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以前から兆候はあったが千葉の人気が凋落と言うほど落ちていた。犯罪者の粗製乱造か?と言うわけじゃない。千葉の上手さはおかんが言うオールラウンダーにあり千葉は主役で数字が取れるようなタイプでは本来無い。だから真田君と組ませたり工夫していた。
人気を勘違いした制作が千葉を主役に女性層をターゲットに粗製乱造した。うちの持論で役者はつまらない役もプロとして演じ切るというのがある。作品がつまらないのは役者の責任ではないのだ。特にうまい千葉は駒として優秀だがこういった被害をもろ被った。つまらない作品のつまらない役をずっと続けた千葉は最後には飽きられた。
出演数は減っていき。ちらほらうちのライブに来てくれた。前なら騒がれて面倒だったが、もともとファン層が違うし、人気者のオーラがはがれた千葉を放置してくれた。それがなおさら悲しさを感じさせた。落ちた天才俳優という感じでちらほら話題に上がる程度。
以前から交渉していた千葉の事務所から、まあ以前なら考えられない条件で移籍が出来た。急落した株を買い集めた投資家のようなものだ。
うちはすぐに千葉再生プロジェクトを組んだ。頭に来てた。うちが警告を発したのにそれを無視して誰も千葉の良さを見ようとしない作り手に腹が立っていた。ただこれは作り手って言葉の問題で現場の人間の一部は千葉の良さを認めていた。伝手とそこらを利用して徹底して脇役少し引いた役で採用してもらった。
ただこれで解決じゃない。千葉は使い方によってはメインを張れる。それを見せつけてやる。うちは目先をがらっと変えるため漫画ラノベアニメを選んだ。単純にうちが思いつかなかったからになる。でも狙いがあった千葉ははまった時多少な強引さを押し込める魅力がある。これを利用すれば漫画などでも可能だと思ったからだ。
だが絵は重要だ。高いお金を使うCG的な絵を使う作品は避ける。そもそもそれだけ高額のお金を使っても評価が低い可能性が多々ある。絵が問題なく千葉が魅力の作品を探し続けた、あった。すでにアニメ化された作品だが実写化はなかった。
天才児が実力を隠してモブとして生活する。様々な評価で生徒を評価することでクラスの格付けをする学校と言う設定だ。かれは決して表に出ずにこの試練に対処していく。絵がとにかく安っぽくて良い。キャラのビジュアルイメージの大半は無視した。
この点はかなり問題だが、どーせ女性キャラを支持する層がターゲットじゃないから。ただ一部外せないビジュアルイメージは踏襲した。後は原作をどこまでが一番重視した。元がラノベ原作なので、一冊の区切りが良い。ただまるで話が広がらない。それをあえて無視してでも意味不明な圧縮は避けた。
この作品の続きを見たいならTVドラマで作り直してくれって事だ。こんな長編映画じゃ不向きだ。TVドラマでは自由に作れないから避けただけだ。千葉と組んだうちのブランド力があるので映画なら集まるんだ。自分ではちょっと大胆に黒沢と三船ぐらいに思ってる。
実際は堕ちた千葉は弱くてうちも出演することになった。そうなるといつもの集めるかと真田君や檸檬もよんだ。クラスのメンバーが多いので多少演技がぱっとしないがミラシスも呼んだ。この作品ハンコ絵の多いラノベなのにキャラの醜い描きわけがしっかりしてる。だが女の子になるととたんに均一になる。そのため都合がよかった…。
キャラを集めつつ感じたのはこれ実写化が全くなかったのは人数のせいじゃないか?と思えてきた。女の子はあっちこっちキャライメージと違う人になってしまった。大半は後で生きてくるから、見た目が良ければ演技がつたなくてもいい。
偶然声優さんが同じ苗字なのでなんか千葉演技のアドバイスしてもらってた。縛られなくても良いが聞いておいて損はない。うちの役がなんというか、クラスカースト上位の社交的で派手目の子だが実は高校デビューの子でそれがらみで主人公にべったりになる。何かちょっと似てない?
