人は何が有ろうと大抵の場合は元の日常に戻る。そして成長と退化を繰り返す。
二つの会談を終えたラキはアーウルム達に連れられ、厳密に言うと流れで付いてく感じになってとある売買場に行くことになった。
ラキは馬車に揺られながら街中を眺める。正直、凄い気が重くマイナス方向の感情が凄い。マリアナ海溝だってもうちょい明るい。
さて、なぜそうも心情を悪くして止まぬかと言えば売り物の所為だ。
それは何って、人である。有り体にラキは碌なモンじゃねーイメージしか無いし、それは酷く正しい考えだ。周りが有って当たり前な雰囲気だから無言ではあるが故にこそ非常にショックだった。
港に着けばストア商館、そう銘打った看板を掲げる大きな館、止まる事なく馬車が入って行き裏口と言うには豪華な扉の前に止まる。
扉を開けばストアに不釣り合いな程に普通な内装。廊下を進んで行けば向かいから輪付きの首輪を付けた者達が話しながら歩いて来ていた。
直ぐに気がついたようで駆け足で近付いてペコっと。
「ストア様こんにちわ。お客様ですか」
「館長を読んできましょうか?」
ラキはアレ?って思った。
ストアがニコニコしながら手を上げて。
「ゥうん、助かるよ。客間に来るように伝えてくれるかい?」
「はいさ、行くぞ」
「おう!」
スタタターと擬音表現したくなるような軽やかさで走っていく。
「ぅうん、さてカニカとレットラ、さっきの二人が行ってくれた。皆様、此方へどうぞ」
客間でストアが茶を入れる。琥珀色の紅茶っぽいってか正に紅茶な代物だ。
「ンゥン、 これは南方三国の一国リルのンモーキで取れる茶で清涼感のある香りと仄かな甘味が素晴らしい逸品です」
そう言ってドボドボ注ぐ。
なんかアレ、何でこの人頑なにパンイチマントなのだろうか。紅茶的な物を淹れる絵面がヤバ過ぎてラキの元いた世界の紅茶連合王国の人に怒られそう。たぶん流石の紳士でもパンジャンドラムに括り付けられるくらいはするかもしれない。
茶を一杯楽しみ丁度、館長が現れる。ロマンスグレーの品の良い爺さんが案内してくれた。
そしてラキの違和感が衝撃に変わる。ラキは一行と離れ……離され囲まれていた。
「どうだい兄ちゃん!!この自慢の肉体、荷運びも護衛も何でもやってやるさ、俺と契約しねぇか!!」
そう言って厳つい顔に人好きのする笑みを浮かべ上腕二頭筋を盛り上げたゴリゴリの巨人が突如として押し退けられる。
「いやいや、見るに護衛は十分な立場だろう!!私はこう見えて算術から文書作成まで自信がある、是非契約を!!」
眼鏡をかけた理知的な細身の光人がそう言い終えると同時に吹き飛ばされた。
「私は歌も楽器も一通り出来ます。家事は覚えますし頑張りますので未来に投資すると思い私と契約を!!」
吹っ飛ばしたのは妖艶ながら明るい水人の女性だ。
人波に消えたラキは、カモにされてた。
何って奴隷に。
正しく言うとアレだが有り体に言って奴隷から見たラキは鴨葱、いや通り越して鴨が葱と鍋背負って火起こししてる様な物。
先ず温和そうな見た目と立ち振る舞いから人が良さそうだ。次に業物だろう機甲鎧と長い曲剣に上質な服を見れば金には困っていない。何よりストアが連れて来たという事はかなり身分のある乃至は身分のある者の関係者な上に酷い人物では無い事が確定している。
要はラキが見るからに仕え易そうだからアピールしまくってんのだ。
何だろう。就活先探してた学生の前に解りやすいくらい高待遇のホワイト企業が転がり込んで来たみてーな感じ。
そりゃもう必死よ。
一方、バウバ。
「傭兵王、あんた傭兵王だろ!?俺を雇って一旗上げてくれよ!!」
