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万色のパレット  作者: 秀一
三周目 空飛ぶパレット
63/99

第61話 決闘

 セラ城、コロシアム。

 

 基本的には訓練場。ただ、たまに見世物をしてることもある。割と何でもありの場所だ。

 そこでエステルがパレットと決闘をするとあって、兵士たちが観客として詰めかけた。

 

「姫様~! 頑張れ~!」

「あのパレットちゃんって、まだ子供じゃないか」

「姫様が負けるわけないだろう」

 口々に言う兵士たち。

 

 エステルとパレットは、訓練用のシャツとズボンに着替えた。

 

「さてと。さ、どっからでもかかってきな」

 エステルはそう言った。

 

「わかりました。どうするかな……」

 悩むパレット。

 

 実力はどうか。今どうすべきか。パレットの使い方は。

 悩む。悩むとどうにもならない。

 

「ストレートに行くか……。《炎の精霊》よ! 《ファイアーボール》!」

 ドーン! と炎の球がパレットから放たれる。

 

 命中するファイアーボール。

 

 しかし、エステルは気にも留めない。

 

「むう、魔法が……」

 驚くパレット。

「その程度だとどうってことないね」

 エステルは言った。

 

「姫様にはその程度の魔法は効かないぞ」

 兵士の一人が言った。

 

「さて、今度はこちらから行くか……。《万色の精霊》よ!」

 エステルは宣言する。

 

「! 全ての精霊を!?」

 驚くパレット。

「そう。これがセラの王族の力。そして!」

 エステルは右手を前に。5本の指が光り輝く!

 

「《ブラストチェイサー》!!」

 エステルから8色の光の弾が放たれ、複雑な軌道を描きながらパレットに襲い掛かる!

 

「!? 『魔法防御』!」

 パレットは咄嗟に防御態勢を取った。

 ドドドドドドドドドドド

 

 全弾命中する。

 

「ひ、姫様、それはやり過ぎでは」

 ビビる兵士。

「う、そうかな?」

 ちょっと後悔するエステル。

 

 しかしパレットは、無傷だった。

 

「ふう、流石、やりますね、エステルさん」

 パレットは言った。

「……大したものだね。ちょっと手加減はしたけどさ」

 少し驚き、警戒するエステル。

 

『合成術知識』『合成術熟練』

 パレットは、様々な精霊を組み合わせた魔術をマスターした。

 

「さて、私もやってみますね。《万色の精霊》よ!」

 パレットは宣言した。精霊たちが力を貸す。

 

「!? そ、そんな! それはセラの王族でないと、できないはず!」

 驚愕するエステル。

 

「私にはできます。《ファイアストーム》!」

 炎の風がエステルへと襲い掛かる。

「ちい! 《アイスウォール》!」

 エステルは咄嗟に防御魔法を放った。

 

 炎の風は氷の壁で防御された。

 

「やるもんだね! 盛り上がってきたよ!」

 叫ぶエステル。

「そうですね……。ていうか、本当に強いんですね、エステルさん」

 そういうパレット。

 

「どっちが勝つと思う?」

 そんなことを言う兵士。

「いや、そりゃ姫様だろ」

「でもあの子も強いなあ。子供なのに」

 そんなことを言う兵士たち。

 

「これならば! 《パラライズミスト》!」

 麻痺の霧で攻撃するエステル。

「……『麻痺耐性』」

 防御するパレット。

 

「状態異常もありならば……。《ショックライト》!」

 麻痺の光で攻撃するパレット。

「うっ!? しまっ……」

 麻痺するエステル。

「《ブラストチェイサー》!」

 先ほどエステルが使った魔術で逆襲するパレット。多色の光の弾が襲い掛かる。

 ドドドドドドドドドドド!

 エステルに命中し、吹っ飛ばされるエステル。

「うああっ……」

 どさり、とエステルが倒れた。

 

「な、なんてことだ! 姫様が!」

「やべえなあいつ……」

「だ、大丈夫ですか!?」

 不安がる兵士たち。すぐさま救護隊が現れた。

 

「ああ、大丈夫よ。大したことは無いわ」

 エステルは言った。

「そうですか。良かった……」

 救護隊の兵士は言った。

 

「あなたの勝ちよ。大したものね」

 エステルはパレットに言った。

「いえ、ありがとうございました」

 パレットはそう言った。

 


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