敢えて檸檬を金髪で使うため、やや髪色はばらけてもらった。ただしピンクおめーはねーよ。あれが本当に実写化の問題だ。問題だらけなのにどうして?これ実は主人公の顔に不満があった。ちょいイケメンすぎない?ってモブだから…。
いやNO1イケメンがクラスにいて、それと比べると確かに微妙。だから真田君呼んだんだけどさ、でもそこじゃないんだよなって不満があった。このキャラ実写の方が顔は向いてない?って思ってた。この作品の最もあうビジュアルイメージはむしろ漫画絵じゃなくて主人公に限り実写だと思ってた。
今回ターゲット層が違うので思い切った。ただこの主人公男にも人気あるんだよな。まあなおさらいいかアニメを超える実写を見せてやる。
放映の長さと原作の量の関係は不満があり。中途半端さもあったが何とか終わった。
試写会で
「大満足ー。ただ周りのキャラが不満だな…アニメって演技レベル高いな…。ある意味これ実写向きじゃないわ。かなり安く済ませたが人件費がこれきつい」
千葉「これ狙いは何ですか?異様に演技指針みたいの避けていた気がするのですが」
「ああ、これは顔だ」
「顔?」
「うちの顔理論で、ストーリーは原作に支えてもらった。実写化の意味は顔でしかない。様々な点でアニメは良い作品だった。うちがもつ演者千葉信也こそがこの作品の真の表現者だと思ってた。根底にキャラ絵があるのだが、この作品ラノベらしい女の子のキャラで売る作品だ。むしろうちの得意分野だ。ゆえにラノベの戦略は間違ってない。だが主人公の顔にそのしわ寄せが出てる。イケメンすぎるんだ」
「うちは演じると数段あがる千葉の顔イケメンだと思ってるよ。ただ普段は整ってて、平均よりは絶対上だがなんか目立たないモブっぽさをもつ。うちなんて絶対美少女で多分すごく目立つと思うから、それに比べると位置が分かりにくいんだよ」
「メディアの違いで表現できないのを実現したと?それだけでなんとかなりますかね…」
「良いねー落ちた天才俳優。自信なくしてるー」
「もともとそうですよ。自分でも困ってたんですよ。周りが持ち上げてあれよあれよと女性人気NO1とかにされて。不安定な日々で今やっぱりこの位置なのかって思うものがあります」
「謙虚だなって思ってたがそうでもないんだな。ただうちも世間の人気に騙されていたのかもしれないな。勘違いするなよーうちは絶対の自信は持ってる。ただ人気になってやっとお前らこの良さが分かったかーってのがあったのにお前謙虚で妙だった。うちもどこかで踊らされていたんだな」
いろいろと問題もあって地味なスタートになった。ただコアなファンからじわじわと広がって元々千葉を好きだった女性ファンが返ってきてなんとか続編希望ぐらいは取り戻せた。ただそれも含めて問題だらけの結果になった。まずキャラが多すぎて人件費がきつかった点。
アニメも?アニメは声優安いので…。後、アニメって層が厚すぎて数あつめても質がほとんど落ちない。つかーだから檸檬ちゃんイマイチだったんだけどな。今はアニメが金になるから良いが、以前は目指すと費用対効果が異常に悪い職業で本当に職業として酷かった。全体としてはこれはアニメ向きだと思った。
後女子キャラの不満がかなりあった…。おかげで主人公を好きな男性層はアンチっぽくなってしまった。これはラノベの実写化ではないと思った。千葉信也のための作品になった。あまりに問題点が多くて、もともとやる気のなかった続編は絶対にやらん。やるならTVドラマで勝手にやってくれと。千葉は出すからー。
作品として評価されなかったのが不満で不満で。でもうちのブランド力は確実に上がった。後今回千葉の違った面が開花した。よりリアルに近い部分。千葉のモブっぽいってのをそのまま出した。まあ暗躍する部分でまた光るんだけどさ。後彼の普段の無機質な雰囲気の部分。
ただ不思議なのは内面に踏み込んでいそうでいない点。内面と表面の女子キャラの扱いの違いが典型的なサイコキャラで、そこがまたこいつにはまってた。でもこいつ違うんだよな。なんか変な役者だ。