「何だと!?」
「俺も、俺も雇ってくれ!!」
「すまないが傭兵は引退したんだ」
「ほぉ、傭兵王。何処に行ったと思ってたが引退しとったか。アンタにゃクムギ湖畔の戦いで負けたがアレァ気持ちのいい負けだった」
「そうか、御老はあの戦で敵だったのか。互いに良く生き残ったな」
元傭兵や軍関係の奴隷に集られてた。こっちは言うまでも無い。落ちぶれたトコに夢現の如くだ。
クルスビーも二人に比べればだがである。たぶんストアに救われなかったら三人揃って人海に溺れてただろう。
ラキは改めて知らない事が多過ぎると自覚した。そう言った物に対してラキは元から深い知識など無く当たり前といえばそうの通りだ。だが少なくとも此処の奴隷は、と注釈はつくだろうが客の進路妨害をしても叱られる程度という事にラキは重ねて無知を理解する。
なんかラキのイメージだと奴隷って四角い石担がされて鞭で叩かれる的な古いイメージだかんね。
さておき、お目当ての人物が居るという一室に案内される。そこは奴隷用の部屋では無かった。見るからに迎賓室と言う方が正しいだろう。
「おお本当に連れて来たかい。こりゃあこりゃ、また、たまげたね」
そう言ったのは件のレウグランカ。足からカツカツと硬質な音を立てながら気立ての良さげな男の声。
先ず目が向かうのは両足の義足と目の上に巻く帯だ。そして右手に長い杖を持ち、左は肩から先が無い。整っている精悍な顔の半分は火傷か何かの跡らしき赤い皮に覆われていた。
月の光人、銀糸の髪と薄めの褐色の肌。見た目は二十代程の艶やかで灘やかな男だ。
「おっとラバレロ以外に二——、何方も凄いが一人凄いのが居るな。三災のアドウェルサを越える力を感じる」
そう言ってラキに視線、いや顔を向ける。ラキは嫌な名前に一瞬身構えたが敵意も感じず。
「えっと、初めまして?」
「ふふ、初めまして」
レウグランカは悠々と一言返して杖を振るでも無くカツカツと義足の音立てバウバの前に。
「久しいね好敵手、いや傭兵王」
見えぬ目で見上げて苦笑いを浮かべた。
「久しい。だがレウグランカ、一体貴方の身に何があった?貴方程の男が不覚をとり虜囚になった訳では無いだろう」
「饒舌だな傭兵王。フフ、何て事ない話だよ。私は軍略はそれなりに出来たが政略はてんで向いてなかったってだけの事、顔の半分と目に両足と代償は大きかったがね」
「分かった、良く話してくれたな。では私を呼んだ理由を教えてくれないか?」
「性急と言いたいけどまぁ、世間話をする間でも無いか。まぁ端的に言えば宣言さ」
「宣言?」
「ああ、宣言。傭兵王、正直言って私は君が貴族の誘いに乗らずに何処かに行った事を憎みさえしたのさ。魔法使いの私より強く、軍略では籠城戦でしか勝てない、国に声を掛けられたのも君が先だった。
妬んだよ。そして此の様だ。だからこそ言うが、私はまだ上に登る事を諦めてない」
バウバはキョトンと。
「ハハハ、まぁ君にとっては如何でも良い事だろうが私にとっては大事な事なのさ。何せこんな大言壮語を好敵手にして唯一認めた君に向けて吐いたんだ。立ち止まる事なんて自分を許せないからね。私が目指すは貴族、そう宣言するよ」
「成る程、覚えておこうレウグランカ」
「そう。言ってくれると思っていたさ」
ラキやクルスビー以外はなんか握手する二人を見て『スゲェ……』みたいな空気を晒し出しているが此れはラキがフュアーに借りた傭兵の伝記を記した本マニュス・メルセナリオの続き、厳密に言うと次々章アエギスカストラスを読めばわかる。
端的に言って当時ユグドランド地方に於ける伝説的な傭兵達の会合なのだ。
