宇宙の図書館長 3
先ほどのように
眩しかったですね~
「もう戻りましたよ~♪」
わたしの声に
恐る恐る目を開いたトモエ君は、
言葉を失いますね~♪
いいですね~♪
若いですね~♪
わたしは カノに話しかけますよ〜
「カーーノーー♪」
「お、ナニソレェィ!!」
「?!先生!!?
あれ?!
カ…カノさんが笑っています。
カノさん… カノさん…!
あぁ、よかった!
あんなに思い詰めていたから
どうしようかと・・」
♪
ふっふ~~ん♪
なにやら、
トモエ君が興奮していますね~♪
「おーいカノじぃ~
いつものあれ〜やってお〜くれ~♪」
「任しとけぇ、相棒!」
そういって、
陽気なカノは ニカッと笑い
どこからともなく
大きな楽器を出して
勇ましい音楽を奏でるんですね~♪
ジャジャジャジャーーーン♪
♪
ふっふ~ん♪
トモエ君は、
状況に着いてこられてないですね~♪
「ところで、ナニソレェ~、
あの若ぇ奴は誰だ?
見かけねえなぁ」
「え・・」
おっとっと。
このカノは、初めてでしたね~♪
「オスカさんのお城の
護衛魔導士、トモエくん。
わたしの可愛い教え子ですよ~♪」
豪快なカノは、
楽器が手放せないから
自分のところに近づくよう
トモエ君を呼び寄せましたよ~
「よう。
どっから連れてこられたか知らねぇが、
あんたも大変だなぁ。
俺はカノってんだ、
よろしくなぁ。
産まれてすぐ
親を亡くして行くところのない俺を
こいつが拾ってくれてなぁ、
それからずっと
俺ぁこいつにこの宇宙全部の
星の温度調整を任されてんでさぁ。
なぁに簡単よぉ、
火の加減でマイナスから何億℃まで
自由自在なんだからなぁ。
星はいいな!
最初は胸糞悪ぃ地味な仕事で
気に入らなかったが、
今となっちゃ
俺の生きがいってもんだ。」
「はぁ・・」
「あとは、
ナニソレと交わす酒が旨けりゃ
最高ってもんよ!がはは
あんちゃん、
こいつぁいけ好かねぇところもあるが
見る眼だけはあるぜ。
しっかりやんな。」
カノのこういう
職人肌で面倒見がよくて陽気なところ、
愛らしいですね~♪
「はぁ・・」
トモエ君はまだ状況を
飲み込めていませんねぇ~♪
おやおや?
コソコソとわたしのところへ
念を飛ばして話しかけてきましたよ?
サイキックですね~
いいですね~♪
(先生? どういうことでしょうか・・)
ふっふ~~ん♪
♪
「カノじぃ~テンポあげちゃって~♪」
「あいよぉ~」
♪
カノの奏でる音楽は、
気分が上がりますね~
本にはない楽しみが
ここにはありますよ~♪
「トモエく~ん♪
答えはわたしが言うべきかな~
それとも
君が探し出してみるかな~?♪」
「え・・」
おっと、
トモエ君は少し迷った素振りを?
・・えぇえぇ、隠しましたね~
隠せてないですね~♪
若いですね~♪
「行ってきます・・!」
いいですね~
筋がいいですよ~♪
「はぁ~~い♪」
トモエ君はすぐさま、
どこかへ飛んでいきましたね〜
いいですね〜♪
伸びる子ですね〜♪
♪
カノの熱い音楽が
盛り上がってきましたよ〜♪
♪
ラストは〜
わたしもっ
熱く ポーーーーーズッ!!
「「はっ!」」
いいですね〜
決まりましたね~♪
さいっこうですねぇ~♪
「ところでナニソレ、
何しに来たんだ?」