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万色のパレット  作者: 秀一
一周目 始まりのパレット
12/99

第11話 一周目反省会

 キラキラ輝く不思議空間。

 

 女神ニーナとパレットは、テーブルに座った。

 

「お疲れ様でした」

 ニーナは言った。

「ふう。疲れたよ」

 パレットは言った。

 

「お前ふざけてんの!?」

 突然キレる女神ニーナ。

 

「はい?」

 よくわからないパレット。

 

「いやだってさあ。何もしないのは駄目っつったじゃん。何で結婚して幸せな生活を手に入れてんのよ。ありえないでしょ!」

 叫ぶ女神様。

「いや、一度やってみたかったしさ。いいじゃん。ハッピーエンドって感じで」

 パレットは言った。

 

「はあ……。まあ一週目だしそれでもいいですけどね。二週目からはもう少し真面目にやっていただけませんか? こっちも暇じゃないんで」

 そんなことを言う女神。

「え? 暇ではないの?」

 聞くパレット。

「ありませんよ。私だって4000ぐらいの世界は担当してるんですよ? 特別にこの世界のため頑張ってるんじゃないですか。頼むから真面目にお願いしますよ」

 懇願するニーナ。

 

「だったら攻略法を教えてよ。それでいいでしょ?」

 そう聞くパレット。

「うっ……。そういうわけにはいかないんですよ……」

 ニーナは残念そうに言った。

「それじゃどうにもならないじゃん。ていうか、私もあまり無駄な人生を送りたくはないんだけど。どうすればいいのか、ヒントぐらいは教えてよ」

 パレットは聞いた。

 

「んー、そうですねえ。まあとにかく、早めに家を出て活動することをおすすめしますよ」

 ニーナは言った。

「そんなことして良いの?」

 パレットは聞く。

「親は反対するでしょうけどね。後は、『魔法学園』でしょうか」

 ニーナは言った。

「『魔法学園』?」

 聞くパレット。

 

「この世界では、魔法が強力です。『魔法学園』でそれを学ぶ必要は絶対にありますね」

 ニーナは言った。

「でも、あのゴーレムに魔法は通用しなかったけど?」

 そう聞くパレット。

「あいつは特殊なんで……。どんな魔法も効かないわけではないんですけどね。とにかく、『魔法学園』ですよ。『士官学校』なんて行ってる暇はありません」

 ニーナはそう言った。

「そっか。ドリュー君ルートというわけにもいかないんだね」

 パレットは言った。

「まあいい少年ですけどね、ドリュー君。あんまり重要なキャラではないですね」

 ニーナは言った。

「そうなんだ……。そりゃ残念。ちなみに重要なキャラは?」

 聞くパレット。

「流石にそこまでは。まあ、『魔法学園』に行けば会えるでしょうけどね」

 女神は言った。

「とにかく『魔法学園』なんだね。よくわかったよ。んじゃその方向性で行くね」

 パレットは言った。

「頑張ってくださいね。んじゃ2周目行ってらっしゃい」

 女神はそう言って、パレットを下界へと落とした。

 


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