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 ミラシス連れて監督と話すことになった。


「監督ミラシスで映画取りたいけど、内容についてアイデアないですか?当然監督にとってほしいです」


「お金は?」


「引っ張れるでしょ?監督うちら知らないって事はないでしょ?」


「知らないって事はない。だがそんなすごいの?」


 そこからかよって色々見せた。


「なんでこんな事になってるんだ?」


「それが人気の恐ろしい点です。ただ以前から仕込んでいましたよ。監督は利用できそうにねーって思ってたから真面目に作品作り一緒に楽しんでました」


「お前どっちかと言えば不器用な方じゃないか檸檬の方がよっぽど」


「天才アイドルらしいですよ。アイドルに関することならね」


「確かにこれなら金は後からでもなんとかなるか、やりたいものとかあるか?」


「それパクリになるでしょ。以前から思ってたのですが、監督かなり優秀な文章のプロ用意したほうが良いですよ。監督アイデアは良いんですよ。でもその高いレベルに満足できるようにするための細部のやり取りが刺激弱くて、会話が下手とかじゃないです。監督が持つ作品全体の良さに比べて水準に達してない」


「生意気だな。でも俺たしかにそうかも」


「使えないかも?と思った細かい部分がそれで使えるようになるんですよ。ですが、全体に関しては低予算としては上位の監督だと思ってるから今日来てるわけです」


「ああ金のかかるセットとかの作品じゃなくてって言いたいんだな?」


「そうです」


 監督は一人一人と雑談のように話して大体のキャラをつかんでいった。


「バンドものにしかないか?」


「バンドですか?」


「本当はお前らメイン二人でやりたい。だがそのアイデア前回使ってしまったからな」


「もしかして主役桃姉?」


「ああ」


「面白い、それスポンサー許しますかね?」


「内容には口出さないのに厳選すればいい。どーせ予算あまりかけたくなかったんだろ?ハリウッドみたいな映像こるとやばいから、ああいう内容はなしでって」


 あっという間に原案が出来上がったが、もろ会話劇メインなので自分より書けるって知り合いの脚本家引っ張ってきた。


 本が出来て後は開始だったが、


監督「おい楽器なガチでやるんだぞ?」


「下手ですよ?」


「どーせ高校の文化祭だその水準で良いからちゃんと練習しました売れっ子アイドルってのを売りにしよう」


 会話劇主体でそこは前とは大違いで面白い。だがおかげで台詞くそ多い。これに楽器の練習ガチ…。もう売れっ子うちら時間配分大変大変、監督がいろいろ隙間時間で良いって割り切って予定より長期に撮影して何とか終わった。


 試写会を見た、この話、流れは未来の自分から曲が送られてくるって話で、これで中学生バンドが高校まで趣味で曲を演奏していく高校に入って主人公は、突然曲が聞こえなくなってしまう。その原因は未来の自分が高校生だったからて事。ただこれでスランプになった主人公は皆に打ち明けて全員の協力でなんとか作り上げて文化祭で演奏してエンドとなる。


 監督うちらのエアバンド映像の話で思いついたようだ。敢えてアイドルの楽曲も使わないでこれすごいな…。


「監督よく考えたらアイドル使って、そのヒット曲一切使わないってめちゃくちゃじゃないですか?」


「面白いだろー」


「だから低予算監督なのか…」


「お前なー」


「例のスポンサーの奴で行けるんですか?」


「ああ」


「じゃ後は客だ、大丈夫ですかね?」


「面白ければ良いんじゃない?アイドル曲聞きたいならライブ行けよ」


「まいったな監督ちょっと好きになってしまった。ママンと付き合ってたりとかしてませんよね?」


「なに、無いよ?」


「あまじだ、なにそのうぶな反応…」


「そういう監督もいるけどさ、俺は身の程わきまえてるから無理だよ」


「ちょっと待ってー決して応援してませんからね?パパと呼びたくないってのが話した目的で…」


「ねーよ」


「檸檬はどう?」


檸檬「ええ監督がお父さん?うーん…」


「だからねーって」


「パパとして一緒に暮らしてもいいランキングはすごい上位ですよ。ほんとこんなおじさんいないから」


「胡桃の評価高くてもな、肝心の岸田さんが」


「どう考えても嫌いじゃないですよね?」


「まーなそもそも前の映画昔の岸田さんの女子学生役がヒントになってるから」


 それなりにヒットした。問題は客が来るのは分かるが、その反応だ。これがかなり良い。ガチ演奏だし、作曲も桃姉だから。展開の刺激がもう1つ足りないと思ってたが、会話が面白かった。アイドルがアイドル曲を一切歌わないアイドル映画なんか悪くなかった…。


 ああこの数か月面白かった。うちやっぱ演技向いてる面がある。今回魅せるぞってほとんどやってない。だってもう不動のエース決定したから。昔みたいに作品作りを楽しんだ。そもそもこれうちのわがままみたいなものだしな。だんだん調子が戻ってきた。


