やはりこの宿題の量は間違っている。
パンチラ騒動のせいで大量の宿題を出されてしまった。
「なあ、どうする?柊。」
「どうするってそりゃバックレるしかないだろう?」
「そんな簡単にいってもなあ・・・」数学、国語、地理、英語、物理のプリント合計75枚。この量を1週間で終わらせろというのだ。しかも、授業で出る宿題も一緒に。おかしな話だ。
「なんで俺たちだけ・・。」
「なんでってそりゃパンツだろ?」
「そんな簡単なことを聞いているんじゃない!」
「じゃあ、どういうこと?」
「だから、田口は50枚なのになんで俺らは75枚なんだ!」
「それは、俺がイケメンだからさ。」田口が会話に入ってきたけど何言っているかわからないのでとりあえず無視する。
「とりあえず使える人間は使わないといけねえ。」
「さらっというね。屑みたいなこと。」僕のツッコミも無視して柊は教室中を見回す。
「誰か探しているの?」
「あぁ、俺たちの救世主だ。」
「へー。そんな人がいるの?」
「おーい、由美。ちょっとこっち来てくれ。」
「何よ。またなんか悪だくみ?」そう言いながらこっちに向かい歩いてきてるのは綾瀬由美。ゆるふわな感じの髪の毛で不真面目っぽい印象を受けるが学力はトップ3に入っている。
「今日俺らは大量の宿題をもらってしまった。」
「知ってるわよ。だから?」
「その宿題、由美なら2、3日で終わるんじゃないか?」
「そうね。で?」
「宿題が終わった暁には・・・。」
「終わったら?」
「直哉を1日好きにしていい。」
「柊。誰がそんなこと言ってやりますなんて言うんだよ。あと僕を引き換えに出すな!」由美はゆっくりと頷くと・・。「乗った!」
「・・・・。乗るなよ!」
ビックリしすぎて一瞬何が何だかわからなかった。
「さぁ、1週間みっちりやるわよ!」やる気に満ち溢れていている感じで言っている。
「ん?あれ?由美教えるためには1回解いてみないといけないのにプリントがないじゃないか。俺のでよければ貸すぞ?」「ありがとう。柊。」
「いや、騙されないで!それ宿題やらされているだけだよ!」
「そんな訳ないだろう?あんま変な事いうなよ。」
「そうよ。私が騙される訳ないでしょう?」
「いや、思いっ切り騙されているよ!」
「騙されてないったら!」そう言って柊の手からプリントを持って歩いて行った。
「よし!宿題終了!」
「やっぱりお前屑だな!」
☆ ☆ ☆
次回予告
遂に大量にあった宿題も最終局面へ。忘れられた田口。そして、宿題が終わった後の契約はいかに。
次回「俺の脳内妄想が大量宿題を邪魔している。」