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 相変わらず、ミラシスの話題は、檸檬が一番かっさらっていく。あのライブの影響はどうなのか?ならうち馬鹿だった。いくら箱大きくても、ドームじゃないんだぞ…。くそマイナーな小箱からずっとやってて、ちょい大きくなっただけやった。その人たちもライブ後もうちの魔法にかかったか?怪しい。


 手応えは感じてるから全く焦ってない。ライブにさえくれば自分の色に染める自信がある。ただPVですでに心をつかんでるおばあちゃんとはここが違うんか…。うちの母親おばあちゃんのライブ見た事ないもんな。今度暇が出来たらつれていかんとあかんな。


 あんだけライブやって呼んでない…。あれ苦行だと思ってて、頭回らなかった。うちのママん生おばあちゃん知らないんだ。近くなるのか知らないけどいつか見せてあげたい。


 そういえば桃姉の歌ってみたに逆導線が起きてる。檸檬の持ってきた層が今回の新曲見て、歌ってみたに流れ込んでる。再生数増加の時期が一致するからすぐわかる。桃姉独自で歌作ってるからそっちで固定ファンになってくれると良い。うちは基本王道の合唱スタイルで行くから多分持ち味でないから。



 そういえば完全に幼児の声を脱した檸檬が、今度は母さんと檸檬じゃなくて、檸檬が主で、母さんサブってアニメで声優やってた。あいつアニメの芸歴は長くないのでそこまで高くないのだが、母さんの助けか?ならそうでもない。金髪ちゃんが終わってしまったからな…。


 インパクト強すぎて次どうするんだろうな。あれでメインならな間違いなく本人にとって代表の役だ。ああそういえばうちまた放置されてない?もうアイドルとしては焦ってない。でもアイドルが演技してみた?のはやりたいのだが…。ああおばあちゃんの見る事宿題になって忘れていた。苦行のせいだ。精神的に疲れ切ってその期間あまりいろいろ進んでない。


 いくらでもうちの家にはあるからタップリみられる。うちの母さん商業的な映像しか、おばあちゃんを見る事出来ないからな。うちに対して病んでしまうの分からないでもないな…。ヤンデレうぜーって思っても、ちょっとは優しくしてあげるか。


 なんだこりゃ…。とにかく台詞が短い。たどたどしい棒演技ではない。でもこの短さ何か隠れてるだろうな。印象に残る、それだけ…。こりゃママんうちを使いたくないはずだ…。まてまてそれはおばあちゃんだ。でも、なんというのだろう。これなら出来そう。この気持ちがなんかもやもやする。


 多分いろいろ演技見て、これはやってみないと分からない。大半これ、その中で、これなら出来そうって感じた点。後身体全体でビジュアルがちょっと違うな。こりゃ何時になるかな。


 どうでも良いやって思った後、アイドルをやめた後って考えてしまった。うち擦り切れるまでやるつもりだけど、30ぐらいまでだよな。その後どうするんだろう?マルチタレントでもやればと思ってたが、うちって何より向いてるの役者なんだよな。


 アイドルと役者のどっちも向いてる顔。それ生かさない手はない。要は演技さえおばあちゃんを超えるものになっていけば。そもそもアイドルとして映像作品やりたいし、やっておいて損は無いよな…。ただ今度考えよう。これだけ頑張ってきたのにやめるのを考えたらなんか寂しくなってしまった。



 こういう時はブラッドおじさんだ。連絡したら即OK。あの人暇なん?


「胡桃今日はどうした?」


「こってちゃん会いに来ないと刷り込めないじゃない」


「ああ結婚したいとか言ってたな」


「なんでトーンおちるんー」


 膨らんできた胸をこってチャンに押し当てて抱えてる。可愛いなー、うちの胸刷り込んじゃるぞー。


「うちは年の差なんて気にしてないよ。こってちゃんも嫌がってないし、あそういえばこってっちゃん、うち覚えてる?」


「お姉ちゃん誰?」


「すごいショックやけど、あれ赤ん坊に近かったもんな。うちいとこの胡桃お姉ちゃんやでー」


「胡桃お姉ちゃんー」


「はーい」


 ほんと可愛いから、ぎゅっぎゅしておいた。


「でなおじさん、おじさんマザコンで、シスコンやん。だからこってっちゃんも多分うちになついてくれるはず」


 あれなんかメリーさんと二人で微妙な空気感。


「あれメリーさんシスコンしってなかったん?うちのおかん大好きなんやおじさん。溺愛してる」


メリー「ああいや知ってるよ」


「じゃ何この微妙な空気感、また秘密なん?うちもうこれ慣れたので追及はせんけどね」


ブラッド「うんまあ、それより胡桃なんかあったんじゃないのか?」


「あからさまな話題そらしやけど、ええよ乗るよ。うちな演技がどうも自信が無い。おばあちゃんの映像作品見ててなんかこれうちにも関係してる?と思ったからおじさんにね」


「それなら出不精の胡桃はスマホで済ませてるな、なんかあったんやな」


「話の流れは同じやから後でいうよ。なんかおじさん檸檬みたい」


 変な間があったな。


「まあおじさんだからな」


「うちにはさっぱり似てないけどね、つかー二人ってさっぱりおばあちゃんに似てないな。おばあちゃんのDNA弱すぎ。うちが生まれてなんか解決したけど養子やって言えばもっと世間受けしやすかったのに」


