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エピソード13


 カインに連れられ来た場所は辺り一面、火と溶岩で囲まれた洞窟だった。


(熱い……)


「森子ちゃん!熱いよねっ……!」


「はい……」


「それなら、これを使って」そう言って渡されたのは癒物にしか見えないモンスターだった。


そのモンスターは私の周りを埋めつくすようにくっついてきた。


そして、今までの熱さは感じなくなり、何事も無かったように今度は少し寒くなった。


「ナノン、シャム、アレッツ、スー、モナフィカ。森子ちゃんをよろしく」


そう言い残し、カインは洞窟の奥のほう(向こう)に行ってしまった。



 その頃、カインは目前に火の鳥がいる場所にいた。その鳥は頭から羽まで火で覆われており、足だけが燃えていなかった。つまり、普通の鳥の足だ。


カインはどこが急所かを見極めていた。火の鳥・クワァラージャックは威嚇状態だ。


果敢に水属性攻撃で攻める。だが、一撃も当たらない。


“ファイアーボール”


敵の攻撃に足でける。


「アクアレインボー!」


少しだけカインの攻撃が効いたようだ。炎が消えかかっている。


だが、まだ倒してはいない。


“ロスト・オーバー”


「がっ……」カインはこの攻撃で地面にのたれ転んでしまった。


敵はかなり強い。しかし、森子を連れて来なかったのは良い判断だった。何故なら、森子は木属性だからだ。火属性相手だと一発で死ぬだろう。死ぬといっても本当に死ぬのではなく、戦闘不能になるだけで、癒物に癒されれば復活は可能だ。


と、そこでカインはYキーを押した。氷属性の癒物で先ほど森子に渡した癒物は水属性だ。氷属性の癒物を召喚した。その名はスノーメタルと言った。


スノーメタルとの合体魔法で「アイススクエア!」と唱え、クワァラージャックにかけるとみるみるうちに小さくなり、鳥の癒物がドロップした。


「あ、これ森ちゃんにあげよう」


(森ちゃん大丈夫かな……?)と心配しながらカインは森子の元へと向かった。



森子はその頃、癒物達とすっかり仲良くなっていた。シャムは冷たいのに猫のような毛に覆われており、品が良く、美しくて、スーとナノンは水で出来た氷の羽が光沢で輝いており、とても綺麗だった。アレッツは男らしく、水色の体で、たてがみが特徴的だ。そして、モナフィカはわたあめみたいにもふもふだった。


「あぁー気持ちいいっ……!それに可愛い。」


癒物に癒されまくっていた。


森子の癒物はコリーナは火属性、ソヨーテは木属性、ルラは闇属性だった。ソヨーテと一緒に闘ってもよかったが、まだ育てたばかりで育っていなかった。それに森子が木属性だと戦闘的に不利な為、危ないだろう。

ルラは闇属性であり、体中が紫色である。コリーナとソヨーテは茶色だ。


 「森子ちゃんー!僕、倒してきたよ」笑顔で自慢してくる彼には鳥の癒物が隣にいた。


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