「千葉、うち分かってきたぞ。多分お前喜ぶ」
「なんでしょうか」
何も言ってないが喜んでいる。
「うちさお前って単純にオールラウンダーと思ってた。でもお前その中で光る役があるな?」
「その秘密僕は知っています。演じ分けというわけじゃないです。知りたいですか?」
「お前ポーズなの?探られたくないって言ってたじゃん」
「まあありますよ。ただ僕はくるみんが興味本位で適当に次の日忘れるようなものを聞きたいっていうのを知っています」
「えうちの内面考えて、言いたくなかったの?」
「そうです。どうしても知りたいって真剣さがあったら言いますよ?それ聞いたら関係が深くなっちゃいますよ?」
「あれうち気を使われてる?」
「くるみんは適当な時が多いので、なんとなく聞いて後で考えて、あやばいって思うような女の子です」
「女の子重視しやがって、恋愛方面なんだな」
「ええ」
「じゃもう少し先にする」
ただうちの不満通りになった。見事に性差が出た評価になった。この作品はいつもの胡桃千葉でありながら、新味にあふれた千葉の魅力にあふれてる点でうちが女性ファンを飽きさせない点で高く評価された。なんといっても飽きられて落ち目になった俳優なので。
ただ男性のアニメファンからは駄作とまで酷評された。問題があることになるのが嫌で通常は無視するが敢えてコメントした。
(まずこの実写化はアニメ化より総合的には劣っていると思います。ただうちは俳優千葉信也ファンとして叩きのめされた千葉をまた輝かせたいと思って話を探してて選んだものです。その点では大成功だったと思います。女の視点で、女が役者千葉信也を愛でる作品。私はそう思っています。そこで危惧するのは、アニメの声優との比較です。これは演者の問題ではありません。何故なら今回重視したのは千葉信也の顔だからです。うちはもうちょっと良い男だぞ思うのですが、分かりやすく言えば2枚目半の中途半端さがアニメじゃ表現しきれてないと思います。それを表現しようとすれば多分写実的になりアニメ絵の意味が損なわれるかと)
分かりやすく言えば、負けを認めた形で論争は収束した。ただ女性の側の千葉信也は魅力的だった立場も認めてるので。
現代のアイドルの奇妙さはNO2に追われて負けるのではなくて。すべて地盤沈下を起こす点にある。1つにアイドルそのものが飽きられている。この原因が2つに関係する。アイドルが多すぎる。2つめで群雄割拠で秀でたグループがないので追われる恐怖がない。
全体で落ちていく問題にはNO2に追われる事なんて些細な事だと分かる。アイドルは全体としては十分に数が多いのである。ゆえに全体が落ちる方が何倍も序列の問題より重要。飽きられてるのはグループではない数が多すぎる全体のアイドルになる。その中でうちらも例外なわけがない。
NO2が来ない事に油断してた?ならしてたと思う。後から考えたら分かっただけでこれは想定しなかった。人気が頭打ちでよくあるピークアウトだと見てたら、様々なデータから全体が落ちてるじゃないか?と気が付いた。これはつらいな。ただうちが前から危惧していた同じことをして飽きられる。
これがアイドル全体で起こってる。どーもどのグループも似たり寄ったりなんだよな。予想外だった全体で落ちるから、NO2との関係性では気が付けない。どうしたものか。
以前から考えていたリオプラスについて、リトシスの時没案にしたプチシスターズを復活させて4人でプチシスとして新曲で活動してもらった。初めての融合。完全に成長しきったリオの幼さが本物と融合する。ほんとうはもっと成長する。ただそれは老いというものじゃないか?とうちは見てる。
中々難しいようだ。ただ歌的にはあんまり遜色無いような気がする。子供歌いはもう取れてる。アイドル歌いになってる。だがやはり体が子供だな。その点リオのエロさが困ったものだ。背が低いとある程度持ってると巨乳のように目立つ。それは子供たちと組むとさらに目立つ…。男性は性的に見るととてもいけない事してる背徳感があるだろう。
「あ、千葉居たのかー」
