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この問題作、話題にだけはなった。ホラー的じゃなくて怖いもの見たさで来る客で製作費は回収できた。ただ幾人かうちの狙いに気が付いた。早川雪舟だって、しかも千葉信也はそれを超えるって大絶賛してた。日本でそれを作る意味が面白い。
千葉の女性ファンが急増したのだが、うちは白人女性層を狙ったのでこれもやもやした結果になった。後見る人はうちをほめてくれたが、二人の関係がやっぱり相当話題になった。こいつが公言してる大好きなあの映画の演技に似てたからな…。
冷静に見たらこれ絶対ムカデ人間みたいな、くそ映画なんだよな。ただ一番の狙いであるハリウッド側でこの手のややくそ映画好きな監督が絶賛してくれた。なんかとても微妙な気持ち…。作り方の根底はこてこてのくそ映画で、ちょっと前まで長年低予算ホラー作ってたうだつの上がらなかった監督。
アメリカで早川雪舟を強く意識して、千葉信也を見てほしかったんだ。その狙いだけが駄目だった。映画は残るいつか目にとまるように願う。基本日本刀を使って殺したので別の方向で声がかかるかもしれんが。
意外と今回の映画で良い演技だったのはブラッドおじさんかも。白人側でこき下ろすのだが、自分のアジア人として血が混じってるのが分かる時に感じる何かをつめこんだようだ。黒人差別との決定的な違いは、アジア人差別は、中国と日本と言う国家を意識するんだ。その点が特殊。
まうちはそういう内面はあまり関心がない、人種が持つ見た目。これに徹底して何かもやもやしたものを持ってるから。
千葉「くるみん、ライブやらないんですか?」
「お前、しれっと事務所と家にいるよな…、騒動起こしてちょっとへたれていた。その時彼女たちどう育てようで、お前がちょくちょく演技指導してくれて助かってた。ただな、もっといろいろ考えないとな。ライブはその1つに過ぎないぞ。曲の方が新しい事出来てないな」
「スランプ?」
「騒動起こしてどっと疲れて、その前から詰まってたから確かにちょっとあるかも。後面白いなって映画とれたから逆にくそ映画つくれたの満足してる」
「それ気になります」
「ちょくちょく探ってるな。良いよもうお前と違ってうちはさらけ出してもあまり気にならないし、うちはさ日本の実写映画嫌いなんだよ。世界で通用してるアニメの方が上だと思ってる。その原因が本が良いのがないんだ。うち意外と役者の演技馬鹿にしてるんだ。かなりアニメと声優に比べればカバーできるけど、つまらんストーリーを役者がしっかり演じたら面白くなると思う?」
「ああなるほど、ならない気がしますね」
「うん、うちはそこをうまくやってるだけで、本当はストーリーで見せる作品が創り立ったんだずっと。でもずっと出来てないから。口だけ?これがもう腹が立って。おまえほんとうちの夢を全部叶えてくれる。しかも顔が何より東洋人としての色気が出まくってる。こればかりはストーリーでどうにもならんからね」
「演者としてのお前に惚れてはい結婚。それお前も困るんだろ?」
「はい、演技のキャラとかじゃなくて、演じる仕事それを好んでるって事ですよね?」
「うん。どうしても千葉信也個人とどう接するか?は別だというのがある。そこはなんというかちょっとづつ好きになってる…、アイドル活動いろいろ考えるよ。期待はしないでくれスランプはちょっとある」
「そういえば千葉もさアイドルのうちと、胡桃個人は分けてるの?」
「僕とは全く違います。素がアイドルの部分大きく支えてるでしょ?」
「そうだな」
「ただ一部ひかっかりはあります。ただ敢えて言いません。もうちょっと仲良くなってからで良いんじゃないすか?」
「なんだろうね、うちの事調査しまくって、そのおかげでちょうど良い踏み込み方してくる。また1つストーリー出来たけど、まあ旦那からアイドルの催促来てるから」
「ええ」
「あんまり本気にしないでくれ。ここから10年覚悟しておけよ…」
スランプから逃げるなって言ってるのか?最近あいつと絡むことでそれを忘れられていた。どうしても先回りして考えてファンとして頑張れって応援してる気がしてならない。いやこれ考えて過ぎてどつぼにも思えなくもない。シンプルな言葉だからな。次回作構想がこれに関係してるんだよな。
そうだ以前子供が歌ってヒットした曲について考えていたんだ。桃姉これ使えるぞ。
「桃姉ー」
「何?」
「ちょっと聞いてよ。千葉の奴がライブやらないの?とか生意気な事を」
「最近二人で活動多かったよね」
「どこまで考えてるか?分からないけど、うちがアイドル活動ややスランプであいつに逃げてるの怒られた感じ。うちの事大好きなのに一緒にいられるの離してありえるかー」
「なんで二人って付き合ってないの?」
