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幼児の声って意外と本職の声優さんがやってしまうから仕事がない。だけどネット番組の企画で、大人の幼児声声優と本物の幼児声声優を中の人を呼ぶイベントがあって檸檬行ってきた。あまり予算掛かってない企画なので、うちらも現場について行った。
暇なん？いややる事いっぱいあるよ。うちはどんな時でもコネ作りを欠かせないねん。顔見ながら聞けばすぐわかる。うちの檸檬ちゃんやっぱガチ。でも面白いのがあって。出来る限り低く出して幼児らしからぬ声って演技をやったらものすごかった…。
大人の声優さん上手いよ。そんな声出るんかってやってくれる。だが檸檬だ。皆ビビってたよ。見たかこれが天才子役じゃってプロを驚かせたのにちょっと満足して番組が終わり現場を後にした。
「檸檬あれすげーじゃん」
「そう？まだ子供っぽいけどな」
「でも声が大人に変わってきたとき使えそうって思ったよ」
「ああそういう見方もあるか。桃姉歌だとたまにあるよね？天才子供歌手って大人みたいな声ときたまだすよね？」
「うん、歌ならちょくちょくある。あくまで一部だけどどこから声でてるんだ？って子供がやるから悪魔みたいな声でるよね」
「桃姉すごい表現だね。アニメとかでたしかにあるね、子供に憑依した悪魔が大人の声を出すって」
「でもアニメ難しいんだよね。声の出し方が大きく分けて３つぐらいあると思う。舞台、実写、アニメ。アニメってこの間ぐらいの妙な声の出し方なんだよね。私それはやってない。今回初めてやってみた」
「どうちがうん？」
「舞台は単純に声が物理的に遠くに聞こえないといけないように出す。実写はどっちかと言えば普段っぽい。問題はアニメ、何かあれ普段の声と違う。私も幼児声だけど意識して周りの人と変わらないようにって力入れてる。ただ子供の声とと大人の声って声量が圧倒的に違うからね」
「何故そうするかが分かってない？」
「そそ、どうやって？はアニメや現場で分かるけど、何故は聞いたことないから。大人声優としてやっていくならいつかしっかり聞いてみるかも。演技自体は言われるけど、声はあんまり私にあれこれ言わない。自然な子供の声拾いたいのかな」
狙いは当たったと思う。これも一応子供企画の一つだと思う。声優番組に出た事で、若い層のオタが檸檬に興味を持ってくれた。中の人がむちゃ可愛いからね。むしろ顔出し番組のほうが檸檬は強いんだよな。これぞソロでミラシスへの導線を作る作戦の１つ。
何故わかる？番組に出てから明らかに全体的に配信の視聴者数が増えてるからね。見てろよ、後３，４年後が本気の勝負の年だから。それまで集客活動に徹する。本来こんな気の長い事やらない。うちの事務所皆、うちのピークが後なのを確信してるから。
もうくるみ教って言って良いレベル…。うちのママんが熱狂的信者なので。うちのママん母親としてはおばさんにそういうの持ってる。おばあちゃんはだから偶像崇拝化しやすい。くるみおばあちゃんガチアイドルです。世間をくるみ教で染めたいって本気で思ってるカルト集団なので…。
教祖がコピーなんてやらないぞって駄々こねないのは、この人たちコピー？馬鹿言うな超えるんだよってガチ思ってるから。胡桃伝説のその先をって思ってて、コピーなんてぬるい立場許してない。そのくせ全くの自由でやらせるから変な連中だよ。
ブラッドおじさんは持論が多いのだが、あの人科学者のくせに妙にその辺りオカルティック。思い込み激しい。皆でいじると劣化コピーにしかならないから、ＤＮＡを信じろって放置らしい。世界でも有数のＤＮＡの権威の人が信じろだからな…。
ブラッドおじさんは大変失礼なのだが、うちはアイドル以外ぱっとしないから逃げられないから良いのだって力説してる。あの子はアイドル以外居場所がない戻ってくるから放置して良いからが持論。いやー好きでやってますし、アイドル以外出来ないのは不器用なのは自認しています。
