の眼はちょっとしゅっとしてる」
「くるみんうるさいくせに、そのあたり雑ですよね」
「ほんのちょっとなんだよ。そこまでいくとあかんってのがあってね美的過ぎる」
「それ駄目なんですか?」
「君の顔の持ち味はスパイのようなモブっぽさなんだよ。よく見ると男前。これが良いところだと思ってる」
「なんかそれ変ですよね。くるみんの中では僕よりイケメンがいるのに、僕が最高と言う…」
「ちなみに好みじゃないぞ、うちは金髪碧眼が好きだ…」
「なんで僕なんですか」
「うちの劣情のような感情は演技込みだからな…。君はね変身願望をくすぐるんだよ」
「くるみんの?」
「君自身の」
「意味わからない…」
胡桃「そう実は自覚してるんじゃないの?」
「僕が?」
「うん、君自身が持ってる変身願望に、君の普段もうひとつ抜けきれない顔が都合が良いんだよ。最初から目を見張るような顔なら変身出来ないよね?」
「それは納得しました。でも肝心の僕が持ってる変身願望は?」
「あれ自覚してると思ってた」
「多分言葉のせいでしょうね」
「そうだね。そうそう目分かったさやちゃん。うちが拘ったしゅっとした日本人好みの東洋人の綺麗な目」
「さやちゃんの目がシュッですか」
「瞼の腫れをあまりにもとると、縄文系西洋人みたいになるからね。そのあたり、ただ腫れが引いた目じゃないのよ。分かりやすく言えば奥二重だね」
「最初からそれにすれば…」
「君も奥二重と言えばそうなんだよ。だからその違いはシュッなんだよ。芸能人の一重はほぼ奥二重。ゆえに腫れ方で目の印象が大きく異なるんだよ。ガチ一重なんて韓国の芸能界しらおらん」
「どう違うの?」
「まあそれがさチート一重…」
「なんですそれ…」
「どうみても一重なんだけどやたらデカい。うちもね韓国のエンタメ女子は軽くアイドルとかぶるから気になってて良く見てる。んで日本の女の子が好むわけ」
「そりゃアイドルっぽくないですね」
「歌で売ってる?そんな感じあるけど、大体顔が良くて踊るからね、方向性が違うのは分かる。でそういう子に憧れる日本の女子があの一重が良いなって言うんだけど、あれはスペシャルな一重だと思う。あんな一重日本で見た事がない。遺伝的違いじゃないよ。あっちにも一般の人にはほぼおらん」
「一重で目の大きさで偏差値を出したら、70ぐらいある東大一重」
「なんとなく特別感分かります」
「ああ違いだったね、単純に奥にもラインがない。だがでかすぎて奥二重に見えてしまう。何度見てもラインが無いんだけど、これラインじゃないか?って錯覚起こすほど。正直あれは芸能人の一重の良いサンプルじゃないわ…」
「ただ韓国の男性の方はさ、ちょっとやばいな。うちは違和感あるんだけど、君よりアメリカ人好みじゃないか?ってのがおるおる」
「ええそれ大丈夫ですか?」
「まあうちあのアメリカ人の極端にきつい細目っぽいの好むのなんとも言えなくてね。なんか嫌じゃないアメリカ人は良い顔だと感じてる東アジア人が日本人にはイマイチと思えるの」
「韓国はそうだと?」
「それがちょっと悪くないとうちをぐらつかせる…、女子がうちのテリトリーじゃない?それでよく見てて最近男も見るかと見たら。え?やばちょとやばって…」
「それ好意とかじゃないですよね?」
「うん全然、君何度も言うけどぱっと見はうちの好みじゃないから。だからさらにうちの好みじゃないきつい眼の系統なのなんとも思わんよ。演技込みで、よく見るとイケメンだなってのがなんかもう良いのー。うちらはさ、アメリカ人の美意識に喧嘩売るのが第一」
「ただその頂点に君臨するにはあの子達強敵だからね。アメリカに行ってる子は役者じゃないから安心してるけどね」
「すでにあっちにいるのですか?」
「うん、ただそれはプラスだと思ってる。ジャンルが違うからねある意味味方として捉えていいよ。役者ならガチビビってたよ。うちの信也の綺麗さがNO1だと思ってたのにってすごい悔しい」
落ち着きは出てきたけど、いかにもクローンの話題じゃないTV番組にやたらと呼ばれた。最初は熱心に出てたけど、ミラシスとしてじゃないと全部断った。うちがクローン話題にされるのもううんざりしてるの気が付かれてるかな…。偽装的に呼ぼうとしてる。その特徴がミラシスではほぼない。
最近は新曲やライブが楽しみになってる。あそこだとクローンとして注目じゃなくて見てくれるから。アメリカなら利用するが、日本じゃもうクローンとしてはうんざりする。せめてクローンアイドルとして呼んでくれ。
「社長ー」
「なんだ」
「クローン関連のプリントTシャツ作って大量に売ろう。いい加減うんざりするこれ金に換えよう」
定番はおばあちゃんと同じぽーずのうちが隣り合ってる。他はドリーと隣り合って写ってる。We are Cloneって文字を添える。後はとにかくクローン関係のプリントをしまくって売った。これ一応アイドルグッズなのでうちはそういった販売経路がある。
そういう伝手で様々な服飾関係に売りさばいた。それなりの利益になってスカッとした。かなりうんざりしてたからな。あんまり売れるから有名な服飾メーカーとコラボすることになった。もうデザインも丸投げ。クローンってネタとうちなら全部好き勝手創れと。
