宇宙の図書館長 2
あたりは一瞬眩しくなりましたが、
すぐに元の明るさに
戻りましたね~♪
フラッシュ フラーーシュ♪
♪
目を開いた二人は、
驚きを隠しませんね~♪
本にはないですね~♪
「ば・・お前、何してんだ!」
「せ、先生?!何をしたのですか?!」
うろたえる彼らをよそに、
わたしは踊りますよ~♪
♪
彼らの反応は、
本には書いてありませんからね~
いいですね~♪
楽しいですね~♪
踊りながらわたしは
カノに言いますよ~
「ほ〜らほら、
爆発前の姿がありますね〜
なぜですかね〜?♪
せっかくだから
もう一度やったらいいじゃな〜い?♪」
「ふざけるなっ!!
俺はこの手で 星を殺したんだ。
変えられない事実なんだぞ!?
宇宙裁判にかけられる程のことを
したんだ…
いくらお前の権限でも
取り返しはつかないぞ!?
どういうつもりだ!」
ふふ~ん♪
もちろんカノは怒りますね~♪
面白いですね~
「おや~
あなたは裁判をして、
お縄になりたかったですか~?
余計なことをしてしまいましたね~♪」
「仕方ありませんね~」
元に戻しましょうか~
なんて言おうとしたら、
トモエ君が止めるので
大人しくステップを踏みますよ~♪
「ナニソレ先生、
これはどういう・・・」
「いいですか~?
ではこれは授業の
一環としましょ~う♪
実践の中でしか
本物は学べませんからね~ん♪」
「おい、ナニソレ!
俺を授業に使うな!!」
カノは怒っていますが~
わたしは気にしない主義で~す♪
「トモエ君、
この現象を
君はどのようにとらえたのか
聞かせてもらえるかな~?♪」
♪
「はい。」
まじめなトモエ君は、
踊っているわたしのことを
気にも留めずに話しますよ~
いいですね~♪
♪
「逆再生をした・・
と解釈をしました。
なぜなら、僕もカノさんも、
意識はさっきのままだからです。
つまり、星の時間のみを
巻き戻したのではありませんか?」
ふっふ~ん♪
♪
「・・・先生?」
♪
「おいナニソレ、授業をしてやれよ。」
ふてくされているくせに〜
お節介な老人はうるさいですね~♪
♪
「トモエく~ん♪
答えはまだですか~?」
「えっと・・
で、では、星のみではなく
宇宙全ての時間を
巻き戻した…とか?」
♪
「もう降参しますか~♪」
トモエ君は困っていますね~
いいですね~♪
♪
「いいですか~♪
この宇宙はとてもシンプル~。
とある種から生まれた、
壮大なプロジェクトとして
今も尚、華麗に遂行中なんですよ~♪」
「はぁ・・」
「・・・わかりやすく言えよ(ボソッ)」
カノじじぃ〜
おだまりよ〜♪
♪
ふっふ〜ん♪
「宇宙とは、
一つの大きな大きな
生命体なんですね~
ですから、
わたしもあなた方も例外なく
その生命体の一部に
過ぎないのですよ~♪
この宇宙で起こるすべては、
その生命体にとっての
体内の循環に過ぎない
ということで~す♪」
「・・先生、
ざっくりし過ぎています。
もう少し詳細に・・」
♪
「はぁ~いはいはい、
トモエく~ん♪
君は生きていますか~?」
「はい、生きています!」
♪
「じゃあ、
あのじじいは 生きていますか~?」
「じ…?! あ、はい、生きています!」
「では、今 何ページ目ですか~?♪」
「「え?何ページ!?」」
いい反応ですね~♪
本にはないですね~♪
これはカノも知りませんでしたね~♪
♪
「こうしたらどうでしょうね~?」
そう言って、
わたしは華麗に
羅針盤にステッキをチョンッと
触れましたよ〜♪
カッ!!