さて、なんか良く分かんねぇが凄いんだろう会合を終えて後、別室に通されたラキ達はラバレロと向かい合う。ストアの入れてくれた茶を一口、そしてラバレロが口を開く。
「さて、同僚の弟子たる竜目潰しラキ君に頼み事が有るのは私だ」
「同僚になるつもりはねーぞ」
クルスビーが口を挟む。ラバレロはヤレヤレと肩を竦めてから。
「まぁ、その頼みと言うのが王直魔導師の中にいる跳ねっ返り達と戦って欲しいって話なのさ」
ラキは驚き。
「俺に?相手が跳ねっ返りだって言うなら余計に調子に乗っちゃいませんか?」
ラバレロはキョトンと。クルスビーが視線を横にスーっとズラした。ラバレロは気付かず呆れた様に。
「いやはや謙虚と言うには、だね。
外界で見させて貰ったけどクルスビーの魔法陣の展開に付いてこれる魔法使いなんてそうはいないと言うのに。事実、最後の連環接続式魔法陣の展開は少々とは言え私より早かった」
ラバレロが言って尚ラキの表情は絶妙に微妙な顔。いかんせん自身の実力を測りかねているのだ。稀に戦うクルスビーには大抵ビームっぽい魔法の波状攻撃でボコボコにされるし、バウバに至っては魔法使っても気が付けば首元に木刀が添えられてる。
他の魔法使いは外界と内戦の時に見たが、クルスビーやラバレロにマダム・リゴットを除けば凡そ五十歩百歩な印象があった。
てかクルスビーが加減忘れるし境界都市に住むのや、傭兵の戦闘員なんて物好きな魔法使いなんて腕の良いのばっかだかんね。
そりゃ力量計りかねるって。
クルスビーは此れ幸いと。
「あー、ラキ。一回くらい俺以外のヤツと戦ってみるのも良いと思うぞ、うん」
「うぅーん。まぁ師匠が言うなら出来る限りやってみます」
そう言ってラキは気が進まないが頷けばラバレロは嬉しそうに笑って。
「おお!それは助かるよ。
王直魔導師の中にラフィランの影響か魔法陣を軽視する傾向があって困ってたからねぇ。
使わないと使えない差は大きい。手っ取り早く有用性を証明しようにも彼等に名の知れてる私や弟子達には負けて当たり前と考えてる節があるから困ってたのさ」
尚、報酬はラキの希望が大して無かった為に、ドン引くくらいの金と良い感じの土産になりそうな店の紹介だ。
さて話が決まれば早いもので三日後、ラキはコロッセオに立ってた。
「うん。俺がここに立つことになるとは思わなかった」
ラキはボヤく。有り体に言えば緊張でウンコ漏らしそうだ。
そんなラキの前方100フェッラリウスにラバレロに率いられた数人の魔法使いが降り立つ。件の比較的に若くラフィランが魔導師長になってから加入した者達だ。
彼等はラフィランみたいな頭パーでは無いがラフィランを間近で見ていた所為で意識的に思い違いをしてる者達。その思い違いというのは魔法使い同士の決闘において魔法陣を使った魔法発動を極端に軽視している事だった。
まぁ確かに魔法使い同士の戦いで有れば魔法陣の展開をして発動する法陣魔法よりも速射即応性の有る原始の魔法か、それよりも発動は遅いが魔力の節制が出来る詠唱魔法で事足りる。しかし継戦能力や一撃の重さという面で見ると護身的なモノとは言えど法陣魔法と言うものを軽視して良い事では無い。
ラバレロがスィーとラキの元に。
「それじゃあ竜目潰し、破裂音がしたら開始だ」
「はーい!」
ラキの返事に頷くと五人とラキの間に立って火の玉を空に打ち上げれば弾けてパァァンと音が響いた。
同時に並ぶ五人の杖や本。三つの結界が展開され、二つの魔法が斉射される。
「……うわぁ、ガチじゃん」
並んで飛んでくる鋭利な水の矢。速度が低く見るからに様子見の一撃だが、流石は国家に雇われている魔法使いなだけあって連携が上手く練度も高い。
