ディオクレティアヌスの驚き
ディオクレティアヌス視点です。
「客か?何泊だ?」
「じゃあ、7泊で。」
「7泊か。二百Gだ。」
え?あのロベルトさんが初対面の人を直ぐにとまらせるだと?!凄いな・・・あの子。あのロベルトさんに直ぐに気に入られるなんて。しかもこの波動は龍のものだな。しかもかなり高位の龍のものだ。この力は・・・・・僕でも戦ったら死ぬかもしれない。
「面白い、面白いな」
なんとかして戦ってみたいものだ。それには、まず親しくならなければだもかな?それ以外の手もあるけど、まだ僕の正体に気ずかれたくない。
「鍵だ。それと部屋は134だ。」
おっ、ロベルトさんから鍵を渡されたあの子がこっちにくるぞ。よし。声をかけよう。
「君、凄いな。かなり若いのにこんな直ぐにロベルトさんに気に入られて。」
僕にそう言われてその子は不思議そうな顔をしたように見えた。多分、なんでロベルトさんに気に入られたのが凄いのか分からないのだろう。説明してあげよう。
「ん?なんで凄いか分からないと思ってる?」
「はあ、まあ。」
「なんで凄いかというとね、ロベルトさんに気に入られる人はかなりの実力者なんだほとんど。かくいう僕も冒険者ギルド金ランクなんだけど。」
さりげなく僕が金ランクというのを言ってみたけど、やっぱり驚いてる。その金ランクを倒せる実力者なのに。面白いなぁ、本当に。
「あの、二つ名は何なんですか?」
げっ。二つ名のこと聞いてきちゃたよ。あの二つ名あんまり好きじゃあないんだけど。まあ、聞かれたら答えるしかないか。
「二つ名は"疾風迅雷"だな。それで僕はディオクレティアヌスっていうんだ。宜しく。」
「私はユキナって言います。宜しくお願いします、ディオクレディアスさん。」
「あははっ、ディオクレティアヌスだよ。難しいならディオでいいよ。」
「ありがとうございます。ディオさん。」
(ディオクレティアヌス様!さっきからずっと呼びかけているのですから早く出てきてください!どうせ、ロベルト様のところにいるのでしょう?もう包囲してます。諦めて出て来なさい!)
(わかったよ。今行くから、静かにしてくれ。)
はぁ。見つかってしまった。ユキナちゃんがなんか言いたそうにしてたけど仕方ないか。そう思い、僕は竜の宿り木亭を後にした。
ディオクレティアヌスは何者なのか?それはのちのちわかります。あと感想、質問お待ちしてます。