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万色のパレット  作者: 秀一
三周目 空飛ぶパレット
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第67話 旅路

 三人はボリッドメントに向かった。

 

 流石に二人を抱えてパレットが飛ぶ、というわけにはいかないので、馬に乗っていくことにした。

 馬を走らせる3人。軽快に平野を駆けていく。

 

「うひゃあ、これは楽しいですね!」

 パレットは言った。

 

「のんきなものだな。まあ、楽しいのは良い事だけどさ」

 グラシアはそう言った。

 

 アンダーパペットから南に行けばボリッドメントはある。しかし、行きつくまでには山岳地帯と川がある。

 

 三人は山岳地帯を乗り越え、河へと辿り着いた。

 

「さて、渡りますか」

 パレットは言った。

「冗談じゃない。やめろ」

 グラシアはそう言った。

「はい? そりゃまたどうして」

 パレットは言ったが。

 

 ざばーん、と巨大なイカが現れた。威嚇してくる。

 

「これは危ないですね。どうしましょうか」

 パレットは言った。

「焼いてくださいよ、師匠」

 エステルは言った。

「わかったよ。《炎の精霊》よ、《プロミネンス》!」

 猛烈な炎が巻き起こり、イカはイカ焼きになった。

 

 そのイカを適当に食べる三人。

 

「ちょっと大味ですね」

 パレットは言った。

「イカは小さい方が美味しいな」

 グラシアは言った。

 

 河を馬で渡り、また山岳地帯に入る。何人も寄せ付けない閉鎖的な山。

 3人は馬を降り、手綱を持って、連れて歩いていく。

 

 見ると、こそこそ、と何かが動いた。

 

「ん? 今何か居ましたね」

 パレットは言った。

「そうか? 気のせいじゃないか?」

 グラシアは気付いていない。

「何か居たかな?」

 エステルも気付いていない。

 

「むう……『周囲感知』」

 パレットは能力で調査した。

 

 すると、反応がたくさん。後方をつけてきている。

 

「かなりの人数ですよ。どうします?」

 パレットは言った。

「うーん、どうしたものかな……」

 グラシアは言った。

「とりあえず、出てきてもらいましょうか。《風の精霊》よ、《タイフーン》!」

 エステルが魔術を使った。

 

 ブオオオオオオ! と暴風が吹き、小人たちが引きずり出された。

 ぶっ倒れるハーフリングたち。

 

「いたた……、何するんですか!」

 怒る小人。

「ごめんごめん。でも勝手に人をつけるのは良くないんじゃないかな?」

 エステルは言った。

「そりゃそうかもしれませんが、いきなり住処に入ってこられたら警戒もしますよ」

 他の小人が言った。

 

「申し訳ありませんね。敵意が無いなら、仲良くしたいんですが」

 パレットは言った。

「ちっちゃいね。もしかして、私達の仲間?」

 女の子の小人が言った。

「いや、違います」

 否定するパレット。

 

「それで大きい人たち、一体何の用ですか?」

 やっぱり警戒する小人。

「いや、ちょっとボリッドメントに行こうと思ってさ。それだけだよ」

 グラシアは言った。

「ああ、そうなんですね。良かった……」

 安心する小人。

 

「ボリッドメントですか。あそこって怖い人たちとドワーフしかいないような気がするんですけど」

 小人の女性が言った。

「そうなんですか?」

 聞くパレット。

 

「色々作ってるのはドワーフだしね。人間も結構冷酷で暴力主義な連中が多いよ。危険な国だね」

 グラシアは言った。

「特に王様の評判は最悪ですね。虐殺をしたとも聞きますし」

 エステルは言った。

 

「あまりあの国に行くのはおすすめしませんね」

 小人の長老が言った。

「まあ、虎穴に入らずんば虎子を得ずとも言いますし、行きますよ」

 パレットは言った。

「難しい言葉知ってるんだね、ちっちゃいのに」

 あくまでもちっちゃい子扱いしようとする小人の少女。

 

「迷惑かけてすいませんね。さ、行くぞ、二人とも」

 グラシアは言った。

「了解です、師匠」

 エステルはそう言った。

「それじゃあね、お嬢ちゃん」

 パレットはそう言った。

「さよならー」

 少女はそう言って手を振った。

 


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