でもうち檸檬が比較対象なの知って、世間一般ではかなり優秀と知った。うち自身がいつも檸檬意識して気が付かなかったのが盲点。ただ今更気が付いても遅い。もう楽しさ知ってしまったので引き返せないのだ。あいつ基準にしたら大半の家庭の子育て多分失敗する…。
そもそもすべての根底にブラッドおじさんがいるのだが、あの人世界的偉人と比較して自分はそれほどじゃないって思ってるので、基準がすべておかしい。そのおかしい基準でうちの家庭すべて回ってる。最近までうち自身気が付かなかったけどね。うち知らずにちょーきつい重力下でトレーニングされてきたみたい。
大体いつも檸檬がそばにいるから。うちが真実を知るのを邪魔してきやがった。あいつ命令されて監視してたわけじゃないからこんな事気が付くわけがない。
そもそもだ、僕はノーベル賞が取れないって姪に本気で懺悔してきて、それ無視してもうアイドルなんてやらないぞーなんて言えないよ。あの人勝手にやってるんだけど、そんな馬鹿な理由でノーベル賞取りたいって思てるおじさんも妹と同じく熱狂的くるみ教ですから。
は〇ないっていろいろ応用が利くな。すげーお馬鹿なおじさんの悩みが、なんか文学チックなタイトルに見えてくる。
「ママんー」
「最近それ好きだね」
「飽きたらやめる、ふとした時復活するかもしれんけど」
「やっぱ檸檬にあんたの真似むりやね、ほんとやってる根底は誰でも真似できるのに、そのあほみたいな思い付きはあんたの強い個性よ」
「ほめてる？けなしてる？」
「どっちもー」
「ママんは病的におばあちゃんの崇拝者やけど、再来と言われるうちへの扱いがかなり雑なんよね…」
「私も自分で不思議なんだけどね」
「せや本題忘れてた」
「やっぱ思い付きで後先考えずその場その場で話してるわ」
「話してたら後の事は思い出すから良いの、たまに忘れるけどね。本題ね、ママん嫌がるかもしれんけど、うちと檸檬の父親違うと思うやん？」
「その話？」
「まあ聞いて、同じもありうるわ遺伝のばらつきちゃう？」
「私の黒髪が強く出た？」
「そそ、檸檬の父親が外国人の血を引いてるのは間違いない。でも私も無いとは言えないでしょ？」
「ああそういう見方もあるね」
「ママんこれあんまり好きじゃないと思うから、もうやめておくよ」
「良いの？私あなたに責められても言い返せないんだけど」
「良いよ、私あまり気にしてないもん」
「何素に戻って」
「これもリアルなうちやで、普段ふざけてる子が真面目になる時特別感あるし可愛いやん」
「これが色気もないのに、男を惑わすという皆が言ってるやつか」
「別に狙ってないけどね、そんな風に見えるかな？ってね」
あんまり父親の事気にしてない。母さんが聞いてほしくないのなら理由があるんだろう。良い子の檸檬によく似た母さんだ、悪い事は大概おばあちゃん関連だろうって、それにうち似てるんかいー。まあ基準がおかしいは母さんも気が付いてたが、うち性格はほんと驚くほど普通と言われてるわ。悪い人じゃないんだろう。
神様と言うミステリー作家よ、お前のたくらみはミスリードと見破った。あまりに似てないうちら姉妹から父親違うんだろうなって思わせる神様と言うミステリー作家のミスリードやったんや。名探偵胡桃ってなんか可愛いなー。自画自賛？だってうちは自分が可愛いと自覚すると先祖への孝行に繋がるのよ。
その原因は間違いなくおばあちゃんや母さんだからね。自分で可愛いって自覚してご満悦より、ありがとうご先祖様って感謝してる孝行心なのよ。なんかあって自分可愛すぎって出てしまったら、これ言い訳に使おう。ただうち自分で自分の事そうも可愛いとは思ってない。
おばあちゃんの子供版なので、あれと比べられるので、まだ本気出してないだけって連中と同じなのよ…。
いつか覚醒すると信じて疑わないうちの連中の中で育つと絶世の美少女も自分の可愛さに自信持てなくなるのよ。古参のうちのおばあちゃんのドルオタも信じてるからね。うわくるみ教思ったより信者数多い。多分連中、ちょっとぐらいうちが理想の姿と違っても、気を遣うだろうな。
それはそれでなんかやだよなー。
