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 うちが口を出しすぎて逆効果になっていたので信也の仕事からは離れた。そのためうちは突然情報を知った。スケートを題材にした映画とってると。あいつ滑れたかな?うちの知らない間に練習していたようだ。その間もちょくちょく来てたよな…。


 ただ来ていた理由もちゃんとある。あいつはうちとばかり会ってたが、この映画さやちゃんとの共演。信也と年少組の動画見たこの映画の監督さんがこの二人だとスポンサーを説得してくれたみたい。


 映画は、ケガで夢破れたスケーターが後進の育成をするというスタートになる。その子がさやちゃん。この手のいつも思うのだが、お前どこケガしてるの?って設定多いんだよな。ガチすべるんですけど?高いレベルでは駄目なんですか?ってもやもやするものが。


 最初イマイチやる気がなかった主人公が互いの交流で変化していくという展開に強い刺激があるわけじゃない流れなのだが、ああこの監督見てるな。あの二人特別仲が良いんだよな。さやちゃんって前から思うけど、信也の事好きだよね?


 昔から身近にいて話しやすくて、顔もそれなりの同じ事務所のお兄さん。信也は疑うはずもないのだが、うちもやもやするぞ。うちが描きたかった別の信也の魅力をこの監督最大に引き出してる。しかもそれを支えてるのは、元気いっぱいなやり取りをするさやちゃん。さやちゃんも魅力的だった。


 これある意味BLに近いな…。実はさやちゃんは幼女?だけど、恋愛対象とは言えない少女と男の関係って、女性ファン萌えるんだよな…。愛してますぐらい公言してるうちより…。さやちゃんがかなり大きくなってるから、昔から知っていて成長が分かるため、小さな少女に見えないうちはもやもやと…。


「信也君何か言うことありますか?」


「はい?」


「映画見ました」


「どう」


「良かった、実際さうちがやりたかった事それ以上で仕上げてこられると悔しいね…、もうちょっと展開に刺激があればなと」


「あの話だと難しいな。実は怪我治っててオリンピック目指すとか?」


「陳腐陳腐極まりないー」


「せっかく考えたのに」


「ごめんごめん、そうだね多分信也は簡単にはいじれないって意味でいったんでしょ?」


「うんそんな感じ」


「刺さる人には刺さる映画、まさにうちの映画だ、話はぐらかしてないか…」


「だから何の事?」


「さやちゃん君の事好きだよね?」


「そうだね」


「知ってたの?」


「なんとなく、言葉では聞いてないけど」


「言えんだろう」


「そんなことないと思う。そういう話じゃないと思う」


「そういうもんなの?」


「てんびんにかけてどうこうじゃないと思うよ。そういう心配?」


「いや君の気持ちは分かってるからこそ、そのさやちゃんが可愛そうだなと」


「全く大きなお世話だよ」


「君年少組が絡むとうちに反抗多いな…」


「ちょっと味方するところあるかも。まあさやちゃんが決める事じゃない?前もって予防していておくみたいな感じなら、それが大きなお世話って事」


「分からないな」


「じゃどうするの具体的に?」


「距離感を考えるとか」


「怒ってるの?」


「嫉妬の気持ちが0とは言わないけどさやちゃんの心配が混じって良く分からない…」


「ああ、まあそんな説得力のない意見ならひっこめて良いよね?」


「うん、お付き合いとか言われたらどうするの?」


「さやちゃんもくるみんのファンだから気持ちの問題なだけで結果は分かってると思う。だから何もこのまま言わない可能性もね。また僕ら早くいそがなくちゃいけなくなったね」


「お前なー、いろいろ良い感じなんだよ。お前もやっと仕事順調になってきたし。駄目?」


「いいよ、分かってると思うけど忘れてないよね?」


「ああ珍しいな負担にならないようにいつも考えてくれるのに」


「たまに思うくるみん忘れてないかな?って」


「ほんと、それぐらい順調」


 18歳までだからって頑張ってるので、今は無理って順調で楽しくて言えなかったな。本音を言えばさやちゃんへの心配って信頼の裏返しなので余裕ぶってる気持ちもある。それでもなんだろうな。さやちゃん抜きでもうちの気持ちから距離詰めてけなんて言えるわけじゃないじゃないか…。



 虎徹君に大きな動きがあった。声変わりしてなんかすっかり大人になってしまったのだが、その声が多分良かったのか、英語が重要になる主人公の役に抜擢された。声と演技と英語の総合から問題ないと。一言で言えば若さが無いよな…。渋い声ではない。20は越えてるあんちゃんな声になってしまった。


 この時期ってまだ変化するのだが、その程度の声幅は声優なら制御して演技してしまう。そこまで長くならないし。後漫画原作完結でこれ2期はない。何故アニメ化されたか?謎だけどさ。ただ最近増えてる。配信になって単純に楽しいものがちゃんとアニメ化される。


 以前は違った、これがもろアイドル業界と全く同じ。アニメキャラに恋をしてDVDをガチ勢に売りつけるってうちらにとっては笑えない商売方法。ゆえに性別のターゲットがあいまいな作品は面白くても放置されてきた。そこで立った白羽の矢と。


 まあこの主人公ハーフで興奮すると早口で英語で話してしまう。いつも告白に近い事してるのだが、ヒロインに伝わらずに流されて後はなんでもないとして落ちが付く。このネタを繰り返すラブコメ、ある意味鈍感ヒロイン。ただこれは鈍感じゃないよな…。


 最後は断片的に何か重要な事を言ってる気がして、彼の言ってる事が知りたくて英語を勉強して、英語で返答して恋が実ってハッピーエンド。彼女もとっくに好きだったのだが、彼が何言ってるか?分からないから引っ張るラブコメ展開王道。終わった後はあまりにアニメにとって計算されたタイミングだったため、もっと早く英語覚えろよよ!ってほほえましい突っ込みがネットに流れて好評だった。


