第82話 アディレード・チュチア
ゴブリンたちを全滅させたパレットとタバサ。
それをハーフリングの若者は見ていた。
「すげえ!」
「やるもんだなあ……」
若者たちはすぐさま国中のハーフリングに喋りまくった。
当然、大騒ぎになった。王様も出てきて酒盛りだ。
「我々は救われた! 英雄たちよ! ありがとうございます!」
喜びまくる小人たち。
たくさんのお酒で歓待されたので、タバサは飲みまくった。
「おお! 良い飲みっぷりですな!」
長老は盛り上げた。
「ふん、この程度! まだまだ行けるよ!」
そう言ってひたすら飲むタバサ。
タバサは散々飲みまくり、ぶっ倒れた。
「あなたは飲まないので?」
普通に酒を飲んでいる少女が聞いた。
「まあこの年齢だとちょっとね……」
流石に色々とまずいと思うパレット。
「それにしても、良く助けてくださいましたな」
小人の王はそう言った。
「いえ、当然の事をしたまでです」
パレットはそう言った。
「ありがたき幸せ。あなたには、宝物の鎧を差し上げましょう」
そう言って、王は不思議な鎧を差し出した。
漆黒の服、という感じだが。
「これは?」
パレットは聞いた。
「我々に古くから伝わる、アディレードチュチアと呼ばれる服鎧です。極めて軽く、どんな衝撃も無効化できます。ただ、炎に弱いのが玉に瑕ですが」
王は言った。
パレットはその服を着てみた。不思議な感触。柔らかく、しかし頑丈だ。軽いが、しっくりとくる。
「これは素晴らしい鎧ですね」
パレットは言った。
「気に入ってもらえれば幸いです。どうか有効にお使いくだされ」
小人の王はそう言った。




