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数日してあってみる。不安でいっぱい、うち考えてみると重度のうちへのオタとあったことがない…。
「どうも千葉信也です」
初対面はごく普通だ。
「ミラシスの胡桃のほうが紹介としては良いのかな?」
ちょっと相手を喜ばせようとしたのが大失敗。その後デビューの映像から延々とここが良かったとか早口独演が始まって
「やめてくれーーー」
とまる。
「うちの自伝作りたいんじゃないんだから。書くなら自分で書くよ…、漫画でも描ければ描いてもらうけど」
「やるなら練習しますよ?」
「いや演技頑張ってほしい…なんとなく君の事は分かった。面白いから演技で見せてもらうテストは敢えてしない。いろんな意味で君が主人公だ」
大筋の構想を練って、細部はいつもの脚本家さんに丸投げ、監督がクリエイターならこの内容ですらすら書けなきゃ失格だとほぼ丸投げ脚本を書かせた。うちは今回でない。なんか自分の演技で壊したくなくて…。うち嫌な奴かも。人の作品は良いのかー。だって経験積まなきゃ上手く慣れないし…。
我ながら作品と演技って視点で知って自分の身勝手さを愕然としてた。その代わりなんとかうまく檸檬とままんをねじこんだ。これコネじゃない監督若いころママンのファンだからね。追う側は真田君、あいつや〇ちん無しなら、青春を体現するすごい好青年だからな。後はベテランを配置してなんとかしょぼい演技を支える。
彼の役割は主人公のキモさを際立たせるだけなのであんまり演技期待してない。
うち子役のつきそいでずっとみてた。最初から最後まで千葉はすごかった。ちなみに年上だがこいつには敬意はない。でも役者としては尊敬しまくり…。あいつどうやってるか?分からないけどうちの演技似てる感じ出してる。すごい精神状態が悪い演技しながら、撮影に区切りがつくと嬉しそうにうちと雑談する…。
腹が立つが、この切り替えうらやましくて天才だこいつとおもった。典型的なカメレオン俳優。こいつある意味顔が良い。不細工では絶対にない。平凡でもない整ってる。だがイケメンを感じさせない何か?がある。どんな役でも多分それ色に染まる。元はそれなりに良い見てくれだからな。
こいつ絶妙なんだよ。役者で顔で売ってる男優とはまるで比べ物にならないレベル。だが、一般人の中なら目立つかもしれない整い方。まるで、色を塗る前の塗り絵の下地のような顔。役者をやるため生まれてきたような顔。当然こいつはイケメンを演じるとイケメンになれる。そういうぎりぎりのラインで生きてる顔だから。
ずっとこいつの話ばかりだが、ストーリー面白いと思って作ったが、終わってみればこいつがすべての作品になった。
試写会を見る。
「千葉一応うちもさ役者の端くれで聞くがあれ演技かいつものキモイお前と変わらんぞ?」
「それは違いますよ。いつもは僕の一日はかなりの時間くるみんの事考えてますから。演技中封印してました。終わったら話せるのでご褒美です」
「最高にキモイな、うちの関わった映画じゃないとまずカットしてるファンだ。お前本当に事件起こしそうだ…」
「はーくるみんは意外に僕の事を分かっていません」
「当たり前だお前がうちの事を知ってる100分の1もお前の事考えてないからな」
「100分の1なら十分です」
「ほんとキモ、腹立つけどお前のおかげで傑作だよすべてのクリエイターがあほなお前と言う犯人に涙するぞ。くそ野郎だが気持ちは分かると。それで何を分かっていないと?」
「想定したオタクレベルと言うのがあるでしょ?まあ誰それと噂だとかで裏切られたーとかです。僕はクルミンが処女じゃなくても全く問題がないです」
「あほーー酷いセクハラだ」
近くにいた真田君会話を聞いて軽く反応。
「僕は例えクルミンが結婚して出産しても、処女受胎による神の子をお生みになったと解釈可能です」
「実に都合のいいファンだと言えばいいのかな…、つかーこだわるなお前童貞?」
「それは関係ないのでは?」
「えそこ純潔を誇るのでは?」
「今フリーであれば問題ないのでは?それに僕は映画からのにわか胡桃教です。それ以前の過去は無かったことにしてください」
「見事な論理だ、お前言いくるめたなーお前たしか役者を志したのは、そうだがその前からうちのファンじゃないか」
「なんだくるみん僕の事そんなに覚えてくれるって好きなんじゃないですか…」
「忘れていたお前天才役者だった、良いもう追求しない」