「恋愛禁止のせいじゃないんだよね。あいつ結婚してもファン許してくれるような。考えてみてよ。重度のくるみオタがうちの映画見て役者になってあっというまに上り詰めて、うちと結婚するんだよ?あいつすごくない?」
「主人公だよね」
「ちょっと顔は良いけど、陰キャでコミュ障でオタ、なんか推しのアイドルと結婚。はは??ってなる。これ応援したくならない?」
「なるかもねー分からないけどね」
「分からんね、だからちょっと待ってと待つからな…、実際はそれが原因じゃないうちの家庭複雑でしょ?あいつちょっと感づいてて、それでうちが恋愛結婚避けてるの気を使ってる。でもさあいつしれっとうちの家族と仲良くなってる。そもそもあいつ檸檬とちょいちょい仕事絡むんだよ。あいつそんな確かに誰とでも仲良くないのに檸檬にはちゃんと仲良くしてる。うちの落とし方分かってる…」
「あれじゃ障壁無いんじゃない?」
「うん気が付いてしまったんだよ…。だからこそ逆に今敢えてその話題避けてる。踏み込むの怖い避けてすんでたから慣れてるから。しかもあのバカ、障壁がないの気が付いてて敢えてうち優先で踏み込まない」
「何やってるの?あなたたち…」
「うちも分からん…。とりあえずはあいつの好きな恋愛避けてるアイドルやってやる…」
「でね、子供たちと組んで桃姉歌わない?」
「アイドルとして?」
「いやどっちかと言えばそうじゃない桃姉らしい歌唱で、彼女たちはまあ子供らしさを出してほしいな。子供たちだけだと、しまりのない子供の雑な歌になる。だがそれが良いんだ。それを桃姉がしめる。これ実は桃姉が主役見えて、実は下手糞な子供たち」
「売り出したいけど、うまく売れないから、なんとか売るために?」
「まあ親としては何か実績が出来た。これが見たいでしょ?そこなんだよ。それに知名度上がるからね。どーせアイドルってくそ上手い歌じゃないから、後でアイドルソング歌う時イメージダウンにはならんだろ」
「良いよ。お遊戯からプロの歌ってことだね?」
「言うじゃん桃姉ー。今集中して千葉の事忘れていたら、終わったら千葉の事考えてしまった。うち多分好きかもあいつの事…」
「典型的なお前ら付き合っちゃえよだね」
「それがね…、たださ今回あいつに突き放されたってのはやっぱ意味があると思うんだよ。不完全燃焼のままあいつとどうこうってあいつが喜ぶわけがない」
「それ完全に恋人同士の思考じゃない?」
「そんな気もするね…、やっぱさ今アイドルの事しか考えられません。これかな、それをオタらしく応援してくれてるしね。くそ腹が立つほど良い奴だな」
ハリウッドなんて憎いんだ。と言いつつ、虎徹君もったないな。彼あっちで顔は通用するぞ?英語上手くなったし、千葉指導してくれんかな。夫妻に話して虎徹君連れてきた。
「大きくなったね?」
「はい」
「もう昔みたいに抱きしめたりできないかな?」
「ちょっと恥ずかしいです」
「ぎゅっとしたいー、千葉ーー変な顔するなー」
なんかぶつぶつ言ってる。
「どした?」
「白人の容姿にコンプレックスみたいのあったんじゃないですか?」
「複雑なんだよ。それにお前おばあちゃんの事も知ってるなら分かるだろう」
またぶつぶつ。
「ああ分かりました。確かに断片的にその情報はあります」
「意味わからねーよ。お前やっぱオタのコミュ障だ。一人で頭の中で話すな」
「そうですね、なんか久しぶりの対応なのでちょっと楽しいです」
「だから本題話せ」
「最近二人でいること多くて、その情報が濃密で、過去の外から見てたクルミンの情報が薄れていました。言われ見ると金髪好きだったような」
「言ったかな…」
「くるみんはちょいちょい過去の会話忘れます。ある程度それを知ってないと、僕が言ったこと忘れてるとちょっとショック受けたりしています…」
「こっそりそういうの隠して…、虎徹君も交えて3人で話すぞ。うちはハリウッド進出計画まだあきらめてない。最強のお前って駒を得た。あの夢破れたアイドルは多少うちなんやお前に復讐の刃を託す。いつかね。虎徹君の意思しだいだけどその時連れて行ってあげられないかな?すげーイケメンだよこの子。ほぼ日本人の血出てないし」
「虎徹君どう?」
「日本じゃ駄目なんですか?」
「厳しい事言うな、プロなんか言ってやれ」
「厳しいですね。日本の実写はほぼ外国人を求めていません」
「お前完全否定だな。いい方法あるよ虎徹君、アニメ好き?」
「好きー」
「声優になりなよ、イケメンだから顔が重要な仕事わんさか来るから。後アニメって金髪キャラ多いからなんとなく採用ありうるよ。うち地味にアニメの伝手あるから。ハリウッドはその後でも良いよ。しかも日本の声優経験って、役者よりあっちの人声聞いてるよ。意味わかってるか?謎だけど」
「やってみたいー」
イケメンの顔をあえて使わないって外国人ならものすごく有効だ、こんな手があるとは。




