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 信也と檸檬を呼ぶ。


「恋人との間にはいる妹」


「なんかもう吹っ切れてるね」


「この3人だから話すけど、モンスターと彼氏持ちかって状態ならどうでも良いやってなるよ」


信也「敢えて言わせてもらうとオタはクローンより彼氏持ちのほうがショック受けると確信するよ」


「まあうちもそれは思ってる。だがそのギャップこそが重度のドルオタが世間から受け入れられない理由でもあるね」


檸檬「これ私居るの?」


「ごめん脱線、なんか信也が納得する形にならなくて演技より大切な事って話をしようとね」


檸檬「どういう話?」


「信也のうまさはママンの理論通りなので受け入れやすいと思う。ただねこれ現場の制作者で閉じた事で観客、金を出す人間、それに近いキャスティング権を握る人間、芸能事務所までいれるとかなりねじれるなって事。うちこれに気が付かず演技の上手下手で考えていて腹が立ってたけど、考えてみりゃ信也の不安定さって重要なファクターが抜けてるからなんだって」


信也「それ何?」


「その前にうちってアイドルって事がこれに深くかかわってる。うちアイドルって言うよりプロデューサーなのね、うちらは弱小でそんな人いないからうちがやってるわけ、明らかに仕事量多くて桃姉に突っ込まれてね。まあそりゃパフォーマーだけやってるわけじゃないからね」

「その視点から、信也さ集客力がある役者と現場より上に見られてない」


「集客力って?」


「過去なら視聴率を取る力だけど今重視されてないから、映画とくっつけてこういう言い方になった。実際役者はこれだけで回ってるわけじゃない、うちや社長はその穴ついて信也をうまく復帰に乗せた。ただ何か不安定さが常に付きまとってなんだろ?って考えたら君の集客力が上の人に多分信用されてない」


「ああそれ過去の事と?」


「思い切り関係があるだろうね、君はさ現場には間違いなく使いやすい役者とみられて重宝される。それを若手としては上手いって多分評価してる人いる。ただ上の人には集客力って点で使いにくい役者と見られてる。多分その視点では下手な役者」


「ああある意味演技論だね」


「うんそれに気が付いた。うちもこれ下手とみられない?って気が付いたんだよ。何が?ってなるわけ、多くの人はこれを演技って言葉で統一しちゃうだろうね。んで分かったのは、作品には演技云々より、つまらない作品の責任を取る役者が必要なのじゃないか?ってね、君がこれにすこぶる向かない…」


「どんな人が良いの?」


胡桃「それはよー分からん。ただ言えるのは君にはこれなんとしても避けさせたい、また過去の過ち繰り返すからね。ここを分かってほしいものだよ」


「聞いてるとどうにもできないような…」


「弱小だもん…、こういっても君が大手移りたいとは微塵も思わない事も言っておく。弱小だからこそ君みたいな集客力に不安を持たれてる役者を支えられるからね?」


「どのみちくるみんを裏切らないよ」


「事務所をって言ってほしいな…」


檸檬「やっぱ私いらないのでは?」


「いや演技って言葉について考えてほしくてね」


「なんか理由つけて妹にマウント取りたい姉気質の気が…」


「まあクローンとわかって多分それ祖母気質だから、うちだからなんか妹ちゃんこだわるんだろうね」


信也「なんでもかんでもクローンと言ってるとくるみんあほになりますよ」


「またアホって言ったー、実は他にもある。今って学園もの下火分かってると思うけど少子化、ママンの頃はまだ元気あった。このギャップがいまいちママンほどはじけない理由だろうなって、それゆえ女子高生やめるってのが転機になるかなと」


「何を偉そうに…、どうせ私のドラマあまり見てないでしょ?」


「学園ものって微妙に演技の下手さ分かりやすくない?あれがね」


「ああお母さんが言う子役は顔で消えていくって端境期があそこでね、私達が例外なのってそういうところ」


「うへー顔面マウント」


「あんたにだけには言われたくない…」


「ようするに演技より顔の年齢なので微妙なのが集まりやすいんだね」


「見てる方も顔重視の年齢だからね、ってこれまさに胡桃の得意分野」


「ああアイドルか、確かに性にお盛んな時期だもんね。だよね信也君?」


信也「まあそうですね、くるみんもっと学園ものでるべきだった」


「あれ檸檬でがっくりしてた?弱小で檸檬の姉でねねじ込めなかった。脱線した檸檬で何が?」


檸檬「だから今そんなに学園ものの比重高くないのだけどすでに」


「あそなのか…、信也一応責任のとれる役者の概案はあるよ雑なので言わなかったけどそれでいい?」


「うん」


「檸檬もしっかり聞いておき、うちら弱小なのでそういう被害くいやすい。ま今言ったとおり大手事務所の役者ね。まあ正論として作品が駄目だろってのがある。ただこれむずいぞ君らもそれは役者とはいえ分かると思う。受けたと良かったは単純には繋がらん」


