第74話 スライム強襲
「いやいや、大変でしたね」
パレットはそう言った。
エステルのお陰で不可侵条約を結んだので、失敗ではない。とはいえ、できれば協力をお願いしたいところではあった。しかし論外だろう。
「ボリッドメントを旗頭とする以上、他国の支援を受けるのは難しいかもしれませんね」
エステルはそう言った。
「良いイメージが全くない国だしな……」
グラシアはそう言った。
パレットは、何とか気分を変えたいと思った。
「そういえば、ここにはシーベルライスっていうおいしい料理があるんですよね」
パレットはそう言った。
「ああ、あれ美味しいですよね! 食べて行きましょうか」
エステルはそう言った。
「賛成!」
グラシアも賛成した。
3人は適当に店に入った。
「いらっしゃいませ。ご注文は?」
「ゴージャスシーベルライス3つね」
ゴージャスな頼み方をするパレット。
しばらくすると出てきた。黄色いご飯に多様な肉や魚介類。
スパイシーかつ美味しい料理だ。
「いやー、美味しいですね!」
パレットはそう言った。
「まったくだね!」
エステルも喜んだ。
「うん、こりゃ良いな」
グラシアはそう言った。
だがその時、大声が聞こえた。
「敵だ! 敵が来た!」
「敵?」
変な声を出すパレット。
「なんのこっちゃ」
グラシアもよくわからない。
まだ食べてる途中だが、一応料金を払い、外に出る三人。見ると、そこには巨大な様々な色のスライムが居た。
スライムに襲われ、取り込まれる人々。放っておくと窒息死してしまうだろう。
「ひえええええ!」
「助けてええええええ!」
逃げ惑い、叫ぶ人々。
「これはまずいですね。どうします?」
エステルは聞いた。
「どうしましょうか」
混乱するパレット。
「火炎魔法が有効だが、そんなのを使うと取り込まれた人が死んでしまうな」
グラシアはそう言った。
『分析』
パレットは能力を使った。
ブルースライム:
強力なスライム。打撃は通じない。魔術で攻撃すると良いだろう。
「とりあえず、『転送』!」
パレットは、ひとまず中に取り込まれた人を転送した。近くに倒れる人。
「よろしい。《炎の精霊》よ! 《エクスプロージョン》!」
大爆発を起こし、スライムを吹っ飛ばすグラシア。
「良いですね。その調子で行きましょう」
エステルは言った。
スライムをエステルとグラシアが炎魔術で爆殺しつつ、取り込まれた人を転送し助け出すパレット。
そんな感じで青スライムを次々と撃破していく。
「むう、どうなっているんだ!」
女王が巨大な赤スライムと戦っていた。あまり有効に戦えていないようだ。兵士たちがたくさん取り込まれてしまっている。
『転送』『転送』『転送』『転送』
パレットは能力をつかいまくり、兵士を退却させる。
全ての兵士を撤退させるまで2分程。なんとかスライムだけになった。数メートルはある巨大なスライムが向かってくる。
「《闇の精霊》よ! 《ストーンクラウド》!」
エステルが石化魔術を使った。スライムが徐々に石になっていく。
「《炎の精霊》よ! 《ノヴァ》!」「《炎の精霊》よ! 《ノヴァ》!」
パレット、グラシアの二人が最強の魔術を使い、スライムを粉々に破壊した。
「み、見事だ」
驚く女王。
「何とかなったみたいで、良かったです」
エステルはそう言った。
「いや、お前たち滅茶苦茶強いんだな。何でボリッドメントなんかに仕えているわけ?」
聞く女王。
「あのエンドポイントのガーディアンを倒すには、ボリッドメントの力が必要なんです」
パレットはそう言った。
「そうなのか……。すまないな。私も力を貸したいが、力不足だろう」
女王は陳謝した。
「そんなことはありません。不可侵条約を結んでいただいただけでも十分ですので」
パレットはそう言った。
「そう言ってくれるのは嬉しいが。パレットとか言ったな。良い事を教えよう」
女王は言った。
「何でしょうか?」
パレットは聞いた。
「エルフィアには、魔剣がある」
女王はそう言った。