 なんとか続けられそうだ。実を言うとやりきった。もう何もない。けど、続けていく中でまた考えれば良いやぐらい楽になってる。やばいうち10代より30代ぐらいの方が好きだ…。うち父親に飢えてるのか…。



「ああ皆集まってもらったのは、そのさうちはアイドルの恋愛禁止それなりに守りたいと思ってる。うちは偏見があって、男性層は性的にしかアイドルを愛せないって思って。その対価にお金払ってると見てる」


檸檬「ほんと胡桃の偏った見方」


「でさ、メンバーもさ含めてこれやっぱ嫌でしょ?だからばれなきゃ良いってここで宣言しておく。ばれたら解散しよそれぐらいの軽い気持ちで良いから。とにかく隠そうと頑張ってね…」


リオ「当分無いかなー」


みおちん「ちなみにその恋愛禁止って意識してなかったよ、もちろん私も当面考えてない」


桃姉「うちは一応事務所の娘なのでわかるけど、確かにないね」


「檸檬が不味いと思ってる。お前さー役者じゃん?良いのかそんな枠に縛られて役者の糧って経験だろ?」


「極端だよ何その演技のための恋愛って、私そう見える?」


「見えんな、君変な所でまともだもんな。でもさママんって遊んでたっぽいんだよな。檸檬聞いてないだろ?今男いるん?って聞いたら内緒ってはぐらかされたぞ」


「あれそれお母さんらしくないな」


「ああ交際はあっても結婚はしないけどって力説してた」


「うんやっぱりそうだね、まあそれなら好きにすればいいよ、まあ隠しておけばいいか」


「とにかくだ、発覚しても誰か追放じゃなくて皆でやめよ。そしてそれを非難しない」


 ああとんでもない事最後に言ってしまった。これうちを非難しないでって言ってるようなものだ。全くそんな気が無かったのに。皆に話したのはもうこの事忘れたかった。今はっきりわかる、うちあの時おかしかった。映画作って浄化された。


 やっぱうちの中にダークくるみんおるわ…。



 忘れたいのは確かだったが、あれからずいぶん経ったからZーONEってどうなったか?って見たらやっぱり売れていた。そもそもマイナーなネット番組だったけど出演した時点で売れてるよな。焼け起こすと困るからな。まあもしあほな事言ったら全否定しよ。それで片付くわ。


 どーして売れっ子アイドルが付き合ってもないのに、一夜だけそんな事するんだ?まともじゃないからあんな事したんだ。多少ビビってたが、全否定でそのまま終わるわ。こいつ何言ってんだ?ってなるよな。



胡桃「母さんやりきったよ。でもさまだまだやる気ある。治ってきた」


「どうして?」


「うちさーちょっとあの監督さん好きかも、でママんと付き合ってるの?って聞いちゃった」


「えないよ?」


「ああ悪い事聞いてしまったな、何それ??顔してる」


「意味わからないけど嫉妬なのそれ?」


「いや全然、うち自分が好きな気持ちとママンが結婚してパパになるのと両立できる程度しか好きじゃない」


「それ分からないな」


「けどうちそこでパパになるのは勘弁って監督さんに話した。今になると分かるうちさ、漫画とかで好きだからこそ踏み越えないで友達のままでいるってさっぱり分からなかった。今すごく分かる。怖いんだよ。パパになってそのうち嫌になるのが、それなら距離置いたまま好きでいるほうが良い」


「あれ私と違うわね、結婚=交際?」


「うんうちそうみたい。そうじゃないと距離取ったままで良い。後さうち大変な事気が付いたけど、10代より30代ぐらいの方が好き。でこれうち父親求めてない?」


「それ一致しない、けど確かにごめんね私のせいなのかな?」


「だからあまり言いたくなかったんだけどね。うちも一致しないとは思うんだよ。ただあの不安定さ覚えてるでしょ?」


「酷かったね」


「ブラッドおじさんにもいろいろ相談したら。おばあちゃんそっくりなんだって」


「ああ、そうだね父親云々はやめておこうね」


「ああ母さんの事病んでるとか言ってたけど、うちもあの時だけそうだよね…」


「ちょっとおかしかったよね、戻ってよかった」


「うんうちもそう思う。今ちょっと温かい気持ち。うちさこの家族好きみたい。おかしくなる前そう思ってたから安定してたんだな」


「まだちょっと」


「ああ分かる、それだけ治ってきたのうれしいんだよ。何のために生きてきたんだぐらい絶望してた。うちさそれはもう何十年も執拗に追いかけてきたからその反動が、でもさ分かったんだよ。その途中はほんわかした皆と過ごしてきたんだと。ああもう言ってて恥ずかしいよ」


「そうだね、その恥ずかしいのがいつものあんたよ」


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