つい話し込んでしまったが、こいつさやちゃんと仲がいい。胡桃教同士。演技に支障が出ないようにいろいろ頑張ったけど。
とにかくこいつ見てると引き込まれるので、映画は大ヒットした。後から思うとこいつがいなきゃここまで良い映画になったか?疑問がある。サイコスリラーの傑作と言われた。ただ一般的ヒットよりクリエイターに刺さるのが大きくてハリウッドの制作者でもちらほら話題になった。
何より影響が大きかったのは千葉だ。とにかくチョーが付く若手の売れっ子になった。多分ミラシスを単独で超えるほどのすごさ。真田君と何度も組んでやつは演技結構一本調子なのに、それに合わせて千差万別真田君はまるで変わってないのに、いろんな演技をしてるように見せるほどの相棒役者に。
だがこいつら特にプライベートは仲は良くない…。こういう所がすごく役者なんだよな。ピンポイントなら演技についていつか聞こう。ただ一度聞くとニタニタしながら長くなる。あいつ演技論なんてくそどうでも良い、うちと話すのが楽しんだ。や〇ちん俳優と全く変わらん。
なんだかんだで、檸檬が演技指導で呼ぶからくそ忙しいくせに、プライベート削って事務所に来る…。しかもライブもちょこちょこ来てる。あまりに来るから、それなりの席用意する羽目にいちおうちょー有名人だからな。あいつ堂々と公言してるのでオタ同士分かってるようで、そっとしてるけど。
おそらく同年代で一番合う男だが何故か一切噂にならないのが不思議でしょうがない。
「千葉さ、うちに一応好意をもとめてるのに何か一線引いてないか?」
「あ気が付きました?」
「長くなるならやめろよー」
「僕もそれなりに売れてきました。くるみんに誘われることも0じゃないか?なんて思えるぐらいは売れてる自覚あります」
「あほそれうちが若手の売れっ子につばつけてるみたいじゃないか。もっとその恋や愛ってのはさ…」
「もう付き合い長いですからね、知ってますよその純真さ」
「なら何故?」
「ふふ言わせたいですか?」
「お前勘違いしてない的確なストーカーだからな。君の事は何でも知ってるよってこれが冗談じゃないからな」
「まあ僕の演技って人間観察が土台なんですよ。その中で最もその対象で長いのは分かりますよね?」
「うちがお前を作ったの?」
「そういって良いでしょう。くるみんはいかにも遊んでるって表面を装いながら、内面は10代のうぶな少女。僕はこんなイメージです」
「間違いなく重度のオタの自分勝手な願望なのだが、笑ってしまえない部分がある…、話がずれた元に戻そう。で一線だ」
「ああ僕は何というかくるみんとやっちゃたら覚めちゃうんじゃないか?って怖いんですよね」
「お前変な所で重度のオタじゃないよな。そういう可能性持ってるのわかって考えてるもんな」
「まお互い様でしょ」
「だからなんでも君の事知ってるってドヤ顔でニヤニヤするな」
「ただね、僕はクルミンに関心を持ってもらいたいですが、僕が観察する側って位置は変えたくないんですよ。僕はくるみんに観察されたくないんですよ。僕を観察することで大きく変わりすぎるくるみんを観察するのはちとつまらない」
「お前ほんとうちのオタか…」
「僕はくるみんとの恋愛を求めてないんですよね。前はどうだったか?なら違います。そういう機会があれば?ただ知ってしまうと内面が分かってきて。自分の気持ちをより深く理解できたわけです」
「オタはうちの事が皆性的に好きだと思ってたんだけどな」
「それは違いますよ。前は違ったと」
「お前まさか以前はうちで自慰行為を…」
「さすがにそれは言いませんよ。聞いておいて、嫌うってのがくるみんだと知りましたから」
「本当に人の事じろじろ見やがってーお前自分の事は意外と守ってるよな」
「オタって皆意外とそうかもしれませんよ。自分が特殊な立ち位置なのは理解してますが、ある程度一般論かなと」
「実際お前事務所に入り浸ってるけどさ、プライベートそれ以外秘密主義だもんな」
「意外とくるみん防波堤につかってるかもしれませんよ」
「どうみても重度のオタだが、日本でも有数の天才役者なのは間違いないんだよな、正直お前の奥って分からない部分もあるよ。千葉胡桃恋人説一度も出てないんだぞ」
「一つぐらいはあるかもしれませんが、そういう所くるみん自己防衛うまいですよね」
「ネットの馬鹿話付き合うってほんとあほだからな。有名どころではほんと微塵もない。腹立つところも多いが、うち噂になっても仕方ないってのがある。あの映画自信満々で作ったんだよ。でも見終わって荒い点一杯見えて、これお前が主役じゃなかったら突っ込みだらけの冴えない作品になってた」
