エピソード1
残業、残業、残業。本当に脳内ではその言葉でいっぱいだ。
今日はどっと疲れた。
帰る途中、眩暈にも似た感覚に襲われた。過労、だ。そして、私はどうする事も出来ず、その場に倒れこんだ。
目を開けると、そこは青かった。壮大な大地が広がっている。何やら動物(?)が私の耳元を通り過ぎた。
そして、顔面に向かってきたので、「ひゃあ!」と言いながら、思いきり殴った。
その見知らぬ動物は目をくるくると回して気絶しているようだった。細かい事はいいと考えた私は、目の前に城のような建物があったので、大きな建物へと入っていった。
入ってみると金髪の整った容姿のイケメンが門の前に立っていた。その人を見た私は容姿に惹かれ、ときめいた。
「やあ。貴女の名前は?ここはノインシュトレイン帝国。私はオズ。よろしくね。」
「私は木林森子36才、会社員です。社内で酷い扱いを受け、苦しいんです。どうか助けて下さい。」と助けを求めた。
そして、さっき殴った動物もついて来た。
「その子は…」とオズは言った。
「知っているんですか?」
「その子は癒物といってパートナー、いわばペットのようなもので、親愛度を上げる事が出来る。貴女はこの土地にいる癒物と旅することになった。」
「そうなんですか…」私は引き気味に了承してしまった。
そうして、癒物ともふもふまったり(?)生活をこの土地で何年かすることになる。そして、イケメン達と恋に…。なんちゃって。