信也「具体的には?」


「ああ舐められた印象、まあうちが強引適当に煙に巻くのは得意技だからな。だがこれはちゃんとしてる。うちがやったお前の大好きなおばあちゃんの自伝や、うちあれつまらんって思ってる。それはうちが受ける=良い作品ってのがしみついてるから。うちあまり受けないのに良い作品って言わん」


「何故?」


「うちはアイドル活動が土台になっててすべてセットで作るんだよなんでも、受けないのに良い作品ってなんだよ?ってのがある。ただうち受けなかった作品でも見どころあるのは見てる。ただそこからパクれないかな?って視点だけどね」


「それでなぜあの映画が?」


「そもそも前から言ってるじゃん、君がうちに逆らうのだから相当な思い入れなんだろうね。あんなどんぐらいバッドエンドどうなんだよ…」


「それくらい映画は駄目って言ってるようなものですよ?」


「確かにね、だがね論破できる確実なのもあるんだよ。暗い映画で好まれる作品って、逆にあたたかな気持ちになるための隠し味みたいな作品が大半なんだよ」


「なるほど」


「暗いからだめよりバッドエンドだけに絞ったほうが良い。バッドエンドの中でもあれはちょっとな…」


「その割に受けてますよね?」


「今日は手ごわいな」


檸檬「私たち身内なので内情がわかってるから楽しめてないのでは?」


「爺さん見ると悲劇?っ点はちょっとあるね。ただそんな気持ちであの演技出来ないから…、正直言えば受けるのは計算してた。自伝が受けてるからね。しかも前半生のほうは手放しでうち面白いと思う。むしろあっち評価されてほしいぐらい」


「じゃ何故?」


「実話だからどうにもならないけど、うちの家族は皆救いがあってほしいと思ってるの。良いバッドエンドは皆それが陳腐なの。あの作品は救いがあったほうが良いイマイチなバッドエンド」


「ですが、それは元の作品をもっと良くするものであって、元の作品がだめな理由じゃないですよ?」


「どんだけうちの作品好きなん…、作者のうちがいうてもだめ?」


「第一にあれはおばあさんの自伝ですよ。次に映画って意味で作者の思いもよらない部分ってあるのでは?最後に単純に論理的じゃない…」


檸檬「そうそう、そういう隙間に役者の幅があるのでは?でしょ千葉君」


信也「だよね檸檬ちゃん」


「お前らーうちも役者だぞー」


信也「また強引な…」


「いや半分強引だが半分まじ。うちの得意技やで相手にマウントとらせてカウンター、あれなフィクションとして救いをつける事も可能や。ただそれは事実として売ったものが壊れる。それを祖母の孫が演じてる。あれはうちの虚実で煙にまく集大成や。君は逆に事実じゃなくても泣けるから観客の心が見えてないんや。名前があるかしらんけど創作あるあるやで、うちが名付けるなら事実効果や」


「くるみんって時折すごく冷徹ですよね」


「まーね君がこっち側なので助かってるが、うちマジでストーカーに殺される展開笑えないって思う部分あるからね。まあ君は内面知ってるから分かるが、アイドル胡桃より役者胡桃に惚れこんでジョブチェンジしてるからあまり気にしてないのは知ってる」

「まあ自伝は置いておいて、作者がなんでも作品について分かってるわけじゃないってのは認めるがそこと役者のアドリブを混同されるのは愉快じゃないかなー」


「そういう所が強引なんですよ」


「まあ役者側じゃないよね。具体例がクソ長くなった。すべて君の意見を認めたとしてもさうちは全体の1割もどんぐらいバッドエンドなんて作らんの。あれ作ったのうちが精神状態が悪かったので、これならあの自伝作れないか?って監督とやっただけだから」

「9割の作品が受けるやつなら理性では1割良いと思ってても動機としてはうちは10割受けるもの作りたいと思ってる。まああくまで理想だから1割そうでないのがあるのかもしれないけどさ、それもある程度は言えるのよ」


「え?」


「うちはそもそも君に合わせただけで良い悪いって嫌いなんだよね。結局良い悪いと受ける受けないって、コアライトの関係に過ぎないと思う。その受けについて良いを持ち出すのって目の肥えた人じゃない?例えば作り手が観客に対してとか。見る側の目の肥えたのを合わせてコア層受けとしてみると良い悪いいらん」