「そもそも最後捕まるのすぐ分かるのにこんなの繰り返すのあほすぎると監督にみられていた。それをすべて吹き飛ばしてくれた」
「2,3誤解がありますよ。1つはあの脚本または原案がなければ僕の演技はないと断言できます。あの作品で僕のインスピレーションが生まれました。僕人と上手く話せないんですよ。だから見る側ばかりになったのがありこういう性格です。そのせいで役者やってみたけど使いにくいってなってました。あの作品がなければ今の位置にいません」
「もう1つはあのキャラの土台にくるみんのあの映画があります。あれを見てないと出来ない役です。言われたことは僕も創作に関わるものとして分かるので、奇跡これが起きたんですよ。あらゆる要素が不完全に交わりあって完璧な作品が生まれた」
「奇跡の傑作か、お前あまり真面目になるな惚れそうになるじゃないかー」
「精神的な意味で?」
「そうだよ。だからニヤニヤするなー」
とても話しやすい…。互いに一歩踏み込めないのでそこが心地よすぎる。困ったな。
「監督ー、そういえばもうちょっと良い場所に移れないん?ついでに結婚は?」
「まあたとえ金があっても無駄に使わないよ。俺が金持ってりゃその金勝負って映画に使えるだろ?」
「本気?」
「分かってくれるかと」
「いやそれ結婚無理だよ?よほどの変な女じゃないとこんな男とありえない。今まで独身なの不思議に思ってた、それなりに出演でも絵になる顔だし、売れない舞台俳優って言ってもうち信じるよ。でもこの中身知ったらこのおっさんやべーーなって思った」
「一部そうしようかなと…」
「いや今のでももうあかん、実際額がとんでもなくて知った女別れるね…」
「なんでお前に心配されなきゃいけないんだよ」
「まあ何故結婚しないか分かって安心してね」
「うーんその割になんか変なだよな」
「千葉さちょと好きかも…」
「ええかなり驚いてるぞ、あいつ猫かぶったりしてないぞ本物だぞ?」
「うんうちが一番知ってる。ずっとうち観察してる変態。でもさあいつそれで手は出さないのどこか臆病なんだよね。そこが無茶苦茶つぼにはまって」
「ああお前恋愛怖いんだったな」
「あんな都合の良い男居ない。うちが待てといえば友達のまま10年待ってて大好きって言ってのける男」
「お前の理想だな」
「うん、もちろん今はやだ…、しかもさあいつと今すぐ結婚してもファン許してくれるような…」
「重度の胡桃オタだもんな」
「とりあえず放置で友達のまま、ああほんと楽…、そこでだよ可哀そうなのは監督だよ自分が紹介した若手に小さいころから可愛がっていた女の子取られるから」
「俺可哀そうなの?」
「うちが可愛そうに思えるのー、ただ今日聞いてこいつ結婚難しいと思ってなんか楽になった…、だから結婚のため家のためにお金使ったりするんだよ。ほんとこいつ…まじで可哀そうじゃない。ただ友達ではいてあげるからね」
「おせっかいな女ー、女って言ってるがな、お前と会った時お前子供だったぞ、たしかに綺麗な女で来た女だよ。でもお前自身があの頃の自分今と比べて大人の女だったと思うか?」
「ああ少女だね」
「そのイメージをずっと引きずっているのに、ことあるごとに結婚はする気ないが大好きってモーションかけてきてなんだかなーってなってたんだよ」
「だって監督千葉ほど都合よくないんだもん」
「世間じゃ多分恋人にしたいで上に来るんだろうが、俺に言わせるとくそ面倒くさい」
「あいつすごいよね。多分あいつもめちゃくちゃイケメンじゃないけど、女性人気高いよ。普段の無機質さ知的イケメンって思ってる女絶対いる。その男誰が見てもひどい扱いだから。でもさ実は監督より扱い悪くないんだよ?」
「そうなの?」
「まあ今日いろいろ聞いたけど、なおいっそう分かったやっぱ監督多少は抑えてくれてるんだよね」
「性欲って意味で?」
「いろいろ」
「ある程度はな、苦行ってわけでもないが、あれだぞ泥酔してる女チャンスとか思う男じゃ俺違うんだよ。その程度だよ」
「あいつそういうの無い。そこが楽。あいつも怖くて近づけないんだから。そのくせちょっとイケメンで売れっ子役者、こんな相手絶対いない」
「おめでとうが良いのか?」
「ああ後10年近くはこのままかもしれないからやめてーー」
「そりゃあいつの立場になるとおめでたくないな」
「違う互いに怖いからちょっとづつ近づいてるんだよーうわなんかうちら可愛いね」
「うぜーー」