「それ僕が嫌なんだが」


「いつも面倒に巻き込まれてるやん」


「それでもね、後母さんがそんな事するわけない」


「ああせやな、おばあちゃんそんな性格じゃないよね。話の流れやったね、おばあちゃんって長い台詞あまりないけどなんで?」


「ああ確かにだから僕の所にか、おばあちゃん決して馬鹿じゃないぞ?ただ長いセリフだと記憶もイマイチでたどたどしくなる」


「あほやん」


「あほじゃない、努力家じゃないだけなんだよ」


「なんか妙にリアル。ぶっちゃけ長い台詞覚える面倒だったこれだけ?」


「そ、それだけ、でもな演技が不安定になるのはもうちょいややこしいんや。入り込めてないんだよな」


「台詞の失敗よりそっちが問題?」


「うん、胡桃も余所行きのもの言いぐらいするやろ?」


「するする」


「母さんの演技ってあの程度、場の雰囲気に合わせてアイドルくるみを映像作品で見せてるだけ」


「つかいにくー」


「本人からめんどくさーって聞いたから間違いないぞ。演技の方は外から見た意見で多分野薔薇も同じように思ってる」


「せめて台詞をしっかり覚えれば入り込めていたかも?」


「そうなるまさに悪循環」


「でも意外に数多いよね」


「それだけクルミンズが売れてたって明かしだ」


「なんか嫌な芸能界の事情だ。演技について考えていたらアイドルやめたらうち何するんだろう?ってなってね」


「ああそれで演技が不安で」


「母さんはうちが役者向きの顔だってずっと言ってくれるから。あの人演技よりまず顔って変な人だから」


「そうでもないそれ分かる。例えばアニメなら美男美女でもおかしくないだろ?モブでも美化されてる。これおかしいだろ?」


「おかしい」


「実写もそうなんだよ。実写はまだましだけど、それでも画面の中の顔面偏差値一般的なものと比較するとくそ高いと思うぞ」


「でもアニメほど酷くないよ」


「だがな、じゃ顔の悪い人ほど演技がすごいのか?」


「無いね…」


「そういう顔が内容的に求められてるからで演技ってよー分からんよ。だから野薔薇言ってるんだろうな」


「うちも頑張ればなんとかなる?」


「ちょい母さんが死ぬ前の話をするけど、母さん復帰の妄想を描いてたんだけど、その時さアイドルがだめでも長い台詞覚えて役者もやるって言ったんだ」


「うわーどう見ても美談だが、うちからすると死ぬ気なら可能だよ?って言われてるみたい」


「まあそうだな、そこが母さんと決定的な胡桃の違いだから」


「おじさん結論は先延ばしで良いかな?」


「当たり前だ強制しようとこの話したわけじゃない」


 帰ってからおばあちゃんの演技見てた。作品としての面白さは無視してひたすら分析的に見てた。気が付いた、しょぼい演者であるおばあちゃん、これだけの数をつたない演技ながら一度も作品を台無しにする演技をした事がない。


 おばあちゃんの気持ちわかった気がする。たまにすごいのあるが、全体では支配力が弱いんだよな。これ本人大半つまらんわ…。いくつか目を見張るものがあるから、クルミンズ人気だけで起用されたわけじゃないな。ああこれうちしか分からんな…。兄妹気が付かんはずだ。


 なんつかー頑張ればできそうだな。頑張るのが嫌だが…。


 うちのために皆が働くように学芸会動画を作ることにした。これならうち頑張れるー。最初はうちの得意な短く少ない台詞で。んで、基本学園もの脚本は適当。檸檬やる気にさせるため男装させる。これなら良い練習になるだろう。まあ狙いは爺いイケメンだからな。


 初めてなので食いつきが良いようにキスシーンでラストすることにした。うちのファーストキッスやで。脚本が適当なので、ショートで作ってメイキングクソ長くした。こっちがメイン。これトーク動画。


「ぐへへ妹がファーストキッスじゃー、しかし君やはり男装似合うなたっぱがあればな。そこだけ可愛い」


「ここまでやる必要あったの?」


「めちゃくちゃある、だって実際は姉妹女同士でちょっとインモラルじゃん。でも演技なのでってこういうのが虚と実と言う創作の本質に迫れるんだよ。後君のため」


「え?」


「いずれ来るだろ、その時妙にうまかったら男居るんじゃない?ってアイドルとしては困る噂がでそうだ。姉とちょくちょく練習していますってもうこれアイドルとしてはちょー優良回答」


「じゃ男女逆転もやらないと」


「それやだーうちにじみ出る少女っぽい可愛いオーラが邪魔するんだよ。たまにそういう男装の人いるんだよな。あれすごく可愛いのに男装だとイマイチやなって」


「可愛い男子もいるよ?」


「いるよな、いずれ課題ね。そもそもさ世間に君意外と端正な顔立ちと知ってほしくてね」

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