「確かに、強引ではありますけどね」


「現実を確率的にとらえてるってかなり強引なもの多いけどね。お前ら意外にあほだ。元はさ役者と作品の関係なのに、作品だけに終始しすぎ。もっと分かりやすく言えばよかった。良い演技だとうちも自伝思うけど、作品として受けるは引っかかると言ってるんだよ」

「いつの間にか作品には良いと受けるにすり替わってるが」


信也「いやそれくるみんの方が…」


檸檬「同じく」


ちょっと思い出す。


「あごめん”誤解”をまねく表現だったね」


信也「そもそも発言がごちゃごちゃなので強引な論法が通じるような…」


檸檬「思い付きの行き当たりばったりだから。それに整理すると受ける演技の気が…」


「いや作品が受けるも入ってる。また”誤解”をまねく表現だったね。良い指摘だよ妹ちゃん」


「またそういうの」


「受けない作品の責任者だったね。これは大手は話したね。キャスティングに力があるから、作品が詰まらんと堂々と言えるわけだ、うちらがこれ言えるか?」


檸檬「厳しいね」


「大手は逆もありだ、いわなくても心中で受けたのは自分の役者が良い役者だからだと」


「もうぐちゃぐちゃだね」


「ああ上も作り手もそのあたりぐちゃぐちゃになってると思うよ。それにあくまで敢えて言ってるから、うちは基本的にこの責任に耐えうる役者がいるのか疑問だ…、それを踏まえて2つ目だ、これが信也で狙ってたが上手くいってない。メインを何度も張って受ける事で多少外しても上からの信用を勝ち取る」


「それおかしくない?まさに卵と鶏」


「だから責任の被らないメインにねじ込もうとした。実はこれ可能なの、責任の被る役ってのは、大手は是が非でも受けたいの。なんでか分かる?」


「目立つ?」


「そう、まあ失敗した時フォローが出来る大手だけの手法だけどね」


檸檬「まあ弱小は余ってるそこにすらねじこめないで今に至るわけね…」


「さすが弱小役者分かっていらっしゃる、実際はねじ込みなんてとっくに諦めて、分かってないな上層部そこは信也だよってドラマ見ながら愚痴ってる日々…」


信也「結局くるみんは思ってるだけで何もしてないんですね…」


「それいうーー」


「いや僕ら呼んで解決策が出来たのかと…」


「ああごめん、君下手なわけじゃないから頑張れって励ましたかった」


「ああそれなら頑張ります」


檸檬「それ私は…」


「確かに演技の話するから、ついでかな…、ああ違う違う檸檬もこれから仕事減るかもしれないから頑張れと思ったら、うちが檸檬のドラマ興味が無くて…」


「まあ勘違いで呼ばれたわけね」


「そうなる…」


「二人がいるし、檸檬の話で言う気薄れたけど、うち自分なりの心のけじめとして檸檬の女優業一本化がミラシス休業の原因ってしたい誘惑がある」


檸檬「まあ聞いたから知ってるよ。だから頑張れと言いつつ、自分の都合に困るじゃないかでしょ?」


「うん…」


信也「僕考えていたのですが、くるみんが人妻アイドルとして受けるたった一つのやり方あるなって思っていました」


「何?」


「くるみんがクローン産んだらファン喜ぶだろうなって…」


「おいおいそれお前も嫌そうだし、それうち世界に何も言えなくなるぞ…、うちもそれ不味いんじゃない?って思ってしまう。そもそもお前いらなくない?」


「それ考えてなかった。僕もこんな事考えたくないですよ。ただかなりくるみん気にしてるから」


「一応今は割り切ったよ。それでも未練があるから話しただけで、それマジで宗教になるよ。でもそれ深いな、ファン自分がうちとやる事さえ否定したくなるね」


「ええ逆に自分の遺伝子入れたくない」


「まさかお前…」


「ないないほんと0。特に僕いらないって言われた時なおさら」


「まあ話ずれたが、すべての事を考えた時一番引っかかるのは社長とか事務所なんだよな。多分一番金稼ぐ時期パーにするわけで、しかもおじさん許してくれそうなのがまたつらい」


檸檬「ああそれで罪悪感ね」


「いろんな人にそれ思ったら、一番がそこだった。けど同時にそれうちがの巨大アイドルグループ嫌ってる部分で、金の問題どうしたものかなと、まあ残りの時間どうしてもこれ考えてしまう」


「ただそれ私も負担できるのでは?」


「まーねただ5人で負担する部分を君一人無理。特にうちの分がね、遺産みたいなお金以外にも、まあソロでも恩返しできるように考えるよ」


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