第60話 古き帝都 セラ
パレットは、セラへと辿り着いた。
街は古い。木造の家や店が並ぶ。城壁も古そうだ。城も古い。
かつて世界を支配したと言われるセラ。その面影はもうない。
パレットは空を飛び、城へ近づいた。城のベランダへと降り立つ。
そこには、覚えがある少女がいた。エステルだ。
「エステルさん」
パレットは話しかけた。
「!? 誰!?」
驚くエステル。
「ああ、すいません。怪しい者ではありませんよ」
パレットは言った。
「いやいや。どっからどう考えても怪しすぎると思うんだけど」
笑うエステル。
「まあ、そうですよね……」
パレットは言った。
エステルは普段着だ。銀色の長髪と橙色の瞳。この世界でもおそらくトップクラスの美少女だろう。黄色の服が良く似合う。
「で、あなたは何なの? お嬢ちゃん」
エステルは聞いた。
「話せば長くなるんですが、あなた自身に深くかかわる事ですよ。パヴリナさんのことも含めてね」
パレットは言った。
「! 色々と詳しいみたいだね。何で?」
疑問を言うエステル。
「私は転生者で、繰り返してますからね」
パレットは言った。
「女神の関係者ってわけか。まあそうだろうね……。それで?」
エステルは聞く。
「これからしばらくすると、この国は滅ぼされてしまいます。その前に、何とかしたいと思ってるんですけど」
パレットは言った。
「ふむ……。何とか、とは?」
エステルは聞く。
「うーん、私もそれはわからないですが、あなたと一緒に旅をしたいんですよね。兵を集めませんか?」
パレットは言った。
「ふふ、それは面白そうだね。でも条件があるね」
エステルは言った。
「と言うと?」
パレットは聞く。
「君の実力だよ。強いんでしょ? なら勝負しようよ」
エステルは言った。
「意外と喧嘩っ早いんですねえ。まあ、良いですけど。どこで?」
パレットは聞いた。
「この城の訓練場があるから、そこに行こうよ。あ、ちなみに私、結構強いよ?」
エステルは言った。
「わかりました。行きましょうか」
パレットはそう言った。