ラキは直線的な攻撃に魔法陣を展開する。
ラキの足元に広がる砂で出来た魔法陣、発動すれば厚みのある岩盤がニョキっと出て来て水の矢を受け止めた。
小手調べは終わりらしく、遠くて聞き取れないが確実に詠唱が始まる。同時に距離を詰めて来る辺り本職は流石だ。
「うん、ヤバイね。絶対エグいね」
ラキは焦った。
距離を詰めながらも魔法の発動が無い。即ちそれだけの詠唱が必要な大技を叩き込んで一気に決める、それが出来ずとも流れを掴もうと言う事で有る。
ラキは逆に距離を取ろうと走り、鱗の腕を晒して刻印版を。雷の魔法陣と火の魔法陣を展開して広げていく。
飛んでくる妨害の魔法、結界を張っていた一人が牽制のため放った物だ。
「いや、ちょ対処えぐいって!?」
慌てて結界を展開すれば目の前で炎や水や雷がレンズの様な結界に沿って丸く広がった。アダマティオス四世の起こした内戦の時に防いだ殺意増し増しの物に比べれば怖くは無い、あくまでも比べればの話だが。
その僅かな余裕で走り避けて魔法を放って五人の接近を防ぐ。
一発、大きい一撃。
慌てて結界を展開。
炎幕が沿って覆う。
視界が晴れる次の瞬間、デカめの水球が目前に現れた。
「アクアルーナ発動」
目の前にいた五人の内の一人が言った。
水球から直下に細い一筋の水が伸びた。
ラキが直感で横っ飛べば水線が扇の様に広がり一条、ラキの長い髪を切るに合わせて闘技場の端まで続く切断跡を残した。ウォーターカッターという前の世界の技術を思い出す。
水球はふた回り縮んだが健在。
二撃目の合図だろう直下に伸びる水の線。
「ちょ、溜まったもんじゃねぇ!!」
二発目なんて食らいたく無いラキは火の魔法を発動させる。水球目掛けて魔法陣から伸びる黄金に輝く炎の槍、絶大な熱波と共に水球に潜り込めば大爆発が起きた。
双方爆発に巻き込まれる。
五人は爆発した蒸気と噴煙の向こう側、ラキは受身を取ってすぐさま立ち上がり抜かりなく魔法陣を広げた。さっきの水の魔法を見て徹底しなければ最悪死ぬと思ったらからだ。
「ヌオォオオオオオオオオオオ!!」
気合入れて空中を飛んで距離を取りながらクルスビーに習った魔法陣を思い起こす。それに合わせて巨大な雷の魔法陣が現れ、それを中心に周囲を侵食するが如く連なる中小の魔法陣が広がっていく。
「ユッピテルステルヌメントゥム」
バンと手を合わせ。
煙向こうの五人を見据え。
「発ど——」
「はい、そこまで」
ラバレロが降ってきた。
「もう十分だよ竜目潰し」
苦笑い気味に言うラバレロが手で払う様な動作をすれば煙が晴れて五人が倒れてる。
「いやぁ、思ったより強かったなぁ。流石は同僚クルスビーの弟子なだけはある。報酬は明日には送らせてもらうよ」
これにて王都における用事に片がついた。
以降は観光である。王都で開かれる大規模な競馬、競竜、競鯱などの賭けのできるレースや、劇場での演劇や演奏に前王の文化奨励策で建てられた芸術を展示出来る館などの観覧だ。
バウバとクーウンの審美眼のおかげで賭けで勝ちまくったり、ミャニャが何人もの芸術家と意気投合したり、フッシャとゴニャにグゥクゥが喜劇を気に入って入り浸ったりしていたら気が付けば随分と王都に滞在していた事に気づく。
そんな訳でバウバ一家はクルスビーと共にシルヴァアルターへ帰る事になった。何せ憲兵団や工房の仕事を放置し続ける事は出来ない。各所に世話になった礼とともに辞去して王都の港からラタを降る。
有り体に言って帰路には大した騒動など無く、海と見紛う広大な河と巨大なケートゥスに引かれる船を眺める船旅で、王都の忙しなさが夢の様でさえあった。