 おもろかったのは、虎徹じゃなくてタイガー名義でクレジットに乗るからなんだあれと話題になった。まだ中学生とわかると皆さん困惑。まあもっと声低くなるよ多分。あんちゃんからおっさんになりかねん、あんちゃんで止まってほしい。


 アニメオッサン魅力的な層が厚いから…。虎徹君はどこにでもいる普通の青年の声。今回は英語がキーだが、今後は演技次第になる。ただうちは行けると思う。ここ何かニッチなんだよな。逆に目立つんだよな…。声優界の七不思議。


 それにイケオジまで行けば食い込むのは大変だが、需要は高い。それに声優って自分では声に自信が無いって人多いんだ。売れっ子がね、これが謙遜じゃない。アニメ声作るんだよな。素の声聞いたらああ本当に普通の人の声だって人意外にいる。


 素の声がだめなんじゃない。創りまくる人もいるが素に近い人もいる。だからそことは違う所に何かあるんだろう。それはプロの仕事なので分からん。敢えて言うならソースっぽいかな、最初に感じる総合的な味があるけど、原材料見て、こんなの入ってたのかと驚きが、意識すると確かにその味がするんだ。


 素に近いってこういう人。素がかなり重要な決め手となる。ソースの味と原材料がまるで一致しない人も多いけどね…。


 実は声幅行けるには自信がある。以前声優が若い時の役を自分で演じると気があって若く感じた。誰もやるが電話で高くなる女性の声あれ。あれ若く聞こえるようにしてるんだ。カラオケでキー上げるような感覚でやる人がいる。それを意識してから、いつまでたっても高校生をやる声優さんがいた。


 他の演技を聞くとこの人アンチエイジングをしてないか?って考えるようになってきた。他の声優さんもそうやって疑って聞くとひょっとしてってのがある。声優界全体でアンチエイジングをしていてもおかしくない。知らなくて良い事を知ってしまったのか。


 そういえば演技上声違うのだが、ママンも檸檬と同年代ってやってたな…。あの時は無茶しやがってって聞いてしまったので気にならなかったが。うちらが知らない裏でアンチエイジングは常識化したことなのかもしれない。



 今小説家になろうで小説を読んでいる。基本アニメで見たいから原作はほぼ読んだ事がない。最近は漫画も避けてる。それぐらい今アニメ化は多い。ま自分で探す部分がなくなるのだが、アニメ化待っていれば面白いのが大体抑えられるのも良い。


 ただ今回は違う。虎徹君と檸檬が出る事でOPやろうって社長が乗る気になってくれた。ごり押し感つえー配役だがうちは檸檬下手だと思ったことはない。2.5次元アニメばかりでてるから役者より演技だと思われてるが、アニメ側はあまり使わないだけで普通に2次元でも違和感ない。


 肝心なのは今度は歌詞をガチでないように寄せてやるという話。これ2つの考えがある。ガチ寄せるか?それとも寄せてるように連想させるか?になる。内容を知れば納得できるが、内容を知らないとアニソンだと思わなかったて作り方だ。


 前者の方が楽なのだが、後者にした。有名なら問題ないが、アニメがヒットしなかった時ライブで歌うと歌詞に他と比べた異質感で違和感がある…。ただくそ面倒だけどね。なんとか書き上げて、アイドルソングに縛られないように作曲家さん選んで。


 ここもやっかいだ。基本バトルものならアップアップが良い。ただそれってありきたり感がでるんだよな。アニメ界のアイドルソング同様の問題。少し外すけど、ノリやすい曲で。満足できるものだったので、全部セットのごり押し企画がスタートした。


 はっきり言って檸檬こじらせ監督のおかげで、若手声優よりは声優としては有名だぞ?ごり押しである事実あるけどな。誠意あるごり押し。結果が伴うごり押し。なんというか、きっかけはあれだが、結果は満足させるつもりがあったから雑音無視した。


 ただこういってはなんだか異世界ものってものすごい数の微妙な作品が多いよな。ただなんとなくわかっていたが、拒否感を示す人たちを中心に盛り上がって炎上っぽく話題になったが、結果がすべて彼らが批判したいものではなかったため、もやもやした気持ちはきちんとアニメの内容のせいじゃないかなと理解された。


 おかげでセールス悪くなくて、儲かる仕事じゃ無いが社長がこれからも前向きに考えるとは言ってくれるものになった。うちとしては世界戦略の一環なのであまり儲かる云々は良いのだが、これこっち側にとって宣伝なので金かかるんだよな。


 アニソンとアイドルソング、うまくやればかなり相性が良い。ただ合わなかった場合ごり押しタップが見えやすい。ああこれさ、言いたい事いっぱいある。かならずしもどのアニメもあってるわけじゃないぞ?売り出し中のチューブ系インディーズ系って無茶苦茶多くて、これうちらと何か変わるのか?


 逆に有名だからこそ批判を浴びやすいんだ。この点は無茶苦茶言いたい事いっぱいある。ただ結果そのおかげで話題になったのでOK。アニメ七不思議ぐらい良くあるが、OPがバズったからと言って内容がバズるわけじゃない。これは本当によくあるからうちらは逆に得をした。結果的に言えばごり押しして、批判コメントで話題になって良かった…。


 重要な事はこれを繰り返して、いつまにかミラシスはアニメの親しい隣人になる事だ。当然うちの遠大な計画の一つだ。こうなる事は知っていたから。過去うちからみてもくそタイアップアニメが多いかった。歌が良いからさらに何とも言えない結果に。


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