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 帰ってきて

「あのさ檸檬、おばあちゃんの少女性って気が付いてる?」


「うん分かるよ。お母さんが好きだからね」


「あああの人いたか、あれ計算でやってると思う?」


「それはお母さんより、ブラッドおじさんが良いね」


「なんで?」


「個性に根差すものだから計算されたか?分からない表に出た姿しかお母さん知らないでしょ?お母さんの発見ってすべて胡桃からだよ。その胡桃が分からないもの分かるわけないじゃない」


 メールして都合よい時間っとか書いたのにすぐスマホにかかってきた。


「胡桃なんだ?」


「あのさ、おばあちゃんって少女っぽい顔を時折見せたでしょ?あれ計算だと思う?」


「無いな」


「なんで?」


「馬鹿だもん」


「何気にひどいよね」


「素の顔知ってるから、計算でやってるのが分かる部分がちょくちょくある。それを見ててどれも単純なものしかない。あのレベルを計算でやるならアドバイザーがいないと無理だ。母さん交友関係狭い、社長はそういうパフォーマンスの細かいのは口入れない」


「そっかあれ天然なのか」


「万が一僕の知らない人間関係があるかもしれないけど、よほど親しくないと一回アドバイスされただけであんなの身につかないよ。確率的には天然でやってるだろうとなる」


「じゃうちも勝手に出るかな?」


「何故僕に聞く?檸檬とかの方が気が付かないか?」


「だってもうずいぶん大きくなったけどうち少女だもん普通に…」


「言われてみると、その時が来たら分かるしか言えないな」


 まそうだな、その時が来たら考えよう。リオが思わぬ拾い物で最強チームの手ごたえが出てきた。そもそも個性のてっぺんならうちと檸檬で通常のアイドルグループで十分だしな。つかー姉妹なのに本当に個性と言えるほど似てないからな。桃姉はなんとかなると思うから本当にみよちんだけ。


 絶対みよちんを福袋の中の1つにしないぞ。どうにもならない現実としてそれは事実。そいつをなんとかしてやろうじゃないか。桃姉って最強の中継ぎぐらいはいけそうと見てる。地味って感じだが、まず一定水準のうまさがないといけない。これが顔面なんだ。基本アイドルグループに下手糞はいない。


 たまにいるが、しこたま数が多い時だけだ、5人でそれは苦しい。男性アイドルはたまに一般人が混じってますよーーって人がいる。誰とは言わないが、あのレベルを女性アイドルで見つけるのは難しい。いないとは言わないが。


 平均に過ぎないのに、何かすごく劣った存在に平均値が見える。それがアイドルの顔面の本質。


 おばあちゃんはアイドルとしては成功例だが、アイドルグループとしては失敗例だな。だってあんなひどいセンター絶対主義のグループ居ないもん…。それに近いのはリオがセンター一人って例だな。これは結構ある。性格次第だろうな。この性格がくそだからなおばあちゃんは。


 似てるんだったな。あくまでアイドルグループとしてはね。マウントばばあだからな。うちは長い不遇時代ですっかりそれコントロールできるようになってる。チームのためにならんならひっこめれる。ただあのマウントばばあが絶対エースの魅力を生んでるのも確か。


 良いピッチャーは大半俺様って言われるからな…。あの理屈がもろ当てはまる。びっしとせなあかんところはあかんで、うちについてこい高みにつれってたるぐらいは言えないと。それでもうちはクルミンズを認めない。うちはチームでおばあちゃんを超えるんだ。



 隔世遺伝の話見てる。眉唾物だと適当に見てたけど、意外とあるんじゃないか?と思えてきた。うち手に取るようにおばあちゃんの心理が分かる。家族の誰よりも。これ意外とあるんだな。父方のものが母方のものを抑え込んでしまう。


 もろ爺さんと似た二人がそれ。うちの父は何ものか分からんけど、こいつがママんの父方に抑えられていた母方の遺伝子を開放するんだ。ママンよりうちが似てるってありうるんだな。眉唾よりはましになった。瓜二つはよー分からんけどね。うちまだがち少女で全盛期のおばあちゃんとは同じじゃないからな。


 皆がやれる行けるっていうから乗ってやってるんだー。ぐらいは気楽にやってる。



「おい檸檬」


「何さー」


胡桃「うちは努力って言葉が嫌いだ。努力ってのは結果を出すために工夫することを諦めて愚直にやる姿勢に過ぎない」


「うんそれが正しいとして、胡桃の場合は何言ってるの?ってなる。それ努力して結果が出ない人が言う事でしょ?最初から努力しない人がめんどくせーって言ってるのかっこ悪い。お分かりお姉さま?」


「全くその通りだー」


「諦め早い」


「反論する努力を諦めた。もうめんどくさいんだよ来る日も来る日も大きな変化のないライブを繰り返す日々が」


「このスケジュール決めたんあんただからね!」


「ママンみたいに檸檬が切れた…、最初はやる気満々だったんだよね。ここでさ駄目な子は本当にやめてしまうけど、普通の一般人根性のうちはぐちぐち言いながら最後までやるから愚痴に付き合ってー」


「めんどくせー」


「言葉が荒れてますよ優等生ー」


「それか私への不満は」


胡桃「君頑張りすぎるんだよ。うちがリーダーで本当に良かった。ブラック企業の社長さんだよ」


「うちは弱小だからその気質はあるよ」


「ママん社長令嬢から乗っ取る気だからな」


「桃姉やりたいって言うなら良いけど、お母さんに譲るんじゃないかな」


「俺の屍を超えていけ企業は本当に疲れる…、そういえばさあんまりやると飽きられない?」


「でたでた自分が辞めたいだけの理由探し」


「本心だよー」


「だから箱の大きさ抑えてるんじゃないの?」


「でかくして短期間で終わらせようよー」


「それもあんたが言ったんじゃないー」


「思いやりがあるからね。いざやると全く何が安全策だよ…、我ながら飽きた人間を増やさない工夫にあふれてるよ。馬鹿野郎過去のうち。わざわざ苦行期間伸ばしやがって、君が根を上げたら、頑張れぐらい言ってやるんだうちは。今なら分かるぞ、才能のある人間の中で努力不足で落ちてしまったのが、才能がないから努力しかない人は頑張れるんだ」

「君みたいにどっちもあるうんざりするやつに最終的に負けてね…、うちは思うんよ。君みたいな人間は落ちこぼれそうになってる人間を勝手に落ちろと見捨てるのじゃなくて、どうやったら落ちないで済むか?考えるべきなんだよ」


「私だってそこまで余裕がないよ」


「だよねーだからへこたれて休憩してるうちがやらないとねー、君他にもいろいろやってるもんね、まあうちも人気モデルやけどね」


「基本恵まれた持って生まれた顔使うだけで、時間を押した生活してはないよね?」


「ライブと近いならやめたくなる…。そもそもうちこれ高2まで続くのか?って考えてアイドル忙しくなったらやだなってなった」


「何か最初から頑張るの放棄して、疲れるならすぐやめる計画立てるのがすごい…」


「うち本当に競争社会って向いてないの…、おばあちゃん途中で死んでなかったら、面倒になって空中分解して辞めてそう…」


「あんたの存在故人も貶めてるよ」


「スーパーアイドルの先なんてこんなもんさーーー、必殺技出すぞ、うちさ頭脳労働が得意やから肉体労働向かんのよ」


「外見だけしか取り柄のない人間が体使わんと意味ないでしょ…」


「顔も肉体か…」


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