七日程で一等王領を通過してさらに数日で巨大な山に沿って行けば、よく覚えのあるカテナ・トゥーリムフェルロ古城。
そして懐かしいのシルヴァアルターに到着した。
「おお、ラキ。あの酒、美味過ぎて頭飛ぶかと思ったぜ!」
「僕も半鐘で飲み干すくらいには美味しかったよ」
「おお、流石剛人。グレヴァ師匠とヴィルヴィアさんも気に入ってくれたみたいだけど皆んな一晩持たないのな」
「当たり前だ。剛人だぞ俺たちは」
戯けて言うゴルディの言葉にガンツォは頷く。本屋の巨人ヤグドゥアやバルバトラの孤児院など日頃世話になってる相手に土産を渡してかえあの久々の出勤だ。
内戦やら有り体に言った賭博で余裕があった為に日頃の感謝を込めて奮発し、仲のいい工房仲間には特に個々の土産を買った。
「あ、ラキ」
久々の声に振り返ればディキアナである。両手に蒸気を纏いながら近付いてラキ達の作業を覗きながら。
「お帰り。王都はどうだった?」
「ただいま先輩。いやぁ、兎にも角にも何か凄かったよ、色々と。ああ、それと昨日居なかったから渡せなかったお土産」
ラキは作業の為に魔法を使いながら差し出すのはディキアナへの土産である黄金の液が詰まった瓶。
「何か蒸気機関の研究に使えるかと思って王都の魔法使いが研究してる錬金術とかの本でも買おうかと思ったら師匠が買ってたから」
「んん?なにこれ」
「何か機人の素体の手入れに使う凄い油らしい。鉄血地方のマキナーの国からの輸入品だって」
「まさか、叔父さんが言ってた金香油?」
「あ、なんかそんな名前だった。まぁお土産だから試しにね」
「ん、有り難うラキ。それで大型刻印版の出来はどう?」
ディキアナが言えば鋳物から外した魔法金属板を削っていた剛人二人が汗を拭って一息。
「ディキアナ、俺らが居るんだぜ?」
「そうそう。完璧だよ」
「それもそうね」
三人と共に他の町から注文された公衆浴場用の大型刻印板政策を続けた。仕事が終わればアルヴトニトルスに跨り街を行く。商業区の露天で果物を買って与え家に。
ゴニャとグゥクゥ、クーウンにミャニャと公衆浴場に行って夕食を作ればバウバとフッシャもじきに帰ってくる。
バウバ達との楽しい魔法生活は続くのだ。
楽しい魔法生活
◆◆完結◆◆
楽しい魔法生活を御愛読有難うございました!!
最新話とプロットと設定をまとめて誤消去したアホの凡凡帆凡先生の次回作には期待しないで下さい!!!
以下、後書きってか愚痴(大体上と同じ経緯説明なので読み飛ばし推奨)
えー、先ずは六十人近くのブクマをして下さった人や、覗いて下さった方に評価を下さった方、更には感想まで頂いたと言うのに申し訳ありません。本当に。
前の三国志の小説を書いてる時に色々調べるのが大変でファンタジーなら気楽に書けるやろ、と始めたのがこの小説でした。今思えば頭パーを通り越してハッピ◯セットでした。
アレもコレも書いてやるぜェ!!とヒャッハァしてる内に十話いかないくらいで、設定を忘れたり話の流れが断層みたいな状況に陥り、ヤベェ設定とプロット纏めなきゃヤベェと急遽設定とプロットを作成して書いていたのですがデータをゴチャゴチャにしていた為に誤消去が多発。
そんな訳でプロットと設定に最新話を同じトコに入れて保存してたら別のデータと間違えて全消しました。
ええ、全部です。
マジで血の気がアレでした。
ちょっと復旧が難しいので打ち切り漫画みたいになりますがこの話は完結とさせて頂きます。
最後に読者の方々が良い物語に出会える事を願っております。




