第55話 魔剣と魔王
エステルは話し終わった。
「なるほど。そういうことだったんですね……。魔剣とは、一体、何なんでしょう?」
パレットは言った。
「さあ。私にはちょっと……」
エステルは言った。
「魔剣を手にしたものは呪われていき、最後には魔王となるのよ」
魔剣フレイヤが言った。
「おや、それも魔剣? あなたも魔王なので?」
エステルは聞いた。
「どうなんですかねえ?」
パレットにはよくわからない。
「今のところは違うだろうけどな。将来的にはそうなるかもな」
ブラック王子は言った。
「魔剣を手にするなんて狂ってるわよ。それは断言できるわ」
シオーネは言った。
「魔王となったパヴリナの力は絶大。セラも瞬く間に滅びてしまいました……。もうパヴリナを止めることができる者は誰もいません」
エステルはそう言った。
「私が止めますよ」
パレットは言った。
「あなたにそれができると?」
エステルは聞いた。
「できるかできないかじゃありません。やるかやらないかです。成し遂げますよ」
パレットはそう言った。
「期待します」
エステルはそう言った。
その時だった。
ズガーーーーーン! と大爆発のような音がして。
「ゴーレムだ!」「ゴーレムが来た!」
兵士たちが叫んだ。