海外支店もあるから、もうなんというかあっちこっちにうちの顔が売れた。そもそもネットじゃ海外でも有名人だからな。今現時点なら世界で一番有名な日本人かも。長く売れたらアイドルやめても食っていけるが、まず無いだろう。一過性だと思ってる。
ただそれでも知名度は後後まで残るだろうな。
虎徹君に動きがあったな。もちろんおじさんたちは何事もなく絶滅危惧のクローンによる増殖の研究をしてる。なんか増えた動物居るのかな?ただこれ問題もあるんだよな。長期で見ないと、同じDNAだらけになるから。そのせいでのんびりやられてる。
んで虎徹君がクローン役やってた…。絶対これ狙ってるよな??うちらの関係は知られてるので、その配役が出た時は話題になった。虎徹君はクローンじゃないんだけどね…。
クローンは一生ついて回るがやっとただのアイドルに戻れてきた。まあただのアイドルでも有名人だけどさ。これも遺産なのかね…。あほみたいに巨大な祭り引き起こしたけど、巻き込まれ感がすごく強い。余韻どころか、全然知らない人にもクローンとか指さされるんだろうな…。
桃姉が結局魚飼ってる。ゼブラフィッシュとかああいうの。映像としてはすごく地味だが、ちらほら他の子も餌あげたりしてる。ただ主に桃姉が中心。たまに30分ぐらい見てる。
「桃姉にこんな趣味があるなんて」
「ああ昔金魚飼っててね、なんかぼーっと見てると落ち着くんだよね」
「桃姉疲れてるのかな…」
「分からないけど、キャラ出てるかな?」
「ああ以外にも出てる。でも何だろう特異だよね」
「不思議だねこの手の魚勝ってる人多いのに特異って」
「うちも不思議、この手の人普通に多いのに、桃姉の特徴としてみるとなんだろなこれ?ってのがある」
「ああ分かるかも、私もこれなんで趣味なのか?良く分からないんだよ。とにかくぼーっと見てると落ち着く。その根底が分かれば確かに私と言う人間をわかってもらえるのかもね」
ミステリアスってわけでもないが、分かりにくい人を迷わせる趣味を楽しむってのは中々危険かもしれない…。教訓としてリトシスに教えておこう。不思議ちゃんもキャラと言えばキャラだが、その他から全く桃姉は違うのでやはり何を楽しんでるか?よー分からん趣味は奥の手にしたほうが良いな。
ああでもこれ信也の僕のくるみんみたいだな…。きっと奴ならこれがうちならあーだこーだいろいろうちの思考を考えるんだろうな。そうやって楽しむ人もいるのかな…。ちらっと映像に取ったが、なんと言うかかなり微妙なものだったので、くだらない事でクローンの事すっかり忘れれた。意図して無いが桃姉に感謝。
祭りで今回気が付いたのは、燃料投下から火付けをした後その火の維持が重要になる。大枠の事件があって小ネタの投下がそれにあたるのかな?途中で刺激を与えて祭りを長くするってのが分かった。だがだからって具体的にどう形にするか?さっぱりだ。
「皆でたまに魚世話してるけど、桃姉だけちょっと違う。なんかよく分からない楽しみ方してる。皆もそういうの無い?分かりにくいけど個性として見れるなって感じの」
リオ「あり眺めると桃姉みたいになるかも」
最初の頃は違ったけど、なんだかんだ同級のみよちん以外は皆物姉になりつつある。皆の姉さんだよな。
「ああこの辺りじゃそう見ないけどたまにいるよな。あれななんか見るが、説明のつかない感情だよな」
リオ「共通しても分からないんだな」
「うん、あれなんでだろな?ってなるよね」
檸檬「道路にある線を外さないように歩くってあるよね」
「あれも動機分からないよ。なるほど桃姉も聞かれて困ったはずだ。共感できても説明できないもんな」
なんでこんな事してるか良く分からないけど好きなものが溢れ返ったな。
ゆず「定番だと思うけど、ぷちぷちつぶす割れ物とかに入ってるあれ止まらない」
「あれか、いっぱいあるんだけど、心理学とかでなんかあるのかな」
みよちん「検索してみたら、あれほんとプチプチって言うんだ」
「へー安直なネーミング…」
檸檬「検索してみたら分析してる人がいるね。ちゃんとした研究ある…」
「イグノーベル賞みたいだな。そっかあれストレス解消か、気持ちの高揚。後者あるか???」
みよちん「何にしても解決はしたね」
「きっと桃姉の行動にも意味があるんだろう。知らんけど…」
桃子「多分ね」
「ここまで行くと、アイドルの個性と言うより、ペットの観察っぽいな…」
みよちん「あああるね、猫が手でごろごろとか、犬の遊び道具とか」
胡桃「見てる側は意外と癒しになってるのかもしれん。やりすぎて私生活ののぞき見になっちゃいけない。その配分は難しいよ」
さや「どうしても見せたくないものがあるって違いじゃないかな?」
「ああそれを無理に暴こうってのは確かにあかんね」
リオ「でもそういうのが見たいんじゃないの?」
「ぎりぎりは責めたほうが良い。でもさやちゃんが言ったようにどうしてもはある。トイレやだろ?」
リオ「ああそれ見る側が楽しんでると思うのもきついね」
「うん、いくら見る側が楽しいって思いがあっても、こっちが嫌がってるなら止めようと言うのは共感してくれるはずだよ」
リオ「なるほど、それがぎりぎりと」
「うん」
あ、これリトシスへの教えになるな、後でまとめて話しておこう。うちもどこか行くわけじゃないが、迅速な行動のためには自分達でその線を見極めないとね。




