表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万色のパレット  作者: 秀一
二周目 家出少女パレット
52/99

第51話 世界最大の街 セプテッタ

 次の日、ドワーフ達とパレット達は、船に乗り、セプテッタへと渡った。

 

 セプテッタは港湾都市。湾に突き出す岬のような場所に都市があり、城壁で囲われている。極めて防御力の高い都市だ。

 

 そして、世界最大の都市でもある。人口はとても多く、商店もとてつもなく多い。文化、文明、技術も発展しており、情報もどんどん入って来る。まさに世界の首都、中心地だ。

 

 王制をとってはいるが、商人の力も強い。政治制度のバランスも良く、この世界でも最も重要かつ最強の国だろう。

 

 ドワーフの艦隊はセプテッタの港に船を付け、次々と上陸。ドワーフたちが、中央大陸へと降り立った。もちろん、パレット達も。

 

「よく来てくれたな、ドワーフたちよ」

 その時、壮年の立派な男が迎えに来た。

 

「クイント王、わざわざ出迎えとはな」

 ドワーフの王が言った。

「フェルナンド殿。来てくれてうれしゅうございます」

 セプテッタ王は言った。

 

「あなたがセプテッタの王、クイント陛下でしたか。私はブラック。べアール王国第二王子でございます」

 ブラックは言った。

「ほほう。これは珍しい。……して、べアールの王子が何用で?」

 王は聞いた。

「我々はまだ事態を把握してはおりませぬ。ただ、軍事同盟を各国と結んでおります。すでに南方の国家と、シーベルエンダ、エルフィア、カヤ、アイジールと同盟をいたしました。どうか、セプテッタも加わっていただきたい」

 ブラックは言った。

 

「壮大な話だな。しかし、今はそんなことを言っている場合ではないのだ」

 王はそう言った。

「……と、もうしますと?」

 訝しがるブラック。

 

「いや、同盟とあればありがたいがな。ミングスは今、ゴーレムに包囲され危機的状況にある。しかも、セラの王女が未だにミングス城の中に居るのだ。即刻助けに行かねばならないのだが……」

 王は言った。

「クイント殿。気持ちはわからないではないが、今や王女一人に構っている暇はありますまい」

 ドワーフの王、フェルナンドは言った。

 

「本来ならばそうだ。しかし、セラの王女は今回の事態の真相を知っているらしい。ここで死なれては困るのだ」

 クイントは言った。

「そうなのですか。まあ、今回はゴーレムどもと戦うつもりで来ました。その戦いに命を賭けても構いませぬが……」

 フェルナンドはそう言った。

 

「それでしたらば、この私にやらせてくれませんか」

 パレットは言った。

 

「何だこの小娘は?」

 クイントは言った。

「ああ、我が国の魔術師です。手練れですよ」

 ブラックは言った。

「ふむ。しかしあのゴーレムに魔術は通じんぞ」

 クイントは言った。

 

「私は飛行魔術も使えます。王女を救出してまいりましょう」

 パレットは言った。

「ふむ……。まあ今は猫の手も借りたいところではあるが……」

 クイントは言った。

 

「いずれにしても、あのゴーレム共の好きにさせておくのは癪でしょう。セラの王女が救えれば幸運というものではありませんか」

 フェルナンド王は言った。

「そうだな。……すまないが、お願いいたす、フェルナンド殿」

 クイント王はそう言った。

「お任せあれ。ドワーフの力、見せつけてやりましょう」

 フェルナンド王はそう言った。

 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