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子供たちの演技指導に、前回のストーカーを使う。
千葉「正直言えば僕はこの作品演技指導になんて全く向いてないと思う。ただその中で使えるんじゃないか?と思う部分を話します。くるみんが逃げる時僕は、正確に歩数を言い当てて、特定の歩数で右に曲がるなど当てていきます。はっきり言います。僕はこんな事出来ません…」
「ネタバレするなよ」
「これは、それまでは僕が出来そうなクルミンへの心理分析をもとにした行動予測が土台になっています。前できたから今度もできるなんて理屈で観客をだましています。前半は間違いなく僕描いた脚本に近いものですが、後半はくるみんが創ったものだと思っています。上手くつながってますが僕はこれ異質だと思います」
「僕はこれクルミンのアイドルの時の見せ方に似てると思っています。何故アイドルが演技を学ぶのか?これはクルミンの指導だと思いますが、くるみんの中で似た部分を感じていると思います」
子供たちが関心してる。特に千葉と仲がいいさやちゃんはうんうんってなってる。そんなの考えてないぞ…。もうちょっと漠然としたものなんだよ。そんな具体的で詳細なプランなんて考えてないぞ。これむしろ皆のママんに言ってほしい。後でお母さんに今日の話伝えておくように言うか。
ただ誤魔化し誤魔化しやるんじゃなくて、そのうち手を打たないとな。
「千葉ーー」
「なんですか」
「確かにアイドルの手法を演技に、演技の手法をアイドルにってうちは多用する。ただ具体的に詳細にやると、そこまで考えてないぞ?ってなったぞ」
「漠然とは僕も分かってるつもりですが、子供たちには不味いでしょ?」
「正しいか?は置いておいて、興味を持たせるの上手いな」
二人の変な仲がさすがに無視できない事柄となり、あいつはライブにはあまり来なくなった。あっちはあっちで俳優業をコツコツこなす日々。べたな恋愛物ならすれ違う二人と言う流れが、
「千葉ー」
「はい?」
「いやあんまりライブ来てないし、お前も撮影で忙しいからってすれ違いってモノローグが頭に浮かんだら、何さらっと事務所にいるんだよ」
「くるみんブランドのせいで、さらっとライブ行きにくくなりましたね」
「俳優千葉信也を愛してるけど、普段のお前とは友達から中々発展できないって言っても理解されないだろうな」
「断言できます。されません、僕なら恋に臆病な少女岸田胡桃をしってますからね」
「変な関係ってのは理解されてるんだけどな」
相変わらずブランド化しても犯罪者千葉信也で使いたがる制作側はいる。そのたびに四苦八苦するあいつを見てる。全部は見ないよつまらないから…。馬鹿なの?だがこれはもう常識化して今は強くは意識されないがF層の呪いだと思う。視聴率を上げるために重要な層が女性層になる。このF層がさらに年齢で分けられるのだが、まさにあいつはここを刺激するそうなのでやりたがるんだ。
これを見てていらいらするのであいつを連れて監督の所に
「監督忍者つくろー」
「いや無理だから」
「忍者と言えばB級の代表でしょ、B級ホラーの監督なら」
「Bなら何でもできるみたいに言うなー、アクションが得意な監督紹介してやるから」
決まったのが良いが、うちの3人をねじ込むのが目的なので付き添いで行ったら、
「彼女ずれで撮影かー」
って嫌味を言われて事あるごとにこの監督とぶつかる。ただこの監督面白いと思ったら言う事聞くんだよな。
基本設定は今でも忍者は生きているってもうあほなフィクションだ。Bだからそのあたりは緻密さはない。現代は企業スパイ的な非合法に突っ込むエージェントとして活動してる。
ただ何故か古式ゆかしき忍者修行に3人を教える千葉って撮影がされる。監督のセンスなのだが、これにかみついたうちが、千葉にアドリブをやらせる。
さや「師匠いつもの修行と違うのですが、これ何の意味があるのですか?」
千葉「これはね、昔清と言う国が中国にあり、彼らは外から来て中国を支配したんだよ。だけど長く暮らすうちに中国化してしまいいつのまにか清の支配層は中国人となり溶けて消えてしまうんだ。これと今のつながりが分かるかい?」
「分かりません」
「そうだね、これはね古くから伝わる忍者の技なんだ。今では役に立たない。でも忍者の心を残して育てていくための修行なんだ。忍者が清人のように消えてなくならないようにね」
いつもやってる3人とのやり取りのノリでしっかりうちの意図をやってくれた。まあ監督にも悪いと思う基本設定がうちが考えてアホなので苦労しているんだろう。
ラストでまたもめて、うちが出て占める事にした。またかよって感じだがアイドルとして出る。人気アイドルグループ同士の事務所の抗争でうちのグループのスキャンダルを非合法でも良いから手に入れろとの指令をうけ仕事を行うが、主人公アイドルに恋に落ちてしまい迷う日々。
これを、主人公がライバルアイドルのスキャンダルを手に入れて落として、依頼がうやむやになり去っていくって多少強引だが無理やり占めた。なんとか闇から闇へ表に出ない忍者の物語として、アイドルに知られずに終わりってする。
「やっぱり彼女ずれで撮影だったじゃないか」
冗談めいて言ってくれて、監督とはまあ仲良く慣れたんじゃないかな?
