バレないパンツの覗き方
「ここは何の変哲もない私立久遠高校。そこに通っている平凡な僕の名前は芥川直哉。今日から何かが始まる気がする。」そのあと僕は校門をくぐろうとしたところで声をかけられる。
「何、独り言言ってんの?気持ち悪っ!」
「気持ち悪いとか言うな!せっかくの一話だぞっ!」
「一話とかそういうメタ発言やめようぜ?」
「そろそろこの話やめよう?いつまでたっても始まらないし、他の生徒達の目が痛いよ!」
☆ ☆ ☆
クラス分けの紙が校門近くの壁に張り出されていた。僕と親友の柊はクラス分けの張り出しよりももっと大事なことをしていた。紙を見に来た女子たちのパンチラを見ることだ。ちなみにまだみれていない。
「なあ、柊。」「なんだ?直哉?」
「なんで女子達は僕たちの近くにある紙を見ずに先生に聞いているんだろ?」「そりゃ俺らが悪名高いからだよ。変態としてな。」「なるほどね・・・って納得できるか!」
「黙ってろ、パンチラが見えないだろ。」
「そりゃ見えないよ!女子が近づいて来ないんだからね!」「見してやれよ直哉、奥義をな。」
「ふっ見してやるか。先生っ!女子がパンツを見してくれませーん!」まわりの女子と先生の馬鹿やゴミを見る目で見られた。「柊、作戦失敗だ。」「いや、まだだ。」
「もういいよ。これ以上悪目立ちしたくないし。」「これ以上どう悪目立ちするんだ。向こうを見てみろ。あれは女子じゃないか?」
僕は戦慄した。「まさかっ!?本当に?初パンチラゲットだよ!」「まだ喜ぶのは早い。パンチラが確実に見れる訳ではないからな。」
確かに言われてみればそうだ。女子が近づいてきたとしても途中で昇降口に曲がることもありえるし、僕たちの顔を見て先生に聞くという可能性もある。
「柊、どうする?」「今は座して待つしかない。」「了解。」その女子はどんどんど僕達の方に近づいてくる。その女子は昇降口を超えて歩いて来る。
「とりあえず、第一関門突破ってとこかな?」「なんか冷静になって辞めたくなってきたんだけど。」
「ここでやめたら男じゃないよ?」「わーってるよ。ったく。」
その女子は未だ歩みを止めずにこちらに向かってくる。先生の団体を通り越す。先生たちの顔も唖然としていた。その女子はゆっくりと歩いてきてクラス分けの紙の前で足を止めた。
「柊!今だっ!」「おうっ!」その合図のあと僕らは女子のスカートをめくった。そこに広がる世界は苺柄だった。
「今時こんなパンツを履いてるとはなあ・・。」「確かにちょっとガッカリだったね。」
「そりゃガッカリだろうな。俺は男だからな。」カツラをとってにやけた笑みをしていた。
「「お前は田口っ!?」」そこにいたのはいつも僕達とつるんでいた田口だった。
「なんでお前が裏切りものがぁ!」そういって殴り掛かる僕と柊。「やめっ・・やめて・・・痛い・・いや、本当・・・ごめんなさいっ!」半泣きで叫ぶ田口。「少しからかってやろうと思っただけなんですぅ。」
「ええいっやかましい!」怒鳴りたてる柊。「ついていいウソと悪いウソがあるだろっ!」
「なんか正しいこと言ってる雰囲気出してるけど、結構普通についていいウソじゃね?さっきまで怒ってた僕がいうのもなんだけど。」
これまでに見たこともないほど荒れ狂う柊。どんだけ女に飢えてるんだよ。
「なぁ、もうそろそろやめてやれよ。田口ガチ泣きしてんじゃん。」「俺のことは気にするな。罪を償うよ。」「田口・・・お前・・」「罪を償うか・・・ならばここで死んでもらおうっ!」「「柊、お前鬼畜すぎでしょ!」」
「何をやっている?芥川、鈴口、田口?」「「「パンチラ見ようとしてました」」」三人が三人ともを指さして言った。「生徒指導室まで来い。」
その後パンチラを見ようともしてない田口も怒られて大量の宿題を出されましたとさ・・・
☆ ☆ ☆
次回予告
パンチラ騒動で大量の宿題を出された直哉、柊、田口。大量の宿題を出されてあきらめる柊、田口。
しかし、直哉には一筋の希望の光が差し込んだ。
次回、僕らのスクールライフ。「やはりこの宿題の量は間違っている。」