「間違えないでください僕もう一員です」
「ああそうだな、でもグループでいる事務所に入り浸らなくても…」
「一緒にいる時間長く出来て良かったでしょ?」
「主にお前がな…。うち忙しいんだ、お前も前から忙しいのに入り浸ってたから今酷いよな…、仕事増えてきてるか?」
「あれ知らないのですか?」
「手は打ったから信じてるから放置ー」
「ぼちぼちです、ただ、相変わらずメインは引けてるようです」
「お前が悪いんじゃないぞ絶対に、全くな一度ついたイメージは大変だな。お前はさバイプレーヤーじゃないんだよ。ただ良い意味で一歩引いてるんだ。出ずっぱりが減ったり、頻度多くても微妙に主役を立てたりな、意外と良いのは主役と対立関係にある役なんだ。上手く使ってほしい。まあいいや居たのなら聞きたい」
「なんですか?」
「ドラマとか映画とかばかりだったけど、お前ドルオタなの思い出した。でも言うがうちはファンの要望って無視するんだ」
「複雑な意見ですね」
「なんというか全体に巻き込まれて落ちてしまったお前だから偉そうに言うが、エンタメの全体をお前は分かってないのじゃないか?と思う部分がある。その基本を言うとさ。1にファンの要望は聞くな。2にファンの不満はほどほどにきけ、この2で抑えるポイントはロバを連れた親子って童話だ」
ネットで検索して見せる。この時ちょっと距離が近くなってなんかいちゃいちゃしてるなうちらって妙な気持ちに。これだけ共演してるがキスシーンはないが、ベタベタは触れてるんだよな。
「ああなるほど、どの意見も聞いて迷走して何も残らないって逸話ですね」
「うんあっちこっち全部の不満改善してると意味不明なものが出来上がる。良い点を消すような不満の改善は無視するべきだ。3は分厚いマニュアルは作るなだ。これは1で要望を聞いた場合のケースだ。あれもこれも満載の要望で太りすぎて重要なものが見えなくなる問題だ。家電の問題だが創作にも可能だ。最後が1に関わる観客は驚きを求めてる」
「何故1に?」
「まあじっくり考えれば分かるが、お前会話を求めてるのか…」
「良いじゃないですかー」
「そうか、なんか探られたくないのって深い理由がと思ったが、しょーもない理由もありそう。些細なことで自分の気持ち説明するの恥ずかしい時あるね…」
「ええまあ」
「要望はさ自分の頭の中にある意見から出されるんだよ。でも驚きは客の頭の中にない想定外から生まれるんだよ。客はさ本当に欲しいものは要求してないんだよ。すべての商品も同じ。エンタメは形のない家電とかと同じ商品なんだよね。これをすべて受けて上がって下がった君って人間がこれを聞くのは何か面白い」
「僕じゃないのですが、制作人が確かに振り回された感があります」
「振り回される仕事をホイホイ受けるお前の元事務所もあかん。そもそも最初にお前を見いだせてない。監督がいてよかったよ」
「で、ドルオタは?」
「ああリトシスのご意見番みたいのファンの目線でやってくれない?」
「???否定しませんでした?」
「スランプ…、後お前正確にはファンじゃない。あの子たちと親しいからな。そもそも君世界のどこにもいないうちぐらい貴重な変な立場の人だから。君をドルオタの一言で片づけられるわけがない」
「引き受けますが、これどういう労働何ですかね…」
「ああここブラックなのでお金に関わらない労働確かに多い…、成果がでるまでなんとなくじゃな駄目?前は遊びでやってくれたのにーー」
「そうですね、ただ僕って胡桃オタであって、ドルオタ?ですよ。確かにミラシス好きですが、それはミラシスをずっと見てるとくるみんの心が見えてくるからです。あくまでくるみん観察の延長です。くるみんはこう感じたのかな?こう考えたから、こう動くのか?こういうのが楽しいんですよ」
「あの映画そっくりじゃないか、そうか皆これ知らないからな。うちだけのリアルだったかあれ…、確かにそれなにか違うな…、じゃ自分の考えとうちの考えを想定して、二人分働いて、君しかできんすごい事だから」
「無茶苦茶言いますね、でもそれ確かに面白いかも」




