表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万色のパレット  作者: 秀一
四周目 冷酷少女パレット
82/99

第79話 意外な仲間

「フレイヤ、どうすれば魔王倒せるかなあ?」

 パレットはとりあえず魔剣に聞いてみた。

 

「魔王か。我の力を引き出せば倒せるかもしれんが」

 フレイヤは言った。

「そうなの?」

 パレットは聞いた。

 

「魔王というのは、要するに魔剣に魂を乗っ取られたもののことだ。魔剣に魂を奪われれば奪われるほど、その力は増す。お前も私に乗っ取られればいいぞ」

 フレイヤはそう言った。

 

「それはちょっと……。他にいい方法は無いの?」

 パレットは聞いた。

「そんなこと言われてもな。まあ、相手がどんな奴かにもよるが」

 フレイヤはそう言った。

 

「何か妹キャラみたいだね。こじらせ系の」

 パレットは言った。

「そうなのか? まあ、しかし魔王は強いぞ。やはり私の力を存分に引き出すことだな」

 フレイヤは言った。

 

 パレットは考える。まあ、そうなんだろう。しかしフレイヤの言う事も信用はできないが。

 

「ちなみに魔剣を二本同時に使う事はできる?」

 パレットは聞いた。

「不可能だ。そんなことをすれば即死する。そもそも、一本でも扱えるものは限られているんだ。そこら辺の人間が手にすれば即死するぞ」

 フレイヤは言った。

 

「そうすると、魔剣を二本以上使う場合は仲間が必要なんだね」

 パレットはそう言った。

「そりゃまあ、そうだな」

 フレイヤはそう言った。

 

 パレットは飛行能力を使い、空へと舞い上がった。そのまま北へと向かう。

 

 グァーサを越え、海峡を越えてシーベルエンダへと入った。

 

「とりあえずシーベルライスを食べようっと」

 すっかりハマってしまったパレット。

 

 また以前とは違う店に入り、シーベルライスを頼んだ。パレットはちょっと小さすぎるため不審がられたが、まあちゃんと食べ物は出てきた。

 

「おお、美味しい!」

 喜ぶパレット。スパイスが少し違うと、味もまた違う。

「ふむ、そうだな」

 フレイヤも言った。

「え? わかんないでしょ」

 パレットはそう言った。

「わかるぞ。私とお前は魂で繋がっているからな」

 フレイヤはそう言った。

「へえ、そうなんだ。文字通り一蓮托生ってわけだね」

 パレットはそう言った。

 

 食べ終わると、パレットは料金を払った。その時、見覚えのある人が入ってきた。

 

 他ならぬ女王陛下だ。ちょっとフードを被って変装してるみたいだけどバレバレだ。

 

「女王陛下、ここで何を?」

 聞いてみるパレット。

 

「なななな何を言うか! 私は女王などではない! ただの一般人だ!」

 そんなことを言うジェルメーヌ。

 

「そうなんですか。まあそれでも良いですけどね……」

 呆れるパレット。

「ていうか良いじゃん! たまには美味しいシーベルライスを食べたいの!」

 ぶっちゃける女王様。

 

 ジェルメーヌは席に座った。特等席だ。店員もわかっている。

 

「お前、ちょっとこっちに来いよ。ジュースを奢ってやるぞ」

 そういう女王様。

「本当ですか? ありがとうございます!」

 断る理由はない。パレットは対面に座った。

 

「それにしてもみない顔だが、何故私に気付いたんだ?」

 ジェルメーヌは聞いた。

「いや、前に会ったことがありますよ。まあ、前世ですけどね」

 パレットはそう言った。

 

「前世、となると、転生者か」

 女王はそう言った。

「まあ、そういうことです」

 パレットは言った。

 

「お前は困難にぶち当たっているのか?」

 ジェルメーヌはそう聞いた。

「まあ、そうですね。ボリッドメントを頼った時は、陛下にも随分嫌われましたし」

 パレットはそう言った。

 

「まあそりゃな。どうだ、ここは一つ、私を頼ってみないか」

 女王はそう言った。

「そりゃ嬉しいですけど、どうしてです?」

 パレットは聞いた。

 

「私は暇なんだよ。こんな国で女王とかやってられないし」

 身も蓋もない女王様。

「あはは、まあわからないではないですね。それじゃ私と旅に出ませんか?」

 パレットは聞いた。

 

「それも良いな。よし、私は今日からタバサと名乗ろう」

 女王は言った。

「別に良いですけど、何故そんな名前を?」

 パレットは聞いた。

「私のメイドの名前さ。影武者をやってもらってるしな」

 笑うタバサ。

「良いんですか? タバサさん可哀想ですけど」

 そう言ってパレットは笑った。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