試写会にて、
「ここ、これ危ないってひやひやしてみてた」
千葉「今回アクション多めだったですよね」
「うんその点はやってよかったと思うアクションもできる役者、それより君って陰キャオタ設定なのになんで普通に運動神経良いの?」
「そう言われても、体ぐらいは鍛えますよ。ところで設定って?」
「あああまりに今の本人と違うから、没設定みたいになった性格だなって思ってね…」
うちのブランド力でそれなりのヒットになったが、犯罪者シリーズだと思ってみたらいつもの千葉と違うのだが、これはこれでありとなってくれた。
ただネットにうちの狙いに気が付いたコメントがあった、うちはあえて無言を貫いた。
(千葉に対する犯罪者と言う言葉はレッテルだと分からせてくれた作品。共演して企画に協力してるアイドル胡桃の思惑だと考えている。犯罪者って言葉に振り回されて駄作を輩出する製作者への痛烈なメッセージ)
そうそう、無言を貫いたのは制作者の機嫌を損ねたくないから。今の作り手への無言での批判だ。うちの千葉はこうやってつかうんじゃボケって思って作った。影響としては3人と千葉の絡む動画の再生数があがってきた。ただこれってどの層なんだろう?
これがまじ分からないんだよね。親子じゃないんだよ。兄妹。この点まだまだ彼女たちの売り出し方に迷走する日々は続く。これ千葉のためだったけど、一応これも大きい。3人をどう使うか?迷って出した一つの答え。
桃姉WITH子供が知らない間にタップリたまってた。うちはちょくちょくまいた種放置しておく。千葉子供見てて忘れた。
「ああ桃姉、これはもうダメだね」
「えむしろ上手くなってるよ?」
「みよちんのほうが良いけど、まあいいか。ピカソ知ってるよね?」
「うん」
「ピカソは子供の絵を自由奔放って褒めちぎるんだよ。でもあとの時代で子供の絵ってパターン化されたいしてバリエーションがないのが分かる。歌も似てね、子供は適当に歌ってるのにパターン化するんだよ。そのパターンが取れてしまった」
「子供の歌じゃない?」
「そそ、まあ実際は千葉子供見てて桃姉のほう忘れてて、ここまで来てしまったんだけどね」
「偽装友達?」
「世間では言うだろうね。お互い好きだけど友達でいるって変な関係なので…」
「誰も納得しないだろうね」
「大きなお世話って思うよ。うちら二人はそれで焦らずやってる。実際どんどん距離縮まってる。それを世間があーだこーだ枠にはめてうちらやりにくくなる。なるべく無視はしてるけど。ああそれは良いよ子供たちだよ。放置しすぎてうちの想定よりさっさと仕上がってる」
「えこれ計算なの?」
「そこまでしてない。ただ勝手に歌わせてここまで上手くなるなんて思わなかった。聞いてみんとそんなの分からないでしょ?」
「ああそうだね」
「そこでいよいよアイドル活動に入ろうかと」
「だから仕上がってると」
「実際はそっちはおまけ、本当に計算したのは知名度。様々な動画、そして映画これらのもので彼女たちの知名度がそれなりに上がってきたと判断できるから。ただ突っ込んで言うとまだまだよ。ただうちらの初期と比べれば…」
「そもそも動画を見てくれるきっかけが私達と違いすぎる」
3人を集めてアイドルグループをいよいよやると話す。ただ名前だけはうちが強引に決めた。キラシスとつながりを生みたいから。この先3代目があるならさすがに適当でいい。だが2代目は近くしたい。リトルシスターズ、リトシスだ。
新曲も作って、踊ってのPVも作る。ただ最初はこんなものだろうなって結果になった。だがうちは絶対気おちしちゃいけないと話しておいた。何かの役に立つかと、今は全く違う動画の再生数を過去保存しておいた。それらを見せて、君らすごいからってよいしょよいしょ。
この年齢(10歳まで)で爆発的にヒットするアイドル、これはない。何か特殊な技がないと。思いつかないうちは思いつかずにピークまで敢えてアイドル活動を低調にして潜伏することに決めたんだ。アイドルとロリコンを重ねる人は多いが、稚拙なのはこういった事例を知らないからだ。
一番良いのはうちらに直接入れる事だ。ただ年齢層が離れすぎてるのとそれでも最低年齢はある。幼さは重要なアイドルのキーだがロリコンと言う一言でアイドルを語るのは稚拙すぎる。




