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ポインセチア・ノート:Φ  作者: 紫音
3/4

アイビーの報告書1

ある疑問が浮かんだ。

それは「時空間の捉え方は間違えているのではないか?」だ。


時空――まあ、時間で良いか。

時間は過去から現在、そして未来に流れる。

これが、古来の考え方だ。


専門用語では「時空連続体」と言う。

時空が連続している。普通に生きているならそう感じているだろう。


しかし、時として未来から過去に流れるケースをオレは知った。話すと長くなるので、ある思考実験をしよう。



例えば、完全なる予言者が「善を象徴する女と悪を象徴する男が戦い、そして多くの犠牲を生む」という予言をしたとしよう。

この予言を男に知らせたとする。男は涙流して、改心した。改心した事で、男と女は仲良くなり犠牲者を生まなかった。


こう聞くと、ハッピーエンドに見えるだろう。

しかし、問題が一つ残っている。


完全なる予言はどうなるのか?

絶対に外れない予言が外れた事になる。

そうすると、どうなるか。


改変された未来の情報が過去に流れる事となる。そして、過去が改変される事により、改変される筈の未来に影響が起きる。


その繰り返しで、未来が思わぬ方向へ進む。つまり、世界は――。

おっと、話が脱線したな。



この様に、未来改変で時空が別時空に影響する事から「時空連鎖体」とオレは呼んでいる。


時空連鎖体を研究する事により、この世界の秘密が明らかになるだろう。

そして、ポインセチアノート問題も――。

カルミアへ


読まずにこの書類は破棄してくれ。

頼むよ。

まあ、破棄しないんだろうな。知っているよ


アイビーより

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