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「大変な事を発見してしまった」
「何?胡桃」
「チャイドルは死語だった…」
「良かった私達多分公共の場では言ってないから」
桃子「確かブラッドおじさんが言い始めたのでは?」
「30前でもやはりおじさん、危なかったね、今はジュニアアイドルらしい」
「じゃチャイドルが消えたのは言葉の方?」
「いや、実際減ってる、ただ言葉は絶滅したけど、低年齢アイドル自体は絶滅はしてないみたい。うちら正確にはフライングアイドルやね」
「何それ?」
「ターゲット層を狙ったわけじゃなくて、特にうちのピークをかなり後に見積もって早くスタートしすぎましたわってアイドル」
「それ需要がないって事じゃない?」
「うん、皆に可愛い可愛いおだてられて本当の魅力出てくる前にデビューしてしまいました。あのアプリ見たら、あのターゲットの層を今相手するの無理。でもフライングだけど失格ならなかったのでもがきましょうってのは頑張ろうね」
「胡桃子供としても可愛いと思うけどな…」
「事務所が性的に成熟したうちを求めて売り方迷走してるんじゃー」
「エロエロな胡桃想像できないけどな」
「それはうちも同じ、アプリやおばあちゃん見ても、本当にこれなるんかい?って疑惑は常にあるよ」
「3人でソロ活動ができるうちの取柄見つけた」
「何々?」
「うちってすごい美少女なんでしょ?ローティーン向けのファッションモデル出来ない?」
「桃姉なら可能だけど、私達鯖読んでローティーンだよ?」
「その下の需要は?」
「ファッションモデルではないね…」
「相談だけしてみる」
その前にネットで調べるとうちの年でもあるじゃん。後は事務所がつてあるか?だな。
「ママーー」
「胡桃がそういう時おねだり時間だよね」
「うん、うち大変な事に気が付いたんだよ。うち可愛いでしょ?それ才能だよね?」
「そうね」
「皆ソロ活動があるじゃない?私も武器を生かしてやりたい。モデルの伝手ない?」
「なるほど考えたね」
伝手ありました。華々しいものじゃないけど、うち最低限落ち着きのないガキじゃないし、すでにプロのジャリタレだしで、周りのガキと違ってました。あれこれ意外に美味しい?よっぽどアイドル活動のほうがきつかったぞ。後数年すれば芸能人への道につながる人気美少女モデルも可能になる。
おおうち意外と今でもオーラあるじゃん。ただ本格的にアイドル活動のプラスになる道は遠い。そもそも年齢的にその手のあこがれのモデルさんにはなれない。そもそも伝手あって当たり前だ、アイドルとしてさんざん写真撮影したじゃないか。
くおーなんだこのモデルとアイドルの違い…。もうやり始めて長いのに、やっぱアイドルって何やってるか?よー分からん連中だわ。思春期に向けたジュニアの看板外したアイドルのために後数人確保しないとな、かわいい子いっぱいいるから、コネ作っておかないとな。
歌方面子役方面?いや子役ってマジであかんのだよな。あの子らって選ぶ側が顔面より演技で、だから大人になってこじらせる子とかいるのかな?そもそも子供の時の顔面がどうなるか?の問題も多い。うちもそこは皆が言うから安心してるだけ。ただアプリはちょっと安心できるな。
うちの檸檬ちゃんかなり可愛いかも。今度ビジュアル主義のおかんを誘って将来のメンバーあさりしてみよう。