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万色のパレット  作者: 秀一
三周目 空飛ぶパレット
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第63話 まだ行っていない所

 パレットとエステルはひとまず、エステルの部屋へと戻った。

 

「さて、まずはどうするの?」

 エステルは聞いた。

 

「そうですね。ひとまず、これからの計画を立てたいのですが……」

 パレットは言った。

「そうだね。となれば、必要なのは地図かな」

 エステルはそう言った。

 

「地図はあるんですか?」

 聞くパレット。

「この辺の地図ならあるけどね。世界地図とかは見た事無いね」

 エステルは言った。

 

「そうなんですね……。よし、『地図作成』」

 パレットは能力を宣言した。

 

 ※地図の作成が宣言されました※

 ※現在、まだ到達していない土地の地図は表示されません※

 

 そんなメッセージ(パレットにしか見えない)が表示された後、テーブルいっぱいに世界地図が登場した。

 ただし、中央の辺りと北部地方は抜けている。行っていないからだ。

 

「これだけの土地に行かれたので?」

 エステルは聞く。

「前の周回でだけどね。ちゃんと残るんだねえ」

 パレットは言った。

 

 南部のマーゼルからラック、べアール、グァーサ、クリスタ。シーベルエンダ。

 アイジール地方の3つの国に、セプテッタ、ミングス。更に、スカイクラウド。そしてセラ。

 

「ボリッドメントには行かれてないので?」

 エステルは聞いた。

「何それ?」

 パレットは聞く。

 

「工業都市ですよ。最近は色々と新しい武器も開発しているとか」

 エステルは言った。

「へえ? どんな?」

 パレットは聞く。

「そうですねえ。銃とか、大砲とからしいですが」

 エステルは言った。

 

「! そんなものを!?」

 驚くパレット。

「まあ、あまり性能は良くないらしいですけどね。新しい物好きの貴族とかは気にしてましたね」

 エステルは言った。

 

 パレットは考える。銃、大砲。特に大砲だ。おそらく、あのゴーレムにも効く。魔王すら倒せるかもしれない。工業都市。可能性は十分だ。

 

「行きたいですね、工業都市。いや、絶対行かないといけませんね」

 パレットは言った。

「そう? でもさ、その前にアンダーパペットにも行きたいんだけど」

 エステルは言った。

「それは?」

 パレットが聞く。

「シーベルエンダの北部、ボリッドメントからも北部だけど、そのへんにある湖の側の国だよ」

 エステルが言った。

「ああ、あの湖の側の城とかがある国ですか?」

 パレットが聞いた。

「え? 知ってるの? 行ったことないんでしょ?」

 エステルは聞いた。

「行ったことは無いけど、ここに来る途中に上空を通りましたからね」

 パレットは言った。

「ていうかさ、飛行魔法ってそんなに長い距離飛べないと思うんだけど……」

 エステルはそう言った。

「私のは魔法じゃないですからね」

 パレットは言った。

「ずるいなあ。ま、頼りにはなるけどね」

 エステルはそう言った。

 


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